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ピンチの効能

誰でも自分の担当している仕事で問題が起こり、ピンチに陥るのは嫌なことだ。でも、アメリカで20年、日本も合わせると30年以上仕事をして年を食ってくると、ピンチに落っても簡単にはヘコタレなくなった。考え方次第で、ピンチにはめちゃ効能がある。実はピンチの中で働くのはめちゃ楽しい。このヒネクレた考え方を更にレベルアップしていきたい。

ピンチの効能

1.頼りにされている

ピンチにある仕事・プロジェクトを担当させられるということは、頼りにされている証拠だ。「君なら問題を解決してくれる」と信頼されているから担当させられる。自分が抱えていた仕事で、自らが問題を起こし、ピンチになったとしてもそうだ。その仕事から外されないのであれば、「君ならば自らで乗り越えてくれる」と頼りにされているからだ。ピンチが大きければ大きいほど、自分が取り替えの効かない重要な存在として頼りにされている証拠だ。そう思えるととてもやる気が湧くはずだ。頼りにしてくれる仲間とともに問題を解決して、爽快な達成感を味わいたい。ピンチの中にいるのが楽しくなる。

2.ワガママが許される

ピンチの時、目の前の大きな問題を解決するために、選択と集中が必要だ。普段から相当にワガママな働き方をしているが、ピンチの時は、さらに超ワガママな働き方がまかり通る。自分の出番が60分のうち5分しかない会議などは、「ピンチに集中するから」と言い訳して、会議は仲間に任せ、会議後の5分だけで片付けられる。こうして、自分にとって時間の無駄と思える会議や仕事は、どんどんサボれる。

自分でなくても人に振れる仕事も、「ピンチに集中するから」と言い訳して、じゃんじゃん上司や仲間に振れる。

ピンチは、自分の普段の仕事から、ぜい肉を削ぎ落とし、じゃんじゃん自分の理想の仕事スタイルを作り上げていく絶好の機会だ。ピンチの中にいるのが楽しくなる

3.すべてが糧になる

自分の専門分野で起こったピンチは、ピンチそのものが貴重な実体験だ。すべてが自分のキャリアの糧になる。ピンチに関連する一次情報は、他の誰もが簡単には触れることのできない超貴重なものだ。ピンチに陥った原因を探り、問題解決するために試行錯誤する。その間に調べ上げた情報、実際に行動を起こして得られた実体験は、超貴重そのものだ。ただ、他人から話として聞いただけの情報とは訳が違う。自分の宝となる。

ピンチが大きければ大きいほど、そしてその仕事・プロジェクトが重要なほど、より大胆なことができる。普段、簡単にはコンタクトできない外部の著名な専門家に相談する機会ができるかもしれない。普段は許されない金のかかるトライアル、普段とは全く異なる新たなトライアルにも挑戦しやすい。すべてが自分のプロフェッショナルを磨く糧になる。ピンチの中にいるのが楽しくなる。

ピンチは楽しい

ピンチに陥っていると、周りからは「かわいそうだ!」「大変そうだ!」「自分はピンチの中にはいたくない」などと思われているかもしれない。ところが、波風が立たず一見順風満帆なプロジェクトの中で退屈なルーチンを繰り返しこなし、ステータスクオに陥っている時ほど、実はそれほど楽しくない。成長が実感できないからだ。

ピンチの効能を意識すると、ピンチの中にいるのが楽しくなる。


#レベルアップしたいこと

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