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Xデザイン学校 リーダーコース第6回「デザインマネジメント」リフレクション

第6回「デザインマネジメント」のリフレクションを行いたい。
内容的にも重要かつ濃いので、時間のある年末年始に改めて振り返っている。

デザインマネジメントとは、

デザイン技術と組織の創造性を高めるための資源管理、体制構築、文化創造、デザインを核に据えた経営戦略の立案と実行。
企業全体の創造性を高める。第7回のデザインチームの組織の内容と掛け合わせながら理解する。


改めて振り返る必要もないですが、デザイン経営とは、企業のブランド力・イノベーション力を向上させるデザインを軸に据えた経営手法。
デザイン思考やデザイナーの力(技術や考え方)を使って、デザインの力を経営戦略の中心に据えていくこと。

デザイン経営とは、


私自身、デザイン経営の導入のセミナーで講義をする機会がありますが、
デザイン経営宣言の中の定義では、
①経営チームにデザイン責任者がいること
②事業戦略構築の最上流からデザインが関与すること
とあり、上記2点を満たすには大企業以外は難しいということになってしまいます。

中小企業も含めてデザイン経営を推進していきましょう、という流れにはなっていますがこの点は人材的・組織的・能力的・文化的に矛盾を孕んでおり、その力を活用し広げたいのにトレードオフな施策となりかねません。

ただ、以前からあるデザインを活用したブランディングや、デザイン思考やデザインリサーチの手法を活用していくことは商品作りやサービス作りやプロモーションに活用できますので、デザイン経営宣言の内容と中小企業への現実的なブレイクダウンについては、うまく溶けあわせていく必要があると思います。

またそういうノウハウが構築できると、非常に価値が高いサービスになると思います。

このようなデザイン経営導入の際に、戦略の分かるデザイナーが必要と言われます。

デザインマネジメントによるデザイン組織作り

ブランディング・カルチャーのデザイン「文化・認知のデザイン」
・インターナルブランディングの推進・支援
・アウターブランデイング_PRの戦略策定・実行

デザイン責任者の仕事の図から、デザインマネージャーの仕事として、単発的に取り組んでも効果が出ないことが多い。
デザイン責任者が全体見渡しながら取り組む、4つの要素を理解する。

1.デザインプロジェクト運用

良いデザインとは何か?の意識が揃っているか?
デザインが従属的にならないしくみの構築
 
「その組織にとってのよいデザインとは何か?」という問いが大事。
認識を統一していく・規定していくのがデザインマネジメントにおいて大切。デザイン運用上大事。
デザインマネージャーとしては、デザインプロジェクトで成果を出しながらもナレッジの蓄積や体系の文書化・ツールなどの形式知化、人材育成
組織を作っていくことも求められる。

2.体制構築・資源管理


組織の成長段階に応じてどのような人員やスキルが必要か?
デザイナーにとって成長を感じる組織にできるか?
デザインマネジメントやデザイン組織作りにおいて、知らなかった情報が多く学びになりました。

・デザイン組織を作る企業が増えている 
・人数が少ないと属人化して回っていく
・デザイナーの採用も売り手市場になり、採用も難しい
 (魅力的で成長できる環境を用意する必要がある)
※デザイン組織の作り方 ピーター・メルホルツ、クリスティン・スキナー著
 デザイン組織の進化の5段階  

3.組織変革


「意識変革や知識導入だけでなく実際に動けるしくみをつくれるか」
サービスドミナントロジックとグッズドミナントロジック
(サービス開発を重点とした経営手法)(商品の売り切り型)

デザイン変革における論点を押さえる。

デザイナーが価値発揮できる業務プロセスやワークフローを整備。
デザイン組織を設計する上で、業務プロセスやワークフローの設計が大事。
非デザイン部門からどのタイミングでデザイン部門に発注すればいいか、などを見据える必要性とデザイナーがどう動いていいのかが明確になる。

デザイナーの動き方・デザイナーの役務の範囲、そこまでデザイナーが対応できる、など非デザイン部門の理解も深まる。

組織変革の内容においては、講義の時には理解ができていなかった内容が多かった。
現時点の仕事内容とは離れているのが理由ではあるが、今後活動が広がってきた時のためにも事前に知識として学んでおく必要がある。

何にせよ、そういう視点や知識があるというのが、後々自信やきっかけにつながるものだと思う。

4.文化・認知のデザイン

「社内外のプレゼンスを相乗的に上げる施策は何か?」
社内的にはデザイナーの力を最大限活用するにはという点、社外的には、デザイナーを採用する際にはプレゼンスを高めておく必要がある。

デザイン組織が行うブランディングの分類。
その中でもデザイン組織のブランディングに力を入れている企業が増えてきている。プレゼンスを上げることやインナー向けでは、デザインの価値認知やデザイナーとの協働を想起させるなど。
デザイン組織のチェックリストなどを活用して、しっかりとプレゼンスを上げるための項目やアクションをマネジメントする。

当たり前のことですが、学んだ講義内容を一度で終わらせるのではなく、
実務で取り組んだ時にでも、再度資料に当たって何度も見返すということが必要だと思います。

学んだことをプロジェクトや状況に合わせて変化させながら、自分の型を作っていく。

まとめ

デザインマネジメントという手法、考え方を用いることで、組織内の力を最大限に活かしつつ、デザイナーの力も活用して、経営手法として成果を上げていく。
そのために、デザイナーの力が発揮できるようにマネジメントが必要で、さらに組織への落とし込みや時系列でタスクを配置していくことも大事だと理解しました。

ワークによって、デザインマネージャーとして組織をマネジメントする時の進め方や考え方を学べました。

また、スキルセットやデザインに対する価値観の違う専門デザイナーを束ね、向かう方向付けをするのはとても難しいと感じました。ただ、それができる人材も非常に貴重だということも。

さらに、この領域も深めていきたい。

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