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変わらない日常

こんばんわ。

投稿に間隔が空いてしまうのがなんか日常的になってしまっている石川勝巳です。

今日はテーマなしに最近起きた身の回りに起きた出来事について書かせてください。

上の写真に今日はワンチャンがいます。名前は幸せという漢字を書いて『幸』と言います。彼女は女性で石川勝巳少年が5歳の時に我が家にやって来た柴犬です。(5歳くらいの時に昼寝の写真です。亡くなった後の写真ではありません!)

そんな彼女と僕は15年の歳月を共に過ごして来ました。幼稚園卒園、小学校、中学校、高校、大学と僕の人生の節目には必ず彼女も一緒でした。

そして僕はようやくこれまでの経験を生かし社会に出ようというタイミングで彼女は2020年10月3日の天国に行ってしまいました。

最近目も見えなくなり、いつかは亡くなるとは思っていましたがこんなに急に亡くなるとは思いませんでした。朝父から家族LINEにメッセージが入っておりそれを機に久々に家に帰りました。

帰ってみると横になっている幸がいましたが、いくらなでても気持ち良さそうな顔もせずただひたすら目を瞑ったままでした。

15年という歳月を振り返ってみると僕たちはあまり仲の良い方ではありませんでした。

家に帰ると僕だけが吠えられるし、食事中も僕にだけ吠えて来ておやつを寄越せと迫って来ました。

石川家のカーストを表すと父親>母親>兄>姉>僕>幸の順番のはずなのに時間がたち、気づけば父親>母親>兄>姉>幸>僕となってしまいました。#人権とは

僕は三兄弟の末っ子で両親が共働きで家に帰っても幸しかいない生活を送っていたのですがこれが幸を嫌いになった理由の1つでした。

やっぱり犬を飼ったら『カワイイ』だけでは育てることができず、散歩に連れて行ったり、排便の処理をしないといけません。

僕はまだ低学年でかつ自己中な末っ子だったので好きなことをしていたいんです。友達の家に遊び行ったり、流行りのイナズマイレブンのレベルをあげたり、サッカーの練習をしたり、昼寝をしたりとしたいことをしてたかったんです。

しかし、両親が家に帰り(特に父親)幸の散歩に行っていないとすごい怒られたんです。『犬も生きているんだからトイレ(散歩)に行かせてあげないと可哀想だろ!お前は我慢できるのか!』と。

すごいその通りだと思いましたけど僕の意思で飼ったわけではなく、帰宅後の時間を常に散歩に費やすのがやっぱり嫌でした。でも父親に怒られるのがもっと嫌だったため渋々散歩など家の家事をするようになりました。

幸のお世話はもはや負のエネルギーで親に怒られないためにしていたものでした。それが幸に伝わってなのか僕にはよく吠えるようになりカーストの順位がひっくり返りました。

だからか幸の死を目の当たりにして涙を流すことはありませんでした。心にぽっかりと穴が空いた感じはしましたがそれが悲しみの感情なのかは未だにわかりません。

泣くことはありませんでしが人や動物がなくなった時にいつも思うことがあります。

それは『お前は幸せだったか』ということです。

なんだか書いててまた心の穴が開きつつありますが、なぜかいつもこの問いが頭に浮かんでしまいます。そんな論理的な感情を抱いている場合かと言われそうですがなぜかこの言葉が頭にいつも浮かんでくるんです。

その言葉が頭に浮かぶ度に『もっとこうしてあげればよかった』と後悔ばかり思い浮かんできます。多分幸も『もっとこうしたかったな』と思っていると思います。

でも幸がいくら強く願ってもそのことは実現しません。だからその想い誰かが実現してあげないといけません。

きっとそれが『生きる』ということなんだと思います。

正直に言って最近の僕はたるんでました。でもその1分1秒は誰かが生きようとしても生きれらなかった今で、その時間を踏みにじっていると思ったら悔しさと怒りが込み上がってきました。

だから今一度本気で毎日を生きようと思いました。

自分のペットが死んでインスタやツイッターに上げる人の気持ちが分かりませんでしたが今なら少し理解できる気がします。

幸が死んでも日常は変わらず進んでいきます。父親は燃えるゴミを早朝に捨て、母親は朝ドラを見て、姉はいつもの事ながら寝起きのまま出勤して、幸がいなくても日常というものは冷酷で過去を振り返らず動いています。

そんな日常の中にも幸が生きていたという事実を忘れてはいけない気がしてこの記事を書く事にしました。仲が悪くても幸がいたから今の自分があるのは事実です。君の生きるはずだった人生を生意気にも僕が代わりに歩んでいきたいと思います。

そして幸はいつか僕が死んだ時に聞いてください。『お前は幸せだったか』と。加えて記事になんかするな、と


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