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あれからまもなく10年㉖ 〜市民運動について〜

私は、子どもを守るため、健康と命を守るために避難をしました。
でも、それが認められない現実に愕然としました。

そんな中、私たち「自主避難者」への唯一の支援でだった住宅が打ち切りとなったのです。

原発避難は転勤や引っ越しとは大きく異なります。
被ばくによる健康不安はもとより、精神的なダメージもとても大きいのです。

避難先ですぐに自立できる人もいれば、再出発まで長らく時間を要する人もいます。

そうしたことから、打ち切りを撤回し、延長をしてもらうべく、私たちは行動をしました。

避難先自治体、福島県、復興庁へと陳情書を携え足を運びました。
感情が高まり、涙を流してその必要性を訴えました。

でも、私たちの努力は虚しく、避難者住宅は打ち切りとなり、避難者住宅から退去した私たちは避難者にすらカウントされなくなったのです。

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