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小2の学活で好きな女子を担任にバラされた話

あれは僕の初恋だったのかもしれない。
全人類が一切の興味を示さないであろう、カツ丼マンおじさんの初恋のお話です。
(今日は中小企業診断士の合格発表日で無事合格しました。)

あの頃

当時僕は小学校2年生。歯も生え変わっている途中のプリティボーイ。
僕のクラスは建て替えが決まっている木造校舎の1階にあった。
僕は同じクラスのマリコちゃんの事が好きだった。マリコちゃんは色白で大人しく、多分本とかが好きなタイプ。ちょっとおかめさんみたいな顔をしていた。 
きっかけは思い出せないが、僕はマリコちゃんのことが何となく好きになっていて、そしてその事を何となくクラスのアキヒロ君に話していた。

事件の発生

ある日の夕方、学活の時間。
担任のコハラ先生が連絡事項を一通り話した後、気まずそうに話を切り出した。
「…えーと、最近カツ丼マンが、、、マリコを好きだとからかっている者がいるようだが、、、えーと、それはやめなさい。」

・・・一瞬の静寂があり、クラス中が大爆笑。
「カツ丼マン、マリコが好きだったの?!」
「結婚しなよ!結婚!」
The小学生な冷やかしを全身に受ける。あまりの騒ぎに隣のクラスから様子を見に来る子もいた。

僕は何が起きたのか、このコハラは何を血迷ったのかと理解できなかった。「なぜだコハラ?なぜ知っているのだコハラ?てかなぜ全員の前で注意するだコハラ?結構センシティブな話だぞコハラ?」
マリコちゃんの方に目をやると、恥ずかしいのか顔を机に突っ伏している。
僕は小2ながらにコハラ先生はとても不器用だけど、まっすぐで良い先生だと思っていた。でもちょっと度を越したド天然おじさんだったのかもしれない。
全身に冷やかしを受けながらも、同じく冷やかしを受けるマリコちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

僕はたしかにアキヒロ君にからかわれていた。でもそれは、バレるかバレないかの瀬戸際をお互いに楽しんでいたに過ぎず、クラス中にバラすという意思はなかったはず。僕とアキヒロ君はじゃれていただけだった。
コハラ先生がどこで、「カツ丼マン loves マリコチャン」という情報と「eveyone からかう カツ丼マン」というガセネタを仕入れたのか、僕は未だにわからない。
結果的に、僕は学活の時間に担任の先生に好きな女子をクラス中にバラされた。みんな知らなかったのに。
その後、恥ずかしくてマリコちゃんとは一度も口をきけなかった。そして、一応アキヒロ君とは絶交しておいた。

事件後のおまけ事件

そしてその学期は終わり、もらった通信簿にはこう書かれていた。
「カツ丼マンは非常に活発で楽しそうに過ごしています。手もよく挙げていて、勉強にも積極的です。学期中、カツ丼マンがマリコを好きという噂があり、からかわれていたようなので学活でクラスに注意しました。」
クラス中にバラした挙句、親にもバラすのかよ。
ド天然を極めて、マジでサイコパスだったのかもしれない。
カツ丼マンがマリコを好き」の部分には、ご丁寧に波線のアンダーラインが引いてあった。


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