見出し画像

【読書感想文】一穂ミチ『ツミデミック』(その2)

「祝福の歌」

親になる事
親でいる事
産む事、産まない事
出世の秘密
テーマがシビアなので
自分に照らし合わせることくらいしか
感想が思い浮かばず…。

今となっては遥か昔になるが
自分が親になって初めて
親のありがたみをしみじみ
感じたので
私としては親となって良かった
と思っている。
子供を育てると言うより
教えられ、考えさせられるばかり
だったけれど。
子供達は成人したが
育て上げたと言える程の事は
していない気もする。

50歳の達郎が
高校生の娘の妊娠に悩み
自らの出生の秘密に直面する物語
タイトルが「祝福の歌」となったのが
ささやかな希望。


「さざなみドライブ」

Twitterで知り合った5人が
集団自殺するために
ドライブする物語

死にたい理由は
それぞれ別でも
生きる事は
「冴えない苦しみの日々に帰る」と
覚悟し、腹を括ること。
死にたい人間も5人集まれば
そう言う結果もあるってだけだけど
「もうちょっとだけ生きてみようか」って
0が1になるくらいの壮大な一歩だしね。
そこに敬意を表します。

人生白黒つけられない事って多いのさ

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?