上半期を振り返って
こんにちは。島田(@katsu_career)です。
2021年も、あっという間に半分が終わろうとしていますね。歳を重ねる度に「時の流れ」が早くなっているように感じます。不思議ですよね。
さて、今回のnoteは「上半期の振り返り」を目的にしています。20代の前半から定期的に自分を振り返る時間を設けてきました。できたこと、できなかったこと、不安に感じていること、ワクワクしていること。今では、感情を整理する時間は僕にとって「大切な習慣」のひとつです。
2021年は「予想外」が例年に比べて多いと感じいて、戸惑っている自分がいるのも正直なところです。僕はこれまで、時代の流れやトレンドをあまり気にせず自由に生きてきたので、自分の考え方や働き方について「市場性」とは切り離して過ごしてきました。
しかし、コロナの影響もあって「副業」や「リモートワーク」が注目されるようになり、次第に自分自身の働き方や組織の在り方について関心を持ってもらえる機会も増えていきました。これは嬉しいことでもあったのですが、あまりに急激な変化でもあったので「ビジネス」の視点への転換が個人的にはまだ追い付いていません。(最近になって、ようやく整理ができてきたって感じです。)
たしかに僕は「複業起業家(会社経営者+サラリーマン)」という働き方をしていてかつ、それぞれの会社の所在都道府県が違うこともあって市場では「希少性の高い働き方」をしていると自分でも思っています。しかし、この働き方が今後市場で増えていくのかそれが正しいのか、それはまだまだ不透明でありわかりません。
市場のトレンドは日々変化するものであり時代に応じた柔軟性は大切かもしれませんが、時にはそれに逆らうくらいの「強さ」も必要であると僕は常々思っています。僕は今、時代にあった働き方をしている側に見えるかもしれませんが先述したとおり、どちらかと言えば流れを気にせずに働いてきた側です。僕にとって今の働き方は柔軟性よりも「強さ」をPRしたいのが本音ですが、市場のイメージは間違いなく「柔軟性」です。そんな矛盾と毎日戦っているような気がしています。
ただ、様々な機会で自分の価値観を伝えていく中で、僕が考える「個人の働き方」や「組織の在り方」が役に立てる部分や可能性についても、いくつか知ることができました。それはビジネスとしての可能性でもあり、世の中を豊かにする取り組みでもあると感じています。下半期は、そんな「可能性のタネ」を育てていく時間を過ごせればと思っています。(下半期の抱負は改めてnoteに書く予定です。)
僕が考える「働く」について
テレビや新聞などにも取り上げていただき、また、マッチングサービスをリリースしたこともあって今の僕は「複業」のイメージが強いです。たしかに個人的にも複業的な働き方はオススメしたいですし、もっと世の中に理解が広がって少しでも多くの企業で「働き方における選択肢のひとつ」になったらとは思っています。
しかし、この働き方は全ての人に推奨したい働き方ではないですし、たとえそれが違った働き方であったとしても、万人にとって理想となる働き方なんてものは存在しないと僕は考えています。ひとりひとり生きている現状や生きてきた過程は違うわけで、それをひとつの考え方でまとめてしまうことに僕は違和感を感じます。
本来は働き方の選択肢は無数に存在すべきであり、今後は「十人十色」の働き方を受け入れられる地域や組織に人が集まっていくと僕は考えています。地域で言えば東京であり、組織で言えばサイボウズやガイアックスなどがその最たる例であるのかなと。
つまり、働くに「理想」が必要なのではなく、どんな働き方でも「追究」できることが理想であり、それが僕が推奨する「働く」です。ライフステージによって働き方の理想も変われば、自分の健康状態によっても変わります。そんなあらゆる働き方を理解・受容し受け入れていく姿勢が、今後の社会に必要ではないかというのが僕の本音です。
まとめると、僕は「複業」という選択肢を通じて、「理想的な働き方」を提供したいのではなく「働くにおける柔軟な姿勢」を提供したいのです。個人においても組織においても、ひいては地域においても、です。
僕は昔から自由主義な人間なので、言ってしまえば「働くことそのもの」すら選択肢のひとつだと思っています。今の世の中はお金が最低限必要なので致し方ない選択かもしれませんが、お金に縛られる生き方を選択しなければ働かなくても生きていけるかもしれません。
