MMTへの誤解を解く その2 日銀の職員は知っている

前回のお話、合点がいきましたでしょうか?

たとえ紙幣であっても、それは借用書ですから、
発行元に回収された時点で、ただの紙クズになると
話しました。

それを裏付けるようなエピソードがあります。
この話、ここでしてもいいのかどうか……。

私が20代の頃、警備会社にアルバイトに行っていた
ことがあります。
そこの事務所で休憩中、先輩の警備員が雑談がてら
話していたことなのですが、
現金の輸送の仕事で日銀へ行った時、建物の裏手の
一角に膨大な量の一万円札が廃棄されていたと。
まだ使えるような一万円札ばかりだったので、
喉から手が出るぐらい拾いたかったそうです。

気持ち、分かりますよね。
目の前の足元に、山のように捨てられている一万円札。
誰だって気になりますよね。

でも、それは触ってはいけないお札だったそうです。
あ、ニセ札…とかではありませんよ。
本物の一万円札です。

それとは別に昔、確か学校で聞いた話だったかな、
回収された紙幣は、中央に大きな穴が空けられて
廃棄されるとのことだったので、
さっきの警備社員の話と、ちょっと違うわけですが、
紙幣というのは、そういうものだということを
日銀の方々は、認識しておられるということですね。

……ということはですよ。日銀の方々は、
徴税の矛盾に気づいていおられる可能性も。

まあ、どういう事情があって回収されたお札だか
わかりませんが、
日銀というところは、通貨の流れの視点から見ると、
異次元空間なんですね。

     *****

さて、どこから話を進めていけばよいのか、
戸惑いつつ書き進めています。

日本では、三橋貴明先生らが中心になって、
MMTの普及に努めておられますが、
三橋先生の説明の進め方には、失礼ながら
とても不満を感じており、彼の動画で学ぶだけでは、
誤解する人がたくさん出てくるのではと、
懸念しているのです。

実際、三橋先生の講義動画などを観て
MMTを学んだ方々の、おそらく9割は、
まだ勘違いしている可能性があります。

いわんや、アンチMMTの人たちをや……。
もう、憎しみを込めたかのような誹謗中傷の
雨あられで、Web上では、毎日毎日あちこちで
ケンカが起きています。

「MMTを滅ぼせ」とばかりに、
異様なほどムキになって、私達を無能者扱い。
マウントを取ることに躍起になっている人たちが、
議論にもならない議論で炎上させているわけです。

どうしてあんなにムキになるのか不思議です。
大学で経済学を勉強したりした人って、
何か独特のプライドでも持っているのでしょうか?

そんなわけで、
別に、三橋先生の話が間違っているとは思いませんが、
もっと違う表現がどうしても必要だと思うのです。

まるっきり新しく教科書を作り直さなくては、
という気持ちで今、
ああでもないこうでもないと、悩んでいるところです。

     *****

まだMMTについてご存じない方が学ぶための
最適な動画をひとつご紹介しておきます。
三橋貴明先生が、国会議員の勉強会でレクチャーした
講義風景動画です。

45分ぐらいの長い動画ですが、
折に触れて繰り返しご覧になることをおすすめします。

https://www.youtube.com/watch?v=CMLYpWlQp1E

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