MMTへの誤解を解く その7 「QFS」はゼロから組み直せ!

人類の経済に、金貨・銀貨は不要である。
そんなものは、銀河連邦の宇宙人にくれてやれ!

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腹が立って仕方がないので、脱線の続きです。
そもそもの話から……

素朴に考えて、
人間の経済活動、つまり生活に必要なものは

  1.大自然の恵み
  2.人間の勤労
  3.人間同士の相互扶助

そして、あえて付け加えれば、公平を期すための
  4.交換のための「貸し借りの記録」(通貨)

以上。これだけで必要十分です。

この「4」で、金銀などの貴金属を必要としないことは
今まで述べてきたことから明らかです。

金本位制では、通貨には「価値の裏打ち」が必要だ
という考え方をしますが、
では、そこで言う「価値」とは何か?
という話を、回を改めてする必要がありますね。
というか、どっち道、する予定でしたが。

「価値」とは何か? ということを明確にすれば、
「価値の裏打ち」という考え方が
堂々めぐりであることが分かるかと思います。

かつて「ゴールドラッシュ」を経験したアメリカ人は
金銀こそ価値の塊、という観念から
抜け出せないのでしょう。

金貨・銀貨も人間が生み出した一商品に過ぎません。
どこから生み出したのか?
それは、上記のリスト「1」〜「4」の中で言えば、
「1.大自然の恵み」に決まっています。
その意味で、他のあらゆる物と、何ら変わりがない、
本来、金銀は特別扱いするような代物ではない。

特別な物だと思うのは、錯覚であり、幻想です。

仮に、特別扱いしたところで、
その量には限りがありますよね。
そんなもので経済の規模にリミットをかけて、
どうしようというのでしょう。

まさか、リミットに達する前に人口削減ですか?

更に、当然のことながら、金銀は価格に変動があり、
メートル原器・キログラム原器のようなモノサシにも
なりえない代物です。

更に、これらは、人間の物欲を喚起する傾向があり、
こういうものを、いつまでも崇め奉っていたら、
また、争いの種になりましょう。

「QFS」を進めておられる方々に訴えたい。
「QFS」は「信用貨幣」の立場で、改めて
ゼロから構成し直してもらいたい。

そして、金貨・銀貨などの貴金属など、
DSの掃討作戦を援助くださった宇宙人の方々へ
感謝の気持で、大部分を差し上げてください。

レアメタルは、ICチップの材料として貴重ですが
大量には必要ないでしょう。

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「QFS」の問題点は、金本位制だけではありません。

「世界統一通貨」の目論見も
「ベーシックインカム」も大問題です。

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統一通貨に問題があることは、ユーロの事例で
すでに十分な教訓を得たはずです。

ユーロ加盟国ギリシアはなぜ経済破綻したのでしょう?
独自通貨を発行できなかったからではありませんか?

それぞれの地域性、それぞれの民族性、
それぞれの文化、それぞれの経済事情に合わせ、
それぞれの国が
独自通貨(もちろん信用貨幣)を持つことが、
独立国として当然のこととは考えないのでしょうか?

ギリシアは、ユーロ加盟中は、ユーロ通貨という
血液型不適合な通貨をずっと
外部から輸血されて生きていた。
そう、ギリシアにとって、ユーロ通貨は輸血だった。

こういうやり方が、地域格差を生むのではないですか?

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ベーシックインカムの問題については、
その前に、して置かなければならない話がありますから
ここでは、先送りさせていただきます。

結論だけ言えば、
永続的なベーシックインカムには反対です。
「一時的な輸血」程度のものであれば、むしろ
今は、それが必要かもしれませんが。

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ホワイトハットの方々、なぜ、経済の根幹にかかわる
大切なことを、秘密裏に決めてしまったのですか?

このまま十分な説明無しで「QFS」が実施されれば、
将来に禍根を残す事態が待っているのではと
危惧しております。


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