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交換する社会 シェアリングエコノミーという考え方

シェアリングエコノミーという考え方がジワジワと広がってきている。
何もかもシェアしている人というのは限定的だろうけれど、大抵の人が生活の中の何かしらをシェアしている。もっとも、シェアという意識がない場合もあるけれど。

多くの社会人にとって、一番たくさんシェアしているものは、時間である。
フルタイムで働く会社員であれば、1日8時間、1週間で40時間、年間で約2,000時間ほどを勤務先の会社にシェアしている。

ここでいうシェアとは、単純な交換や共有というよりは、自分が持っている何かしらの資産や価値を誰かがもつ他の何かと交換することも含めて、シェアという表現を用いている。

つまり、会社員は自分がもつ時間という資産を給与という経済的資産と交換しているということになる。


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ここ数年で副業する人が増えてきている。
これは空いている時間+自分の専門性を他の企業や個人とシェアする活動ともいえる。

自分の専門性というのは、他の人よりも秀でていることや得意なこと、他の人が持っていない特殊性と言い換えられる。副業はそういった知識や技術を提供することで、お金や何かしらのリターン(経験、感謝、つながり、紹介などなど)と交換する活動と言える。

働き方やキャリアの自由度が高まっていくと、これまでのような1社と独占的な雇用関係を結ぶよりも、複数の企業や個人と関係性を持ちながら働いていく人が増えていくのではないかと思う。

そんな時代が既にやってきているし、これまで加速していくと考えた場合に、重要になってくるのは「自分が他の人にシェアできる資産は何か」ということになるだろう。

例えば専門性や特異な技術や知識経験を持ち合わせていない人であれば、時間を資産として共有するというのは一番シンプルな方法になる。或いは、時間はないけれど、経済的資産を多く持つ人にとっては、投資や寄付などの金銭的なシェアという手段があるだろう。
特定の技術、専門性、家や土地など、人それぞれに、自分が誰かにシェア出来る資産を確認しておくことが重要になる。


ひと昔前までであれば、こういったシェア的な活動は、身の回りの顔が見える人との関係の中でしか行われていなかった。社内、町内会、サークル内など。
しかし、ココナラに代表されるようなプラットフォームが整備され、オンラインで完結するものであれば、全国各地のまだ見ぬ誰かとシェアすることが容易になってきた。
或いはメルカリのように、一度は活用していた物質的資産を誰かが再利用できるようなプラットフォームもある。


自分がこれまでにたくさん経験してきたこと、親から遺伝的に受け継いだもの、何かの偶然のきっかけで得たものなどなど。振り返ってみると意外とたくさんのシェアできる資産があるかもしれませんね。

あなたがシェアしたい資産はどんなものでしょうか?


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