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壁紙(クロス)の隙間について

「壁紙に隙間が出来てきた。見栄えも悪いし隙間がどんどん広がるんじゃ。。。」
そんな心配をされておられるオーナー様へお伝えさせていただきます。クロスの隙間ができる理由を。
この記事を読めばクロスの隙間にどう対処すれば良いかが解ります。

クロスの隙間は木材の伸縮で引っ張られることが原因で生じることがほとんどですが、場所によって隙間が生じる原因が違うことがあります。大きく3つに分けて考え得る原因をお伝えします。


繋ぎ目(ジョイント)


この原因の多くは、「環境」「材質」です。
環境要因の例を挙げると、エアコンの当たりやすい箇所やエアコンを使用している時間が長い部屋はクロス自体の収縮です。
材質要員に関しては、見た目では判断できませんがクロスが「よく傷付く、剥がれる」など不具合が起きやすい場合、材質の可能性が高いです。
(クロス糊をしっかり塗布していないという理由もありますが、外観上判断が付かない)


枠周り

この原因の多くは、「木材の動き」「材質」です。
ドア枠の周囲は 柱・間柱・まぐさ など木材が集中しています。これに関しては木材の性質による伸縮の可能性が高いです。
ドア枠の周辺の隙間やひび割れの原因は、ドアの開閉による振動の可能性もあります。

入隅(奥まった角のこと)


この原因の多くは、「施工」「材質」です。
入隅にボンドコークという充填剤を打っている場合は、木材の動きを見越してクロスを入隅で一旦カットしておりそのカットしているというのが一般的なのですが、このボンドコークの充填箇所に隙間が生じている場合は、そもそもカットがまっすぐではない、下地の隙間が大きいなどの原因があります。
入隅にボンドコークが充填されていない場合はクロスがカットされていないので、下地の動きに合わせて入隅付近に捻ったようなシワが生じる可能性があります。

階段室や収納内部などエアコンが無く換気しにくい箇所は繋ぎ目(ジョイント)で紹介した環境要員が大きく考えられます。


最後に

以上、3つの視点から壁紙の隙間の原因を紹介いたしました。以上はあくまで僕の経験則なので確かではありませんが参考にしてみてください。
クロスの隙間に関しては、結論、複合的な要員が多いです
「枠周りに隙間があるから木材が動いているのか??」
「入隅に隙間があるぞ、施工が悪いのか??」
ということではありません。家は生き物とよく称されます。壁紙は内装材の中で一番面積が広いです。その為、僅かな誤差も目立ちやすく、家が生き物であるというその影響を受けやすいということをご理解ください


また、木材の動きによるものであれば、入居当初が一番大きく木材が伸縮し、徐々に2〜3年ほどで落ち着いてくると言われております。
入居当初に隙間を発見しても1ミリ程度であれば様子を見ることをお勧めします。改善の余地が多分に残っているからです。

言葉で説明するのは難しいですね、最後が言い訳みたいになってしまいました汗
最後までお読みいただきありがとうございました。

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