見出し画像

【予習・復習用】名探偵コナン黒鉄の魚影 事前知識は必要? どの話を見ればいいの?? 関連情報・ストーリーをピックアップ



黒鉄の魚影とは?

2023年4月14日に公開した『名探偵コナン』シリーズ第26作目の映画である魚影。現代の日本人ならば、何かしらのメディアでコナンという作品に触れたことがある人のほうが多いのではないのでしょうか。見たことはなくても、名前を聞いたことがあるという人も多いはず。

映画が公開するたびに話題に上がるコナン映画ですが、今作は23年6月現在で興行収入122億円、動員数860万人という異例の大ヒットを遂げています。ファンの間でも「歴代最高傑作」と絶賛の声が多く、「昔は見てたけど最近は見ていないなあ」という方や、「なんとなくしか知らないなあ」と言う方の中にも、今作が気になっている方は多いはず。

実は、私がこの記事を書きたいと考えたのは、私自身がコナン初心者だったからです。
コナンの知識は小学生時代で止まっていた私ですが、今回友人に誘われ久々にコナンという作品に触れました。

幼い頃に見たコナン映画は、1話完結型というか、とりあえず事件があって、展開があって、、、「コナンが実は工藤新一で、ヒロインは蘭姉ちゃん」位の知識があればそれなりに楽しめた印象でした。

しかし、コナンサーガ(とも呼べる)レベルのメディア展開を果たされた昨今、新作映画はコナン知識10/100くらいでも楽しめるのか?と疑問に思う方もいるはず。(実際に私はそうでした)

結論から言うと、今回の作品は、コナンの知識がある程度ないとキツいのではないかなと感じました。

特に、今回の映画でピックアップされる「灰原哀」ちゃんに関しては、当たり前ですが、今までのコナンくんとの関わりを知っていれば知っているほど映画の解像度も上がります。
一方で、例えば哀ちゃんの両親に関する情報なんかは、知らなくても映画鑑賞に全く問題はないですし、赤井さんや安室さんに関しては、(昨今の作品人気の影響を受けて当然のように出演しているわけですが)「お助けキャラ」程度の出演なので、表面上のプロフィールさえわかっていれば映画の解像度にそこまで影響は与えません。複雑な事情や設定まで知っている必要はないわけです。

他にも、最近の作品ではサブメイン級で関わってくる世良真澄ちゃんは登場がないので履修しなくてもよかったり、かと思えばアニメ版1077話〜のストーリーで明かされるRUMの正体は分かっている事が前提の演出があるので履修が中途半端だと思わぬネタバレになってしまったり、、、

何の知識を知っていれば映画がより楽しめるのか、逆にどんな要素のネタバレが含まれているのか、まずは登場キャラクタについての情報を次項にまとめましたので、もし「映画は見に行くけど、最近のコナンの情報は不安……」「映画を見たけど、それぞれのキャラがよくわからなかった」という方のご参考になれば幸いです。
また、今回のメインキャラクターである灰原哀ちゃんと、黒の組織の中でも活躍が多く特殊な動きをするベルモットに関しては、履修するのにおすすめのアニメ回を、さらに後の項目でまとめておきます。アニメ見る時間ないよ!という方のためにそれぞれの回の簡単な展開と、判明する情報などを「ネタバレ解説」と記載の下部で紹介します。コナン履修済みの方でも、軽くおさらいしたいなぁという方がいらっしゃいましたら、助けにもなれたら嬉しいです。


登場人物前知識



〇灰原哀

黒の組織から逃れ、コナン陣営に匿われている科学者です。みんな大体の事情は承知だと思いますが、彼女の情報が詳しくわかるストーリーは次項にまとめておきますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。特にコ哀要素が強い作品名の下には《コ哀聖地巡礼回》と記載しておきます!今回の映画でコ哀に目覚めた方も多いと存じますので、ぜひ参考にしてみてください。
コ哀回には、今回の映画中でも回想が挟まれるストーリーもございますので、未チェックのストーリーがあればぜひ鑑賞してみてください。知っていると、映画鑑賞中「あのシーンだ!」となれるはずです。

もし最低限の履修で済ませたい場合は、23年1月に公開されたTV総集編の『名探偵コナン 灰原哀物語〜黒鉄のミステリートレイン』がおすすめです。…が、所々重要な情報が抜けているので、より丁寧に灰原哀ちゃんが知りたい方は、コメントを是非チェックしてみてください。各話重要度や、見なくても最低これだけは知っておいてほしい!という情報のネタバレ解説も併せて記載しておきます。


〇RUM

アニメ779話からはじまる緋色シリーズで初めて名前が言及された黒の組織のナンバー2。警視庁関係者の黒田兵衛、コナンのクラスの副担任・若狭留美(うる星やつらのラムちゃんの声優さんが務めておられます)、毛利探偵事務所の隣の寿司屋の板前・脇田兼則の3人が怪しい動きを見せており、ラム候補とされていました。
初言及の約200話後からはじまる1077話「黒の組織の謀略」シリーズにて正体が判明します。今作の映画では、RUMの正体はわかっている事前提で、RUMとして本当の顔が思い切り出てまいりますので、先にアニメでRUM候補に関するあれこれの展開を追ってから映画を見たい!という方は注意です。


黒田兵衛くろだひょうえ

RUM候補の中でも、黒田兵衛は今回のメインとして序盤からガッツリ関わってきます。目暮警部や佐藤刑事、白鳥刑事は知っている方が多いと思いますが、最近のコナンを見ていない方からすると黒田さんに関しては「このヤクザ誰だ……?」ってなると思うので、顔と名前と立場と、この方がRUM候補だよってことだけでも知っておくかといいと思います。
コナンの正体(=新一)を知っている?……のかはわかりませんが、事件をよく解決している毛利小五郎ではなく、コナンこそが事件解決のキーマンであることを見抜いているらしく、やたらコナンを特別視しています。


〇赤井秀一

彼に関して予習しようとするとすごく大変なのですが、今作の映画では、いいところで助けてくれるだけなので、「凄腕のスナイパーで、FBIで、コナンの味方」程度把握していればOKです。安室徹とは複雑な因果で(語弊はありますが)犬猿の仲的な奴です。もし彼について詳しく知りたい場合は、491~504話の「赤と黒のクラッシュ」、779~783話の「緋色」シリーズは外せないストーリーです。

※※※ネタバレ有り解説



+αで「かつて黒の組織に潜入していた経験があり、その時のコードネームは〝ライ〟」も覚えておけば赤井秀一系のネタはだいたい拾えると思います。


〇キール

組織の女構成員。彼女の情報ですが、冒頭の紹介セリフで思い切りネタバレされますので、万一キールに関して何も知らない方で、ちゃんと自分で見て知りたいよ!という方はアニメ425話「ブラックインパクト! 組織の手が届く瞬間」と、491~504話「赤と黒のクラッシュ」を必ず見ましょう。

