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【読書録】何のために本を読むのか


何のために本を読むのか

という本を手に取ったということは、少なからず自分の中にそういう疑問があったんだと思う。

この問いに対する答えは何なのか。

現時点での自分の答えは「好奇心」「恐れ」だ。

割合で言うと好奇心3、恐れ7といった感じか。

好奇心については、きっかけをはっきり覚えている。
大学生活が終盤に差し掛かった頃、喜多川泰さんの「手紙屋」という本をある人からすすめられて読んだ。
読み終わったあと、「働く」ということに対しての解釈が変わり、普段のものの見え方が変わった。本当に変わった。
自分が見ていたものが絶対的なものでないことを知り、もっと色々なことを知りたくなった。

対して、「恐れ」は具体的なエピソードがあるわけではないが、自分が本を読む大きな動機づけになっていると感じる。

知っていれば幸福になる知識や考え方がある=知らないと不幸、不便であるという恐れ。
知らないとバカにされるんじゃないかという恐れ。
自分をもっとよく見せたい、カッコ悪いと思われたくないというちょっと自意識過剰な「恐れ」もある。

読書を続けている理由が「マイナス感情からの動機づけ」である部分も多い。

それでも、なんだかんだ自分は本が好きだ。
もっと色々なことを知りたいし、知らないことによる損は減らしたい。


今回は「なんのために"本"を読むのか」というテーマだったが、最近「なんのために」を自分の中で考える機会がものすごく増えた。生徒に説明しなければならない場面が増えたからだろうか。

なんのために、勉強をしないといけないのか
なんのために、サッカーをしているのか
なんのために、保健体育を学んでいるのか
なんのために、学校の掃除を自分たちでするのか

どれも、調べれば模範解答が出てくるけれど、自分の中で完全に腹落ちしていないものもある。これまで「そういうもの」として受け入れていたものでも、あれ?と思う部分は多々ある。

できれば、朝起きてから夜寝るまで全ての行動を説明できるようになりたい。
もちろん、「いい意味での無駄を楽しむため」という理由も含めて。

また色々な「なんのために」を考えていきたい。

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