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春日大社 萬葉植物園

2021年4月に撮った、奈良の春日大社内にある萬葉植物園の藤棚の様子を振り返ってみたいと思います。

萬葉植物園は、日本で最も古い約300種類の万葉集に登場する植物を植栽する植物園です。春日大社の藤棚と言えば、本殿前にある砂ずりの藤が有名です。砂ずりの藤が見頃を迎える前後に素晴らしい藤棚を鑑賞できるのがここ萬葉植物園。2020年から改修工事で一年間閉鎖されており、私が訪れた2021年4月は、約1年ぶりに入場が再開されました。

萬葉植物園で藤を撮影するのはこの時が初めてでした。訪れたのは4月下旬。写真のように、九尺藤も今まで見たことがないくらいの長い花穂を付けていました。この日はあいにくの雨でしたが、そのお陰でしっとりとした藤色をおさめることができました。

圧巻なのはこの光景。この下は池になっており、そこに掛かっている橋の上から撮影しました。私の背丈はそんなに高くないので、カメラのチルト液晶を下に向け、思い切り腕を上に伸ばして撮りました。藤色、白色の藤がまるで滝のようです。

池の辺りまで降りてきました。ここも凄まじい藤のカーテンです。重いレンズを付けたカメラを首に下げて撮っていると結構バランスを崩します。池に落ちないように細心の注意を払いながらの撮影。淡い白色、見事です。

さらに池の近くまで降りてきました。池には鯉がいます。残念なことに、鯉はやって来てくれませんでした。コロナ禍2年目で、お天気も雨だったこともあり、人の数が少なくてとても撮影しやすかったのを覚えています。

黒竜というかなり大型の花穂を付けた藤。ここまで大きな花穂を付けた藤を見るのは初めて。こういった藤を境内の至る所で楽しむことができます。

おっと、鯉が映り込んでくれています。この時は傑作と言っていいほどどの藤も見頃でした。実は今年(2023年)も萬葉植物園を訪れましたが、少し早かったせいもあるのかもですが、ここまで良い感じに咲いていませんでした。

小川沿いに咲く藤。この藤も見事な花穂です。確かこの年、この日以外にもう一度晴れの日にも撮影したはず。あまりにも日差しが強すぎたのと、お天気が良かったせいか訪問者の数が多くて、まともな写真が撮れなかったのを覚えています。

とにかくこの年の藤は本当に見事でした。今年も色々な藤棚を見て回りましたが、この写真ブログに載せたくなるような立派な花穂を付けた藤に出会うことはできませんでした。桜の開花も早かったし、全体的に気温が高めの2023年。花の生育に何かしらの悪影響が出ているのかもしれませんね。

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