勝てるとおもって戦う。解けると思って挑む。

すったもんだのオリンピックが閉幕しましたね。
個人的なハイライトは女子バスケットボールの銀メダルでした。


昔、仲がよかった友達がこんなことを言っていたのを思い出しました。

友「私は中学のときに、身長を伸ばしたくてバスケ部に入ったんだ。」
私「結果はどうだったの?」
友「バスケは背が高い人がやるスポーツなのだと知ったよ」

この話を聞いた15年前は、

「なるほどな」
と、勝手に納得していたのですが、

今回の女子バスケット日本代表が
体格で負けてても、世界を相手に互角以上に戦う姿をみて、
安西先生の名言が本当だったのだと改めて思い知りました。
#諦めたらそこで試合終了ですよ

さらに、試合中の解説の中で耳にしたのですが、
女子バスケチームのヘッドコーチのホーバスさんは、
2017年にヘッドコーチに就任したときに、
「2020オリンピックの決勝でアメリカと戦い金メダルを取る」と目標を定めていたそうです。それまでベスト4にすら入ったこともないのに。


「できない」と言ってしまった瞬間に、
思考停止してしまったり、
可能性に気が付かなくなったり、
努力をあきらめてしまう口実が生まれてくる。

「今はまだできない」と捉えれば、
すなわち「いつかは出来る」につながるし、そのために何が必要かを考え始めるきっかけになる。



これは、ビジネスやスポーツ以外の分野でも同じように思う。
前職にいた際に、けっこう無茶なプロジェクトが発生することが度々あった。
短納期、未経験、史上初、そんなことも珍しくなく、
口癖は「それはさすがに無理」とすぐに出てくる。
そして、その次の瞬間に「けど やらないという選択肢はないんですよね?」とお決まりの確認をして、どこまでなら出来るか、出来るためには何が必要かを考える。

これは初期のブレストと同じで、
様々なキャップを外して考えるのだ。

キャップとは、制約条件のようなもので、
コストが無限に使えるなら実現可能なのか?
人手がボトルネックなのか?
システムの問題なのか?
法規制の制限なのか?
実現のための方法を考え、何が原因でスタックするのか、
一番のボトルネックがどこにあるかを見つけるのに役に立つ。

このように「どうにかやる」と決めて、
且つ、どこから攻めるとターゲットを絞って、アタックすることで、
それまで見えていなかった活路が開けるようなこともある。

もちろん、うまくいくことばかりではないが、
それでも、プロジェクトが立ち上がった当初に想定した結果よりも、数段良い結果に着地することが多い。

もちろん、こういうアプローチはとにかく疲れる。肉体的にも精神的にも。
だからこそ、ブレイクスルーのきっかけにはなる。
毎クオーターこんなことばっかりあると、疲弊してたまらないが、年1回くらいなら、ちょうどいいのかもしれない。


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限界までトレーニングすることと、
限界を超えてトレーニングすることは、
紙一重のように見えて、大きな差がある。

一線を越えすぎると、故障の原因になってしまうこともあるが、
人はけっこう手前に線を引きがちなものである。
鍵は可能性を信じて動けるか、どうか。

スポーツは、可能性を信じて努力することの大切さを教えてくれる。
#Thank you Olimpians

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