多数決的な「正解」が主流であり、それ以外を「不正解」と扱うような組織や地域は、今後ますます衰退していくでしょう。時代はもはや様々な色で構成されています。僕はもっと、個人や組織、地域や社会に「様々な色(働き方)の可能性」を届けていきたいと思っています。
「有機的組織」の可能性
もうひとつ、先日経営者向けのセミナーで「有機的組織」について触れました。最近はティール組織など様々な組織形態が注目されていますが、注目さている組織の全て「有機的である」という共通点があると個人的には考えています。
そもそも組織において「有機的」とはどういう状況かというと、明文化された決まりや規則が少なく、拘束力も弱く極めて自由度の高い状態です。おそらく、多くの経営者が「無理」と即答するような組織体です。しかし、実際に注目されている組織形態は皆、このような特徴を上手に発揮しています。
僕自身の会社も、絶対に参加しなければいけない会議はほとんどなく、契約形態も個人によって違いますし、お金という概念ではないプロボノ社員も多く所属してくれています。たしかに「管理」という視点が考えれば面倒そうですが、そもそも「管理」という概念自体が僕は古いと思っています。
一般的に組織には「マネジメントコスト」なるものが存在し、それは間接部門であったり、マネージャー層であったり、一流のシステムであったりします。考えれば分かることですが、これは会社にとって大きな「コスト」であり、景気の影響次第では大きな方針転換を余儀なくされます。
僕はこれまで、小規模から大規模までいくつもの組織に対して、主に人事面から携わってきましたが、このコストの矛盾をずっと課題だと感じていました。どうして、このようなコストが不可欠であり経営の「重り」となってしまうのか。
その答えは「管理することが"正解"として定着しまっていること」でした。人の自由を奪い、ルールで統制することが組織を円滑に進める「当たり前」であり、それがラクであるから。たしかに、ひと昔前はそうだったかもしれません。しかし、先述した通り今は「無数の色」で世の中は構成されています。組織の成長において「最適化」はひとつの解ではありますが、それは発展とは逆行する思考でもあります。
この「有機的組織」の可能性はまだまだ否定的な側面も多く、さらには法律などの法的な整備も整っていないので議論は不可欠です。しかし、それこそ「時代の流れ」を読むならば、有機的な組織に傾けることは労働力の確保や優秀な人材の確保という点では非常に効果的です。これは、地域における人材や住民の確保においても同義だと感じています。
この組織の在り方が、直近の売上増や急激な会社成長に効果的であるかはまだわかりませんが、コロナによって「売上至上主義」や「ユニコーン的企業成長」を目指すべきかという議論は加速するのではないでしょうか。少なくとも僕はそれも「選択肢のひとつ」に過ぎないと感じています。
成長とは
2021年は「成長」の定義が大きく変わる1年になるだろう。僕はそう予測しています。角度の高い成長がこれまでは求められてきましたが、それだけではない選択肢が少しずつシェアを高めています。まだまだ多数決的な世の中であることに変化はありませんが、その世界にもおいて正解は変化していく気がしてなりません。
僕自身も20代は「圧倒的な成長」を信念に突き進んできました。それが正解であると個人的にも考えていたし、それで自分の価値を証明したいとも思っていました。しかし、今は少しというかかなり違います。
僕にとって「発展」とは、正解が広がることであり、それは売上や会社の成長ともリンクすると思っていて、それはこれまでの経験からも自信を持って言えることです。ひとつの正解でしか突き進めない。それはもはやリスクであると思っています。これからの成長とは、個人であろうと組織であろうと「成長軸を増やすこと」なのではないでしょうか。
久しぶりに自分の思いを長々と語ってみました。こうやってアウトプットすることで思考がクリアになる。思考がクリアになれば行動ができる。これは僕のルーティンです。もしもこのnoteの内容に共感してくださる方がいれば、TwitterなどでDMをいただけると嬉しいです。
6月もあと5日。走り切ろう。
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