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あれからまもなく10年⑲ 〜体にいいモノ〜
原発事故により体内に取り込んでしまった放射能をいち早く排出するにはどうしたらいいのか?
それが避難後の一番の課題でした。
様々な情報を収集をする中、「腸内環境を良くすることが大事」であることがわかりました。
そのことから、私は最も効果が見られるという「ビール酵母」と「クロレラ」を積極手的に取り入れたものでした。
そうして、「身体にいいモノ・事」について学ぶことが増えていきました。
そして、「無添加のモノ」や「自然栽培」や「有機栽培」のモノをチョイスするようになると同時に、それまでは無意識に手にしていたものを立ち止まって見る習慣ができていきました。
しかし、そうした習慣ができると、買い物がとてもブルーになりました。
ひとつひとつ商品を手に取り、ラベルを読んでみると、そのほとんどが添加物まみれであることが少なくなかったのです。
私は愕然としました。
結果、自然食品店で購入するのが賢明であることがわかるのですが、いかんせん、それは割高であることが少なくありません・・・
とはいえ、知ってしまったからには、可能な限り身体によいモノを購入したい。
けれど、それは高価なモノ・・・
そこで私は、妥協線と優先順位を定めることにしたのですが、最も優先すべきは水でした。
なぜなら、水は動植物にとって生きていくために欠かすことのできない大切なもので、私たちの体は細胞の集まりであり、その細胞の中にあるものはほとんどが水分。
つまり、私たちの体は水で出来ているといっても過言ではないからです。
日本の水道水は安全基準が高いと言われています。
しかし身を寄せた避難者住宅は老朽化した団地であり、水を貯めるタンクは水垢が沈殿し、蛇口をひねると鉄さびが出ることもしばしば・・・
さらには避難元の水道水から放射性ヨウ素と放射性セシウムが検出されたこともあり、飲食に使用する水だけは、最優先で安全なものと心に決めたものでした。
あれから10年。
今も水だけは安全最優先で購入しています。
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