※※※ネタバレ有り解説




キールは黒の組織にはいますが、CIAの潜入捜査官であり、コナン君陣営に密かに協力している立場です。本当はいい人
父親も一緒に潜入捜査していたのですが、二人の正体がばれそうになった時、父は娘を守るために目の前で自殺。「ある男がCIAの潜入捜査官だったことに気づいたキールが追い詰め殺害した」というストーリーに仕立て上げることで、彼女自身は身バレする事もなく、キールというコードネームをもらって出世します。父が目の前で自殺してまで守り通した娘の秘密。……かなり重い過去ですよね。父の意志を継ぎ、キールは組織に潜入し続けています。このくだりは今回の映画でも重要になりますので、理解しておいた方がより映画を楽しめます。

(因みにキールの父の声優は小山力也氏です。放送当時はまだ小五郎の声優は神谷明氏だったのですが、声優交代後の今となっては、片方は故人キャラとはいえVC被りになっています)


〇安室徹

彼に関しては皆さんもうご存知のことと思いが、仮に知らない人がいたとしたら冒頭で思い切りネタバレされますので注意です。彼は毛利小五郎に弟子入りした私立探偵ですが、その正体は……
701~704話 「漆黒の特急」シリーズ、779~783話の緋色シリーズを確認しましょう

※※※ネタバレ解説




彼は公安の一員で本名は「降谷零」という名前です。現在は黒の組織に潜入しており、「バーボン」という名前で動いています。主にベルモットと共に行動しておりますが、基本的にはコナン君の味方で、情報をリークしてくれます。ざっくり言うと、赤井が親友を殺したと思っており(厳密には少し違うのですが)、赤井を恨んでいます。


〇ベルモット

初期から登場する黒の組織の女幹部です。
敵、なのですが……
彼女の動きは特殊で、よく知っていないと行動原理がわかりづらいです。灰原哀ちゃんと同じく、彼女の設定がよくわかる回(と解説)は次項でまとめます。


履修オススメ回(重要度分け)


以下に、魚影鑑賞前に履修した方がより作品を楽しめる話をまとめておきます。 詳しく列挙するのは【灰原哀】に関連するストーリーの他、立ち回りが特殊で、行動原理を知っておくと理解が深まる【ベルモット】に関わる話だけにします。

※各話簡単なネタバレ解説も付けます。実際に鑑賞して履修したい人はその部分は読み飛ばしてください


☆☆  128話 「黒の組織10億円強奪事件」

(2巻) [シーズン3-43話 1998年12月14日放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/53691.html]

灰原哀ちゃんは登場しませんが、灰原哀ちゃんに関連する最初で重要なストーリー。 ご存じの方も多いと思いますが、この話の登場人物「広田雅美」について知らないという方がいらっしゃいましたら、必ず履修しておいてください。どうしても時間がない方は、あらすじの文字情報と……できればラストの部分だけでも映像で!

最新話から900話以上前、25年前に放送されたストーリーですが、今作のような最新映画含め、重要な話ではいまだにこの話の回想が挿入されます。

灰原哀ちゃんにとって、人生のターニングポイントとなる回です。

※※※ネタバレ解説



コナンと親しくしていた銀行員女性「広田雅美」が10億円強盗を成功させるストーリーです。 実はこの銀行員女性の本名は「宮野明美」であり、灰原哀こと「宮野志保」の実の姉です。

両親が黒の組織の開発部におり、娘である宮野志保も天才的な頭脳で〝薬〟の開発メンバーとして組織に重宝されていましたが、姉の方は末端扱いで、ほぼ一般人と変わらない生活をしていました。 明美さんは妹を危険な組織から抜けさせる為、組織に足抜けを直談判したところ、交換条件として10億円の強奪を命じられます。 (余談ですが、この頃赤井秀一は黒の組織に潜入する為、「諸星大」という名前で宮野明美と接触し、恋人関係になっています。明美さんは諸星大が、組織に近づくために偽りの恋人を演じてくれているだけだと悟っていたのか、10億円の作戦前に「組織を抜けることができたら、本当の恋人になってくれますか?」と赤井秀一にメールしています。組織を抜けたいと思ったきっかけは、妹だけではなく赤井秀一も少なからず関わってたと思われます)

組織は、宮野姉妹を脱退させる気などさらさら無く、10億円強奪という無理難題を吹っかけたつもりだったのですが、予想以上に明美姉さんは肝が据わっていて有能だった為に、作戦を成功させてしまうのです。
コナンは10億円強奪に関する真相に気づき、成功させたところで組織に殺されてしまうから10億円は渡してはいけないと明美さんを説得しに向かいますが、失敗に終わります。

倉庫にて、明美さんは全て覚悟の上ジン・ウォッカと対面しますが、願いは叶わず射殺され、10億円の入ったコインロッカーの鍵だけを奪われてしまいます。 コナンが駆けつけた時には時すでに遅く、明美さんは瀕死でしたが、ジンに奪われた鍵はフェイクである事を伝えた後、本物の鍵と妹の事をコナンに託し、息絶えます。

結局組織は10億円を手にできず、金銭的な被害はなかったものの、真相に気づいていながらも親しい人を救えなかったコナンの無念が大きく後を引く悲しい事件です。
また、姉の死がきっかけで、宮野志保こと灰原哀ちゃんも組織に反抗する事を決心しました。灰原哀の人生のターニングポイントと呼ぶに相応しい超重要回なのです。

ちなみに、明美お姉さんが組織に関して唯一知っていた情報「組織のカラーが〝カラスの様な〟黒」というのは何気にデカい伏線です


☆☆☆ 129話 「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」

(18-19巻) [シーズン4-1話 1999年1月4日放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/30217.html]
[公式YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=RAtd-PsXeLk]

灰原哀ちゃんが初登場する回。
有名回ですが、予習するとしたら外せない回です。公式のYouTubeでも無料で公開(2023年6月現在)されています。
アポトキシン4869という名前も初めて登場します。

「灰原哀転入」
「事件①に巻き込まれる」
「帰り道で正体を明かされる」
「事件②に巻き込まれる」「ラスト」

というのが大まかな流れです。

スペシャル枠なので事件が2つ存在するのですが、もし履修するならば、間に挟まる「事件①」は黒の組織と関係ある?と思わせといて全く関係ないミスリードなので飛ばしてOKです。
ただ、平然と銃を発砲する哀ちゃんのシーン(38:45~)は割と衝撃的。ただの小学生ではない……異常だ……と思わせるインパクトの強いシーンですので、哀ちゃんのフリークであれば是非そのシーンだけでも見ておきたいですね。

「事件②」も飛ばしても構いませんが、被害者の名前が「広田正巳」(ヒロタマサミ)で、10億円事件の犯人と同音名である事や、その理由は知っておいた方がいいかも。

哀ちゃんの正体が確定し、ラストは初めて本心をコナンにぶつけると言う印象深いシーンがあります。

※※※ネタバレ解説



姉の死をきっかけに組織に反抗した宮野志保は、組織に監禁されてしまいます。ジンが戻り次第処分されるというタイミングで、志保ちゃんは隠し持っていたアポトキシン4869(コナンが飲まされたのと同じ薬)で自殺を図ります。 薬の影響で子供の体になり、手枷から手が抜け脱出する事ができましたが、志保には行く当てがありませんでした。
明美から「工藤邸の近くにコナンという聡い少年がいる」と聞いていたこと(1:12:45~、灰原哀が姉からコナンの話を聞いている回想のシーンがあります)や、明美の事件の写真に写っていた少年が、アポトキシンを飲んで死んだはずの工藤新一と似ていたこと、アポトキシンの動物実験の際、死なずに幼児化したマウスが一匹だけ確認できた事から、志保ちゃんは「工藤新一も薬を飲んで幼児化したのでは?」と思い、一縷の望みをかけて工藤邸に向かいました。
その際、工藤邸の前で雨に打たれ力尽き倒れていた志保ちゃんを、阿笠博士が保護しました。

