見出し画像

新卒でマネージャーをやらない方が良かったかもしれない。

「30歳に見えました。」

嘘のようで本当の話なんですが、実年齢24歳なんですが、年齢をドンピシャで当てられることはほとんどなく、実年齢より高く見積もられて言われることがほとんどです。昨日も言われました。

理由を聞くと「年齢の割に落ち着いているから」と99.9%の方がそう回答します。

僕から言わせると年相応の落ち着き方が分からなくて、毎回、回答理由を聞いては頭を悩ませています。

なので、最近は明るめの色の帽子を被ったり、学生っぽいファッションしたり実年齢に見られるように様々な?工夫をしています。

自分なりの実年齢より老けている要因の1つとして、今まで携わってきた環境や立場が僕の精神年齢より老けさせたのではないかと仮説を立てています。

ずっとサッカーをやってきたのでキャプテンをやったり、実行委員長をやったり、代表をやったり、店長をやったり、人の上に立ち、人を動かすことを結構やってきたと思います。

その中で、思うように人が動いてくれなかったり、仲間が増えなかったりと沢山の苦労をし、試行錯誤してきた結果、段々と感情的と言うよりかは論理的に物事を見るようになった結果大人っぽいと見られるようになったのではないかと考えられます。

社会人になってからは、店長から昇格していきなりマネージャーという役職につき人を管理して、動かす量が激増しました。

最近になってきて、立場上の仕事の心構え見たいのが分かってきたので今日はそのことについて書いて行けたらと思います。


人は変えられない/変えようとしない

マネージャーになって一番最初につまづく壁は、自分の思い通りに人が動かないことだと思います。

せっかく善意で「変わってほしい」「成長してほしい」「楽しんでもらいたい」と思って、部下に接したとしても、部下は思い通りに行動してくれるとは限りません。

部下の変えようとして、変わらないこのジレンマに悩む人はかなり多いんじゃないでしょうか?

ここで前提として大事になってくるのは人は変わらなくて当たり前ということです。

私たち人間は体温も感情も毎日一定に保たれている。
ヒトの心と体は現状維持。

マネジメントで有名はドラッカーは下記のように言っています。

目標管理の最大の利点は、支配によるマネジメントを自己管理によるマネジメントに代えることである。

※現代の経営 【上】ドラッカーの名著集2

大切なのは「支配」から「自己管理」に代えるということ。

変わろうとしていない部下に対して、変化を強制することは支配にあたります。それに対してマネージャーができることは部下が自ら代わり、成長するきっかけを創り出していくこと、「支援」が大事だとドラッカーは説いています。

部下を私の手で変えてやるのではなく、自らの手で変わっていく。

この環境を創ることがマネージャーの大事な仕事だと思います。

人は集団になると2・6・2に分かれる

マネージャーは支配より、支援をすることが大事だと上記では書いたものの、時には指示や命令といったスタンスで部下に接しないといけないシチュエーションも時として必要です。

そこで大事になってくるのが人は集団になると2・6・2に分かれるといったマネジメント感です。(働きアリの法則とも言います。)

集団を100%とすると、80%の労働者と20%の怠け者にどうしても分かれてしまいます。

人を動かす際に、ターゲットを何も考えず部下の”みんな”と括ったりしがちですが、人は集団になるとどうしても上記に割合に分かれてしまうので、レイヤーによってコミュニケーションを変えないといけません。

コミュニケーションコストもピラミッドに下に行けば行くほどかかってしまいます。

実際に、下位20%の集団に対して、モチベーションを鼓舞したり、コミュニケーションコストを割いて苦労しているマネージャーもいると思います。

個人的に大切な考え方は、下位20%層の考え方や行動をリスペクトしつつ、不平・不満が生まれないようにケアは最低限に留め放っておく、ことが大事だと思っています。

「話せば分かってくれるよ」「全員が変われる」

という前提でコミュニケーションを取りたい気持ちも分かりますが、それは上記で説明した支配のコミュニケーションなので、変わってくれない現状に苦しみ、疲弊してしまうので、自分を守るためにもレイヤーによってコミュニケーションコストを変えるという見方は大事だと思っています。

マネジメントする範囲を、みんなから部分に制限するだけも心理的に楽になる人も出てくるんじゃないでしょうか?

人は意志より環境で変わっていく

人の意思は脆弱です。

僕自身、年始に立てた目標を既に覚えていません・・・

そもそもなぜ人は集団になると2・6・2に分布してしまうのか。
それは現状維持に抗って意志を貫ける人がほとんどいないからです。

人は誰しも、楽をしたい、手抜きをしたい気持ちがあるので怠け者以外にも、人の根底にはできることならそれに越したことはない、というスタンスが備わっています。

加えて、日本人には「個人の意志」より「世間・集団・組織の意志」を重視する歴史きました。

当事者意識を持って!と頭では分かっていても、自分を消して周囲の空気を合わせようとするマインドセットが自分で自分を支配してしまうのです。

学校の授業で「分かる人手を挙げて!」って挙げたくても手を挙げられない人はよくわかるかもしれませんね。

人の意思は弱くて、人は集まると2・6・2に勝手に分布されていく。

なんとなく、覇気がない組織づくりをしていた自分にとって原因がよく分かりました。

大切なのは変えようという意志ではなく環境が大事。

2・6・2なのであれば真ん中の6割の層が、下位の2割に誘惑されても負けないような環境づくりを。部下が自分から行動したいと思わせるような組織のジブンゴト化を。

高校サッカーの選手権常連校である青森山田高校の元監督である、黒田監督は下記のように言っていました。

サッカーは1日に2時間の練習に取り組んでも、残りの22時間をどう過ごすかで大きく変わる点も忘れてはいけません。サッカーで勝つために我慢や辛抱をしながら、どうリアルに取り組んでいくか。青森山田の選手にその考え方が日々の生活として染み込んでいるので、勝つための習慣づくりが浸透しています。これも勝ち続けている要因の一つではないでしょうか。

https://real-sports.jp/page/articles/394717540577707151/

試合以外の時間をどう使うか、この徹底した環境が青森山田高校を強くしたんだなと分かる良い環境づくりの事例です。

結局は自分自身

マネージャーをやっていると、つい言い訳がましくなっちゃうと思います。
なぜなら人を起点とした悩みが増えるからです。

「あいつがやってくれなかった」「あいつは変わらなかった」

マネージャーって便利なことに、他責にし易い役職だと思います。言い訳を探してしまうと個人としての成長は止まってしまうで、上手くいかなった事実をどうするかと自責に落とし込んで向き合えるかどうかは自分自身だと思います。

関わる人の量で、嬉しいも、楽しいも、悲しいも、悔しいも変わってくるそんな仕事がマネージャー。

自己中心的に生きる傍ら、関わる人達のこともちっさいな脳みそで考えるようになるので考え方や価値観が広がり、年齢の割に思考が広がってしまったのかもしれません。

なので、マネージャーを早い年齢の時にやりすぎると精神年齢が老けるので気をつけてください。(見た目の問題もありますけどね)


サポートはいらないです!!多分、僕より良い記事を書いたり、挑戦している人は他にもいっぱいいるので!