ちなみに灰原哀という名前は博士と志保ちゃんが一緒に考えた名前です。
「コーデリア・グレイ(グレイ=灰)」と「V・I・ウォーショースキー(I=あい)」から取ったと作中で述べられていますが、アイリーン・アドラーも元ネタのようです。
博士は「愛」の方がいいと推していた様ですが、哀ちゃんが希望して「哀」という名前になったようです。

コナンに対して挑発的・敵対的に見える態度をとっていたので、初期の頃はコナンからは猜疑心を向けられていました。

事件②の被害者、広田正巳教授は、哀ちゃんの姉「宮野明美」の大学時代の恩師だった事がラストで明かされます
恩師から名前を拝借して、偽名を同音にしていたのでした

難事件を解決した江戸川コナンに、哀ちゃんが「どうして…」と声をかけるシーン(1:26:30~)は必見

「あなたほどの推理力があれば、お姉ちゃんのことなんて簡単に見抜けたはずじゃない!」

「どうして助けてくれなかったの…」


と泣き崩れるシーンは、後にも先にも灰原哀が感情的になり泣き崩れる唯一のシーン(のはず)。
灰原哀にとって唯一の肉親であった姉が、どれほどかけがえのない存在だったのかが伝わる、辛いシーンです。



○ 130-131話 「競技場無差別殺人事件」

(19-20巻) [シーズン4-2話 1999年1月11日放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/36508.html]
††《コ哀聖地巡礼回》

哀ちゃんが年齢を語る初めてのシーンがございます。
事件自体は特に重要ではない為に本編の大部分は飛ばしても影響ありません。 ですが、哀ちゃん加入直後の回と言うこともあり、コナンと哀ちゃんの絡みが多めで、コ哀愛好家にとっては常識と呼べる名シーンがある他、物語全体に関わりそうなセリフが出てきます。

映画鑑賞には影響しませんが、哀ちゃんファンならチェックしておきたいストーリー。
具体的にどんなセリフがあるのか、再生時間とともに以下に紹介いたします。

※※※ネタバレ解説



●1話目6:35〜

コナンが初めて哀ちゃんに自分の衣服を貸すシーンがあります。
組織に顔を見られると危ない、と積極的になれない(と言うかサッカーに興味もなさそうな)哀ちゃんに、つばつきのキャップを被せ、これで大丈夫だからもっと近くでサッカーをみよう!と言うコナンくん。
自分の帽子を被せるなんてイケメンムーブですが、ただ一緒に大好きなサッカーを見たいだけで、他意が無さそうなのは初期から今まで変わりません。
哀ちゃんの反応は冷めていますが、最新話になるにつれここからどんどんと変わってきますので、今との比較を楽しめるシーンでもあります。

何気にこの後に

「工藤くん、あなたは夢にも思ってないでしょうね。あなたは既に、我々組織が半世紀前から進めていた秘密プロジェクトに、深く関わってしまっているなんて」

という哀ちゃんのモノローグが入ります。
かなり重要度の高いセリフで、つまり哀ちゃんはそのプロジェクトを知っている……と言うことになります。
ですが、23年現在に至っても、プロジェクトの全貌は謎のままで、哀ちゃんの口からも特に語られていません。

●1話目8:15〜

「あなたがいたもの」


人気の会話シーンです。
恋愛的な感情は感じられませんが、哀ちゃんが急に小学生として生活を始めるにあたって「同じ境遇の存在が近くにいた」事が心強かった事が語られます。サラッとあっさり語られますが、本心だと思われます。

この後、様々な出来事を通して哀ちゃんの中でコナン君の存在が大きくなっていくのですが、この当時から既に、唯一の共通点を持つコナンくんは、哀ちゃんにとって特別だったんですね。

●2話目15:28〜

「時の流れに、人は逆らえないもの。それを無理やり捻じ曲げようとすれば、人は罰を受ける」


哀ちゃんが突然語り出してコナンくんがちょっと引くシーンです。かなり含みがありますので、組織で行なっていた実験や、秘密のプロジェクトに関連するセリフだと思われます。

●2話目23:15〜

「あたし本当は、あなたとお似合いの18歳よ」


1話目の途中でコナン君に自分は88歳だと嘘をついて茶化していた哀ちゃん。 本当は……と言うところで会話が遮られ、事件が発生してしまいましたが、2話目ED後の会話にて実年齢を明かすシーンが挿入されます。
この時の「お似合いの」と言うセリフは完全に冗談や揶揄の言い回しですが、今となってはこのセリフはニヤニヤせずにはいられないですね。

コ哀ガチ勢は是非チェックしておきたい会話です。


○ 170-171話 「暗闇の中の死角」

(24巻) [シーズン4-42話 1999年10月18日放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/35001.html]

ストーリー自体の重要度は極めて低いのですが、この事件の結末を知っていないと、vsベルモット編の最終局面の一部会話が「???」となります。

哀ちゃんは関係ない話なので飛ばしてOKです。
見る必要はないと思いますが、座学として知っておいてもいいかも。ベルモット編の山場で一瞬???となるだけで進行不能になるほど重要な回でもないのですが……

※※※ネタバレ解説



この回で登場する被害者の息子が「新出先生」として、この後蘭達の高校に赴任してきます。
高校の英語教師ジョディ先生と新出先生、どちらかがベルモットの変装で敵なのですが、最終局面においてこの回の事件の真相を知っているかいないか、と言う事が取り沙汰される会話が挟まれます。

この事件の犯人は新出先生の母親(被害者の妻)なのですが、直接的な原因は、家政婦さんが〝そうとは知らずに〟ブレーカーを上げてしまった事でした。知らなかったこととはいえ、自分の手で人が死んだと分かり、ショックを受けてしまう事を懸念したコナンくんと真犯人は、警察公認でこの部分の事実を隠蔽します。
息子である新出先生も、数少ない秘密の共有者なのです。


☆☆☆☆☆ 176-178話 「黒の組織との再会」

(24巻) [シーズン5-3.4.5話 2000年1月17日放送〜]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32771.html]
††《コ哀聖地巡礼回》

哀ちゃんの正体が組織にバレ、囚われてしまうという大変重要度の高いストーリーです。コナン&哀ちゃんの、組織との直接対決を描いています。
巻き込まれる事件そのものも、黒の組織が直接手を下す組織のための殺人事件なので、3話通してかなり本筋にかかわる豪華な回。

この後の重要回では高確率でこのストーリーから回想が挟まるのですが、重要度に反して説明はほとんどなく、履修していないと「これなんのシーンだ?」「どうしてこうなったんだ?」「どうやって切り抜けたんだ?」とモヤモヤする事になるかも。

この回では、新たな黒の組織のキャラクターが2人登場しますが、1人は最新話現在までガッツリ関わってくる重要なキャラクターで、もう1人も要所要所で名前が出てくるキャラクターなので、押さえておきたいポイント。

また、コナンが、「自分のメガネを哀ちゃんに貸してあげる」と言う、コ哀ではメッカとなる聖地巡礼シーンも存在しますので、この話は色々な意味で履修必須。

その他、アポトキシンに関する詳細な説明が(途中まで)聞けるのもこの回だけ。

※※※ネタバレ有り解説



町でジンニキのポルシェを発見したコナン君、大興奮で扉をこじ開け、盗聴器を仕掛けます。
街中をめちゃくちゃ珍しいアンティークカーで移動し、大通りを目立つ黒づくめで堂々と歩くジンとウォッカの2人に多くの人がツッコミを入れたハズ。どう考えても職質待ったなしですよね笑

車に盗聴器を仕掛け、どうやらパーティー会場で黒の組織が殺人を犯すと判明したために、二人はその会場へ潜入します。

1話目、17:08~の、怯える哀ちゃんに、コナンがメガネを貸してあげるシーンはコ哀巡礼の地なので必ず確認しましょう。

メガネのご利益は無く、哀ちゃんは身バレして拉致監禁されてしまいますが、パーティーで起こった殺人事件の事情聴取で自由に動けない犯人(=黒のメンバー)は酒蔵に哀ちゃんを放置してしまいます。
犯人のいない間に、コナンと哀ちゃんは探偵バッヂで連絡を取り合います。
位置を割り出し、哀ちゃんを助け出そうとするコナン君。 煙突があるので元の体だったら登れたかも……という風邪気味の哀ちゃんに、コナンくんは「白乾児(パイカル)」という酒を飲めと指示します。
実は48-49話「外交官殺人事件」にて、風邪状態で白乾児を飲むと大人の姿に戻ると言う設定が判明しており、コナン君は哀ちゃんを元の姿に戻す事で煙突から脱出させようとしたのですね。

余談ですが、3話目04:08~の、パイカルを飲んで喘ぎ苦しみ大人姿に戻る哀ちゃんのアニメーションは、スタッフの性癖がドッヂボールの様にぶつけられたのでは?と疑いたくなるカルト的な人気を誇るシーンです。
苦しむ哀ちゃんの作画と、林原さんの大絶叫が堪能できます。

余談2ですが、後日哀ちゃんは、この時の「風邪のときに白乾児を飲むと元の姿に戻る」というメカニズムを解明し、アポトキシンの解毒薬を開発します。
しかし治験や動物実験ができていない事から、どんな副作用があるかわからない点、多量に摂取すると抗体ができて薬の効き目が薄くなっていく点など、デメリットや懸念点も多いため、解毒薬の服用は有事以外禁止しています。
今作の映画でもこの薬は登場いたしますので、解毒薬はこの時の出来事をヒントに作られたもので、デメリットがあるので大切なときにだけ使うようにしている、と言う点はぜひ押さえておいてください。

さて、身動きの取れない組織メンバーの代わりに、直接シェリー(哀ちゃんの組織時代のコードネームです)の顔を拝みにきたジンニキですが、一歩遅く哀ちゃんは煙突登り中。 しかし、煙突を登っている音が漏れていた為、屋上で待ち伏せされて宮野志保ちゃんは銃で殺されかけてしまいます。(ここで、ジンニキには子供姿は見られていない、というのが重要です!)

この際の「見ろよ。綺麗じゃねーか…闇に舞い散る白い雪…それを染める緋色の鮮血…組織(われわれ)の目を欺くためのその眼鏡とツナギは、死に装束にしては無様だが…ここは裏切り者の死に場所には上等だ…」はジンニキポエムとして大変人気です。

間一髪駆けつけたコナンが作った隙で、再び煙突に飛び込む哀ちゃん。(このタイミングで白乾児の効果が切れ、また子供姿に戻ります)
元の酒蔵には、事件の犯人であり、黒の組織のメンバーのピスコが待ち構えていました。(事件の方の真犯人なのにどうやって事情聴取を切り抜けたのか、というのはラストに明かされます)

ピスコは宮野姉妹の両親と仲が良かった為、幼少期の志保ちゃんをよく知っており、哀ちゃんの顔を見ただけで志保ちゃんだと気付けたわけですね。
そんな知っている女の子も組織の為に容赦なく殺害しようとするピスコですが、コナン君に邪魔され、哀ちゃんを逃してしまいます。
それだけでも失態ですが、実は、ピスコがパーティー会場で殺人を犯した瞬間が、セレブの熱愛写真の端に映り込んでしまうという重大なミスを犯していました。
煙突から降りてきたジンはそれをピスコおじいちゃんに伝えると「あの方」の命令だと言ってピスコを射殺してしまいます。

このシーンは、ジンニキ味方殺害伝説の始まりです。「灰原哀=シェリー」に気づいたメンバーから情報を回収する前に殺してしまったので、「ジンニキ無能w」ネタの一つとしても槍玉に上がる事がありますが、実際にピスコは重大なミスを犯していて、あのお方の命令もあるわけなので、ジンニキはわりと真面目にお仕事をしていただけの様に思えます。

殺す前に話くらいは聞いてもよかったのでは?とも思いますが、ミスを犯したメンバーの釈明なんて、その場しのぎの嘘の可能性もありますし、聞く耳持たないのが正解な気もしますよね。

仮に「志保ちゃんは子供の姿になっている!」と聞いていても、直前に普通の背丈のシェリーを肉眼で確認しているジンニキは「この耄碌、気でも狂ったのか、どっちにしろこいつにはもう仕事は任せられないな」と思って結局ピスコを殺害していた気もします。

殺されてしまったとはいえ、なぜ犯人のピスコが警察の事情聴取を切り抜ける事ができたのかと言うと、実はその会場にいた世界的な女優クリス・ヴィンヤードも黒の組織の一員であり、彼女がピスコを助けていたと言うオチでした。
また、この女優の正体こそベルモットであり、彼女は黒の組織の活動に専念(?)する為、この後女優活動を休止します。 ベルモット初登場回ですが、今に比べてオーラのない(あまり美人じゃない)顔をしているので、見返した時「あれ……これ、ベルモット……だった、はず……?」となりました。キャラ人気に伴って初登場からかなり顔が変わったキャラだと思います。



☆☆☆230-231話 「謎めいた乗客」

(29巻) [シーズン6-12話 2001年4月16日~放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32783.html]
††《コ哀聖地巡礼回》

哀ちゃんには「近くに組織がいると嗅ぎ分けられる」能力がある事が判明します。1話目の8分あたりでコナン君が哀ちゃんを嗅いでみるシーンが地味に笑えます。

事件自体はバスジャックの話であり、少年探偵団の活躍もちょっと見られるよ、と言う程度のストーリー。 バスの中に黒の組織の気配を感じ、終始哀ちゃんは怯えていて可哀想です。

今では大人気、赤井秀一の初登場回であり(こんな昔から登場してたんですね)、放送当時正体が分からなかった変装中のベルモットに関するヒント回、リード回でもあります。

ラストはコ哀民の爆心地であり伝説のシーンである「バス爆発シーン」があります。
コナンと哀ちゃんの関係性や、この後の哀ちゃんの価値観を決定づけるシーンでもあり、今後の哀ちゃんが関わる重要なシーンでは、いまだに度々この爆発シーンの回想が挿入されます。

是非ラストだけでも鑑賞していただきたい重要回。特にコ哀民は飛ばすことができない巡礼の聖地ですので、心して鑑賞してください。

※※※ネタバレ解説



バスの中で感じた黒の組織の気配はベルモットのもの。当時はジョディ先生と新出先生がベルモット候補、赤井秀一もジョディと目配せしていたので怪しいぞ……?と言う回ですが、実際にはベルモットは新出先生の方で、赤井秀一とジョディ先生はベルモットを警戒監視するFBIでした。
この回でベルモット(新出先生)は本気でコナンくんを庇っているので、この事から後々コナンは「親友の息子は巻き込みたくない」と言う理由から、ベルモットは自分に手優しいのだと推理します。が、実際は別の理由です。(親友の息子、とはどう言う意味なのかわからない方は、この後紹介する「工藤新一NYの事件」の解説かwikiをご鑑賞ください)

なんだかんだ事件は解決しますが、時限爆弾が起動しており、バス爆発30秒前。
乗客は自由なので全員逃げ出した……と思われていたのですが、哀ちゃんはなぜかバスの中に残っていました。(2話目17:38~)
事情聴取で黒の組織に顔を見られ、正体がバレてしまい、一緒にいたメンバーに迷惑がかかる事を恐れた哀ちゃんは、そのままバスの中で爆死しようとするのです。
そこで颯爽と駆けつける江戸川コナン。爆発直前のバスから哀ちゃんを抱え、窓を突き破って脱出。さらに、哀ちゃんは怪我をしているから病院に連れて行ってくれ、事情聴取は自分だけが受ける、と警察に打診。この対応によって、哀ちゃんは黒の組織とも顔を合わせずに済みました。

コナンは「逃げるなよ灰原…自分の運命から」と哀ちゃんを叱咤激励。おまけに灰原哀ちゃんの足に大量に付着していた血は、哀ちゃんを現場から遠ざけるため、怪我をしているように偽装する目的でコナン君が付けたコナン君自身の血でした。

…コナンくんのスーパーヒーロー具合、これで恋せずにいられる方がおかしいのです。



〇279 -280話 「迷宮のフーリガン」

(34巻) [シーズン7 2002年5月27日~放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32249.html]
[公式YouTube(前編):https://www.youtube.com/watch?v=OVGh69n_wIk]
[公式YouTube(後編):https://www.youtube.com/watch?v=22y3b0ulAQ8]
††《コ哀聖地巡礼回》

事件自体はあまり重要ではありませんが、ラストにて、哀ちゃんが皆に迷惑をかけないように一人で遠くへ行ってしまったと勘違いするコナン君が見られます。
この際のやりとりは、コ哀勢ならふふっと顔が綻ぶ有名なシーンです。

※※※ネタバレ解説



「逃げたとでも思ったの?」とひょっこりでてくる灰原哀ちゃん 。

「あなた言ったじゃない、逃げるなって……運命から逃げるなって。守ってくれるんでしょ?」

…………哀ちゃん!!!!!!!!!!!



〇312-313話 「夕日に染まった雛人形」

(38巻) [シーズン8-8 2003年3月3日~放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/41537.html]

重要度は低レベルで、映画鑑賞には響きませんが、事件発生前、雛人形に関する会話で、たった数分ですが哀ちゃんから家族についての情報が語られます。映画で明かされる設定に繋がる情報の初出でもあるので、哀ちゃんフリークなら是非チェックしておきたい情報ですね。

※※※以下ネタバレ解説



両親は哀ちゃんが生まれてすぐに事故で亡くなっていることと、父親の名前が「宮野厚司」であることが明かされます。マッドサイエンティストとして学会から追放されたようです。
劇中で回想シーンが挟まれる、「物心つくまえにアメリカに留学させられていた」という設定もここで明かされます。



☆329-330話 「お金で買えない友情」

(39巻) [シーズン8-26話 2003年7月28日~放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32215.html]
☨《哀あゆ聖地巡礼回》

同じく重要度は低く、見なくても影響は無いのですが、冒頭で哀ちゃんのお母さんについての情報が出てきますので、哀ちゃんフリークならチェックしておきたい回です。

また、あゆみちゃんが「灰原さん」呼びから「哀ちゃん」呼びに切り替えたいがためにもじもじするという、いじらしい姿が見られる人気回ですので、哀あゆの絡みが好きな方は冒頭と2話目のラストは必見です。

その他、「友情」がテーマとなっているという事で、直接は登場しないものの蘭の友情観が伺えます。

事件関係者達の友情観に対して言葉足らずながらも声を上げるあゆみちゃんをフォローする様に哀ちゃんが続けるセリフは印象深い名言です。
余裕があれば見てみてもいいかも。

※※※ネタバレ解説



コナン君が、阿笠博士は宮野博士(灰原父)のこと知らないのかなーと思っていると「宮野博士なら会ったことあるぞい」と言われます。マッドサイエンティストとは思えないほど気さくでいい雰囲気の博士だったらしく、博士のへんてこな発明も褒めてくれたとのこと。

それよりも、一緒にいた奥さんの方がなんだか陰気で怪しい感じだった、とのことでした。 奥さんの名前は「宮野エレーナ」で、イギリス人だったことも判明いたします。哀ちゃんは外国人とのハーフだったんですね。


〇335-336話 「東都現像所の秘密」

(41巻) [2003年9月8日~放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/53785.html]
††《コ哀聖地巡礼回》

例によって重要度は低く、見なくても映画鑑賞には影響は無いのですが、コ哀には外せないニヤニヤポイントが…

※※※ネタバレ解説



息子コナンのモテ具合に大興奮の工藤有希子ママ。
あゆみちゃんのことか…と伝えるコナンに対して

「それともう一人。は・い・ば・ら・さん。彼女、今日は新ちゃんの顔を10回は見つめてたわよ」

という有希子。

「どうせ自分が作った薬の被験者の成長過程を観察してたんじゃねーのか?」

と返すコナンに、有希子は

「バカね…女の子が男の子の顔を見つめるのは…その子の顔に何かついてるか、その子に恋してる時って決まってるんだから♡」

と返します

息子に対する熱い視線に、母親なら敏感になってしまいますよね!
哀ちゃんの恋心がママに見抜かれたシーンです。


☆☆340-341話 「トイレに隠した秘密」

(41-42巻) [シーズン8-37話2003年11月3日~放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/48025.html]

かくかくしかじかあり、宮野明美さんが死ぬ前に、灰原父の友人のデザイン事務所を訪れ、トイレに何かを隠していたことが判明します。
組織に見つからない様にわざわざ隠したという事で、コナン陣営は、それが組織にかかわる重要なアイテムなのではないかと勘繰りますが、果たしてそのアイテムとは…

このアイテムは重要な役割を果たしており、今後も登場するかもしれないので、トイレに何を隠したのか、という部分だけでも履修しておくことをお勧めします。

また、トイレでアイテムを捜索する為にコナン君と哀ちゃんが一緒にトイレに入り、デザイン事務所のメンバーに引かれるシーンがあり、ちょっと笑えます(笑)

※※※ネタバレ解説



哀ちゃん家族の情報が更新。
哀ちゃん出産前、両親が小さな町医者をしていた事が判明しました。

因みに、安室透は町医者時代の宮野エレーナと面識があり、エレーナに会いたいがためにわざと頻繁に怪我をする程懐いていたことが、かなり後の話で判明します。(952-954話 「迷宮カクテル」)

誰も見向きもしなかった宮野父の研究持論を支持するスポンサーが現れ、エレーナの姉(メアリー世良=赤井・真澄の母説が有力です)にも怪しいからやめとけと言われ迷っていたのですが、哀ちゃんの妊娠をきっかけに支援を受けることに。
組織の研究所に行く際に持ち家をデザイナーの友達に貸していたとの事です。

また、エレーナが組織内で「ヘル・エンジェル」「地獄に落ちた天使」と散々な名前で呼ばれていたことが哀ちゃんの口から明かされます。
「迷宮カクテル」にて出てくる町医者時代の回想では二人は明るく健康的な印象ですので、厚司がマッドサイエンティストと誹られ、エレーナがヘル・エンジェルという中二渾名を付けられたのは、組織と関わりをもった後という事がわかります。

明美お姉ちゃんが隠していたのは、ラベルに番号が割り振られたテープでした。 中身は、機密情報…ではなく、ラベル番号に対応した歳を迎えた「宮野志保」ちゃんに充てた、お母さんからのバースデーメッセージ…だったのでした。

天涯孤独の身の上で、記憶も殆ど存在しない母からのボイスメッセージ。哀ちゃんはこの事件の後も定期的に一人でこのメッセージを聞いているようです。切ないながらも、心温まるオチ…。 ラストシーンだけでも、是非見てみてください。


☆☆ 286-288話 工藤新一NYの事件

(34-35巻)[シーズン7-25話 2002年7月22~日放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/31181.html]

灰原哀ちゃんには関係ないストーリーですが、映画でのもう一人の重要人物「ベルモット」を知る上では決して外せない最重要ストーリーです。

冒頭は前話の中華店の殺人事件後から始まるのですが、この事件は特に本筋には関わらないので見なくてもOKです。
この話までに、「蘭は赤井秀一に見覚えがあるのだけどどこで会ったのか思い出せない」と言う流れがあったのだけ知っていればOKです。
このタイミングで、蘭が赤井秀一に会った過去にまつわる事件を思い出す、というのが今回の流れです。

この話では、新一と蘭がNYに遊びに行き、母工藤有希子と一緒にゴールデンアップルというお芝居を見に行った時の事件のお話です。
劇場前で出会うキャラクター「シャロン・ヴィンヤード」は有希子ママの役者時代の大親友であり、黒の組織の幹部ベルモットことクリス・ヴィンヤードの母です。
クリスヴィンヤードが黒の組織だと判明した際、コナンは微妙な反応を見せますが、それは母の親友の娘が黒の組織だった事実に思うところがあった為だと思われます。
また、事件解決後もストーリーは少し続き、蘭がある事件に巻き込まれます。ここから先の展開は、この話を見ただけだと、ふーん……で終わってしまうのですが、実は「ベルモット」と言うキャラクターを理解するための核となる最重要ストーリーですので、鑑賞後はどう言う事だったのか調べる事をおすすめします。
後のミステリートレイン編での、ベルモットととある人物の会話は、この辺りの設定を知っておくとグッと理解度が深まります。

※※※ネタバレ解説



直接は関係のない情報ですが、有希子が女優になりたての頃、スパイの役作りのために、日本のマジシャンに弟子入りして変装術を習ったと言う設定が出てきます。その時一緒に変装術を教わったのがシャロンだった、との事ですが、実はこのマジシャンというのが黒羽快斗の父、盗一という裏設定があります。
ファンによる考察ですが、盗一は優作の兄弟や親族なのでは?という説があるので、マジシャンに弟子入りしたのはその関係かもしれないですね。

この話では確定しないのですが、実はシャロンの正体はクリスです。親子ではなく本人なんです。
何からの理由で老けないクリスは、老けメイクでシャロンに変装していたというわけです。
ベルモットと有希子が変装を得意としているのは、師匠が同じ天才的なマジシャンだからですね。

蘭が「神様に感謝しなくちゃ」と無邪気な発言をしたことに関して過剰に反応して「神様なんていない」「少なくとも私にエンジェルは微笑みかけてくれなかったもの……一度も」「私の人生は不幸の連続」と言い放ったのはシャロンですが、これはそのままベルモットの価値観だということになります。ベルモットの過去に、神様なんていないと思わせるような過酷な真実が隠されている伏線にも思えます。

事件本編ではシャロンは退場。

事件解決後、重要事件が発生します。
帰り道で、蘭がニューヨークで流行りの通り魔に襲われる事件が発生。
(今の蘭なら空手で成敗できそうですが)蘭は通り魔に殺されかけます。しかし、そこで通り魔が寄りかかっていた柵が壊れ、落下しそうになったところで、何を思ったのか蘭は通り魔の手を掴みます。
新一にも助けてもらい、2人で通り魔の命を助けると、「なぜ助けた」と問う通り魔に新一が「人を人を助ける理由に、論理的な思考は存在しねーだろ」と言い放ちました。結局通り魔はそのまま逃走し、二人は事なきを得たのです。

後日、なぜかシャロンは有希子に「蘭ちゃんに伝えといて、私にもエンジェルがいたみたい」と伝えるのでした。

……実は、この通り魔は、通り魔に化けたシャロン(ベルモット)だったのです。
狙いは、通り魔(雑魚)に化ければ、油断して近づいてきた赤井秀一を楽に葬れると考えた為だったようです。
そんな中、偶然蘭と出会い、殺そうとした相手である蘭と新一に助けられたというのがこの事件の真相です。そして、この出来事に、シャロン(ベルモット)は救いのようなものを感じます
自分を殺そうとした人を助けようとするなんて飛んだお人よしですが、人生において救いは無かったと言い放ったシャロンにとって、蘭が文字通り「エンジェル」に見えたのはいうまでもありません。

ベルモットが蘭のことを「エンジェル」と呼び絶対に傷つけないようにしているのは、この事件があったからだと思われます。


☆☆☆345話 「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」

(42巻) [シーズン9-1話 2004年1月5日~放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32902.html]

スペシャル枠で放送された2時間回。
これまで誰が味方で誰が敵なのかわからなかった「ジョディ先生」「新出先生」「赤井秀一」の正体が一気に判明し、ラストはベルモットとコナンが直接対決をする激アツ回です。

哀ちゃんに関する新情報は登場しませんが、蘭と哀ちゃんの関係を決定づける名シーン(と個人的に思っている)がありますので、ラスト付近は必見かも。

一方で、ベルモットの情報が知りたいなら重要度はそこそこ高め。最終的にメイン、サブメインの様々なキャラクターが活躍するので、そういう意味でも豪華な回。

※※※ネタバレ解説



この回では

・ベルモットはジョディ先生の父の殺害犯であり、20年前の殺害当時から全く老けていないこと
・ベルモットは蘭をエンジェルと呼び絶対に危害を加えないようにしていること
・コナン=新一にも気づいているが、組織を壊滅させることができるとしたら彼だけだと思っていること
(組織は赤井秀一を「シルバー・ブレット(銀の弾丸=組織の息の根を止める存在)」と呼び恐れていますが、ベルモットだけがコナンを「シルバー・ブレット」と呼びます
・どうやらベルモットは組織の崩壊を望んでいる…ような雰囲気を醸し出していること

が判明。また

・シェリーが幼児化している事がばれると、コナン=新一も組織にばれ、その関係者である蘭にも被害が及ぶため、哀ちゃんの秘密を組織に報告せず殺害をあきらめる

というベルモットの方向性が決定づけられます
ミステリートレインではまた哀ちゃんの殺害に参加するのですが、これは、「宮野志保がミステリートレインに乗る」という決定情報がリークされ、庇いきれなくなったためです。

2元ミステリーは簡単に言うと、コナン陣営が灰原を独りにしてベルモットを誘い出し、灰原を襲わせることでベルモットと直接対決するストーリーです。

実際にはジョディ先生が哀ちゃんを車に乗せ、新出先生がそれを後から追っていました。この時点ではどちらがベルモットかは判明していなかったので、見ている側はドキドキしていたでしょう。

結果的に、ジョディ先生はFBIで、新出先生が変装したベルモットでした。(この際に「暗闇の中の死角」の事件の会話が出てきます)

FBIで港を包囲していたはずが、ジョディ捜査官に変装したベルモットが事前に撤退命令を出しており、代わりに仲間のスナイパー・カルバドスを配置していたことで、形勢は逆転します。

しかし、そこでまさかのコナン君登場。
連れ去られた哀ちゃんは本人ではなくコナン君の変装だったのです。
麻酔銃でベルモットを眠らせて事件解決!と思っていたのですが… みんなで匿ったはずの、風邪の哀ちゃんがまさかの長距離徒歩で現場に駆け付けます。
飛んで火にいる夏の虫、という事で早速哀ちゃんを射殺しようとする黒の組織陣営ですが、そこでまさかの蘭ちゃんがジョディ先生の車のトランクから飛び出します。蘭はジョディ先生のことを訝しがっており、トランクに隠れて動向を伺っていたのです。
銃撃に晒されながらも、哀ちゃんのもとへダッシュ。抱きしめるように、哀ちゃんを庇います。
この回でほとんど出番がなかった蘭の突然の乱入に、視聴者含め全員が驚愕!
命がけで哀ちゃんを守る姿は、素直に心打たれました。
身一つで銃から子供を守れることは普通ありえないですよね。二人とも銃殺、良くても蘭は銃殺される事必死の状況。
それにもかかわらずトランクから飛び出す蘭姉ちゃんの愛が半端ない。

しかし、結果的にはこれが最適解。ベルモットが「なんでエンジェルがここに!」と焦り、カルバドスに銃撃をやめるように命令します。黒の組織でコードネーム付きのスナイパーであれば一発くらいは当てられそうなものですが、一発もかすりもしなかったのは「え?絶対殺した方がいいじゃん」という組織としての意識と「(大好きな)ベルモットが止めてるから撃たない方がいいのか…?」という二律背反の意思の折衷案で、威嚇射撃の結果だったのかも…?

事実はどうあれ、カルバドスは「やめろっていってるでしょ!」とキレたベルモットに銃で威嚇射撃され、銃撃を停止します。
カルバドス含め全員「え?なんで…?」と思ったはず。

ベルモットは蘭ちゃんガチ勢で新一×蘭の公式カプ最推しキャラなので、蘭ちゃんは絶対に事件に巻き込んだり傷つけたりできないのです。なぜそうなったのかは、「工藤新一NYの事件」のwikiかネタバレ解説を見てくださいね。

待機させられていたカルバドスは赤井秀一に足を潰され、捕まることを危惧し自殺します。かなり重要なシーンで出てくるにも関わらず、爆死おじさんのテキーラよりも活躍が少なかった不憫なカルバドス。後の「ブラックインパクト」まで顔さえ出てきませんでした。

ベルモットはコナンくんを人質にして逃げますが、コナンくんもコナンくんで作戦を仕掛けていて、直接対決になります。 結局ベルモットには逃げられてしまいますが、哀ちゃんは諦めるという言質も取れた重要回です。


○ 346-347話 「お尻のマークを探せ」

(42-43巻) [シーズン9-2話〜 2004年1月19日放送]
†《哀あゆ巡礼回》

直前の放送回「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」の後日談に当たる話。
あゆみちゃんが犯人の顔を目撃し、元太くんのお尻についたマークが犯人特定の鍵になるという少年探偵団回。

事件自体は重要ではないのですが、二元ミステリーの事件を受けて、FBIが哀ちゃんへ提案した「証人保護プログラム」への返答がこの回で行われます。

簡単にいうと、哀ちゃんは、黒の組織の追及から逃れるために、戸籍や人生を丸ごと捨てて別人として生きるかどうか(もちろんコナンや探偵団とも疎遠になります)という選択を迫られており、哀ちゃんがその答えを出すきっかけがこの事件で語られます。

※※※以下ネタバレ解説



物語後半で、容疑者は3人まで絞られますが、誰かまでは特定できない状況下になります。
直接犯人に会ってもし特定できなければ、逃した犯人に危害が加えられる可能性があるので、あゆみちゃんは探偵団と一緒に離れたところから容疑者を観察します。
しかし状況は好転せず、犯人はなかなか分からない状況が続きます。そんな時あゆみちゃんは 「そばで見たら犯人がわかるかも」 と言って、犯人に近づこうとします。

しかし、哀ちゃんは
「それで犯人が捕まらなければ、大変なことになるかもしれない。」
「あなただけじゃなく、あなたに加担した皆も、犯人の仕返しに会う恐れがある。」
「耐えて身を引くのも一つの勇気」
「(自分のためにも、みんなのためにも、これが正解……)」
とあゆみちゃんに返します。

自分の置かれた状況と、あゆみちゃんの置かれた状況を重ね合わせての発言であり、この時点ではおそらく、哀ちゃんは証人保護プログラムを受けることで、自分はもちろん、今関わりのある友人たちも黒の組織の脅威から遠ざけようと決めていたのだと思います。

一旦会話はここで終わるのですが、ED語のCパートにて、会話に続きがあった事が明かされます。

「でも私、逃げたくない……!」
「逃げてばかりじゃ勝てないもん、絶対!」


あゆみちゃんのこの言葉を聞いた哀ちゃんは、証人保護プログラムを断る決断をします。
あゆみちゃんのまっすぐさが、哀ちゃんの後ろ向きな論理性を打ち崩し、前向きな決意に変えた瞬間です。

哀ちゃんがあゆみちゃんに優しく、仲がいいのは、ただ小さな女の子がかわいいから〜という理由ではなくて、彼女のまっすぐさにこうやって度々救われたり、気付きを与えられているからなのかなと思うと胸の熱い回です。

アニメwikiでもページの見つからなかった事件で、本筋に関わる大事件でも無いのですが、個人的にはこの回も哀ちゃんの価値観に強く影響を与えた出来事が描写されていると感じており、とても気に入っている回でもあります。


☆☆ 699-700話 「灰原の秘密に迫る影」

(77巻) [シーズン18-19話〜2013年6月8日~放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/35463.html]

話は飛んで9年後の放送回。
この間にも重要な話はあり、黒の組織との直接対決はあるのですが(ブラックインパクト、赤と黒のクラッシュ等)、基本的に哀ちゃんは組織の脅威から遠ざける、というスタンスが取られている為に対決回はコナンとの一騎打ちで、哀ちゃんは深く関わってきません。
サブキャラと哀ちゃんの関係性を匂わせる回や、細かいネタは多いのですが、哀ちゃんと黒の組織が直接大きく関わるのは続くミステリートレイン編からになります。

「灰原の秘密に迫る影」はミステリートレインの前日譚です。
事件自体は重要ではないのですが、鈴木財閥の関係で少年探偵団含むいつメンがベルツリー急行という列車のミステリーツアーに招待されだという話題が出てきます。
その招待状が指輪になっており、皆が指にはめているという事が後々ちょっとだけ重要になります。
それに関連して、最終面で起こったある事がきっかけで、ミステリートレイン編にて哀ちゃんが黒の組織に狙われることになるので、できればその情報だけでも履修しておきたい話。

※※※ネタバレ解説



キャンプでとある事件に巻き込まれ、コナンを除く少年探偵団が山小屋に監禁されてしまいます。
コナンと世良真澄が推理で犯人を追い詰め、探偵団が囚われている事実と山小屋をつきとめるのですが、助けに行った時には、もう山小屋は燃え盛る炎の中。
少年探偵団は焼死した……と思われたのですが、無事脱出していました。

絶体絶命の窮地に立たされた哀ちゃんが、持っていた解毒剤で大人の姿に戻り、大人の腕力で斧を振り上げて扉を破壊したのです。
(哀ちゃんが元の姿に戻るのは、黒の組織との対決以降2回目という貴重な回でもあります。恋愛にうつつを抜かしすぐに高校生体に戻ろうとするコナンくんとは違い、自分の意思で解毒薬を使ったのは今回が初めて。それだけ、少年探偵団のメンバーを大切に思っている証拠ですし、同時に自分のことも大切に出来るようになったことが伺えます。)

「哀ちゃんに顔が似てたお姉さん」と少年探偵団に思われてしまいますが、まっすぐな子たちなので、「屋根裏に住んでた通りすがり」で納得してもらえ正体はバレませんでした。 ……が、そのまっすぐさが災いして、「お礼を言いたい」という理由で志保ちゃんの素顔は光彦くんに盗撮されてしまいます。
それだけならまだいいのですが、その人物を探してもらう為、光彦くんは博士のパソコンに写真を転送してしまうのです。その写真には、指にハマったベルツリー急行の招待状までバッチリ映っています。 当然の権利の様にメールを傍受した黒の組織は、「これシェリーじゃん」「ベルツリー急行に乗るんじゃん」と特定してしまい、後のミステリートレイン編では、車内で命を狙われる羽目になると言うことです。


☆☆☆☆☆701-704話 「漆黒の特急」

(78巻) [シーズン18-21話~ 2013年7月13日~放送]
[wiki:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/30246.html]

※2023年1月6日公開、特別総集編映画『名探偵コナン 灰原哀物語〜黒鉄のミステリートレイン〜』でも履修可能

黒の組織との再会以来、灰原哀ちゃんが本格的に黒の組織に狙われる重要回。
サブマリン公開に向けて、劇場版総集編が公開されましたが、内容は85%がこちらのストーリーの総集編です。
尺の都合で誤差程度の細かいシーンがカットされていますが、劇場版は劇場版でリマスターされているため映像が奇麗だったり、アバンタイトルでのコナンの「体は子供~」の決め台詞や語りが哀ちゃんの特別バージョンになっている為、銀幕版もそれなりに鑑賞価値はあります。

10年前の作品ではあるものの、組織における「灰原哀」の現在の立ち位置はこの回で確定しており、それ以降は大きな変化はございません。(コナン陣営が哀ちゃんを関わらせないようにしている為)

なので、この回までの哀ちゃんの立ち位置さえ理解していれば、サブマリンがそのまま続きとして見られます。 逆にいうと、そのレベルで重要な回ですので、ミステリートレイン編で哀ちゃんvs黒の組織がどういう方向性で終わるのかはサブマリン映画鑑賞前にチェック必須です。

※※※ネタバレ解説



放送当時散りばめられていた「火傷痕が顔にある赤井に似た男」の正体や「組織の幹部、バーボン」の正体が明らかになり、色々な情報が飛び交う重要回です。

しかしそれを取り除くと、灰原哀ちゃんの動向に関しては意外にもすっきりとしています。
「灰原の秘密に迫る影」で、ベルツリー急行に搭乗する事が組織にバレてしまった哀ちゃん。
一度は秘密を守ってくれるスタンスになったベルモットでしたが、庇いきれなくなった為またシェリーの命を狙います。

哀ちゃんは、子供の姿のままだとコナンのこともバレてしまうので、薬で18歳の姿に戻ってから殺されようと考えます。
最終的には、18歳姿の時に安室透(バーボンの正体)に追い詰められ殺されてしまいます。

……が、実は、バーボンと対峙していた宮野志保はキッドの変装でした。
コナンは、ベルツリー急行に潜入していた怪盗キッドに、見逃すことと交換条件に、宮野志保に化けることを命じたのです。
キッドはいつものカイトで脱出し殺される事はありませんでしたが、めちゃくちゃやばい組織に殺されかけて、割にあわないと言わんばかりに怒っていましたが、そりゃそうですよね笑

まんまとコナン陣営に騙されて、「シェリーは死んだ」と思い込む黒の組織ですが、子供姿の哀ちゃんがベルツリー急行から下車した所を目撃したベルモットは1人だけ、コナン陣営に騙されたことに気づきます。

ただ、ベルモットは基本的に味方ムーブをしてくれるので、組織に勘違いさせたままの方が都合がいいと考えて、組織にそのことは黙っていてくれます。

続くアニメ705話 「密室にいるコナン 」は、内容は全く別の事件ですが、冒頭でミステリートレイン編の後日談的な一幕が挿入されますので、もしよければ冒頭だけ見てみるのも良いかと存じます。

以上がサブマリンに至る時点までの、組織内での、哀ちゃんの立ち位置です。
ここまで知っていれば、サブマリンにおいても、ちょっとした発言や、回想シーン含めて楽しめるかと思います

余談ですが

★漆黒の追跡者
★純黒の悪夢

こちらの2作品は、劇場版の過去作品です

黒の組織が大々的に映画に出演する点、タイトルに「黒」が入っている点が共通点です

特にストーリーとして繋がりが強いというわけでもないので鑑賞する必要はございませんが、過去2作品で登場した映画オリジナル黒の組織メンバーの名前と顔が会話の中で登場いたしますので、見ておくとそのネタも拾えるかも、程度では関係します。時間があれば鑑賞してみてください

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?