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就活生の皆さん、企業情報ってどうやって調べてますか?

就活サイト、SNS、ネット上のクチコミ・・・などなど、情報を得るためのツールは沢山ある。情報が多すぎて、何が真実か分からないほどだ。

信用できる人(先輩、友人)からの情報であったとしても、その人のバイアスが加わるから、必ずしも自分自身にとっても当てはまるとは限らない。

例えば、とにかく変化が激しい会社があったとして、「忙しくてめちゃくちゃストレスがたまる」と感じる人もいるかもしれないし、「常に新しいことにチャレンジできるから楽しい」と感じる人がいるかもしれない。

同じ環境だとしても、人によって感じ方は様々なので、信用できる人から直接聞いた情報だったとしても、相手がどんな風に感じる人で、自分がどんな風に感じる人かといった、感覚的なバラつきを補正することが必要になる。


こんな風に書いてしまうと、どの情報を信じたらいいのか?と懐疑的になってしまう人もいるかもしれない。そんな人のために一言だけ添えておくと、世の中そんなもんだ ということだ。
#何のフォローにもなってないやつ


しかし世の中にはある程度、客観性の高い情報というものもある。
それは「公的に発信された数字」だ。

企業情報で言うならば、財務諸表に記載されている数字なんかは、とりわけ信用度が高い。粉飾決済して問題になる企業もたまにあるけれど、多くの企業が適切に運用しているものと思いたい。


財務諸表を見ると、けっこう色々な情報を得ることが出来る。
売上や利益に限らず、どういった資本の使い方をしているのかといったことも、見慣れてくるとなんとなく見えてくる。
或いは、積極的に投資(チャレンジ)をする企業なのか、保守的なのかといった体質的なところも、現預金の変動などを見ていると見えてくる。

ベンチャー企業などは、財務情報を公開していない企業もたくさんある。
そういう企業に対しては、説明会などで利益率や販管費などについて聞いてみると、企業のカラーがよく見える。

大抵のベンチャー企業は「成長していますよ」がセールストークのポイントにあり、その証明として売上高の伸びを、説明会などでグラフを使ってドヤっとアピールする。一概には言えないけれど、売上がどんどん拡大していても、利益率が伴っていなければ、企業体質として健全とは言えない。

そんな斜に構えた質問やツッコミをすると、
「あのAmazonも創業から7年間は全く利益を出さず投資家を辟易させていましたよ」と、メガベンチャーの創業期のエピソードを持ち出してくるかもしれない。ならば と「ベンチャーが先行投資をする理由は分かります。黒転(黒字化)するのはいつ頃の計画ですか?」とさらに突っ込んでみるのも面白い。

しっかりしているベンチャーであれば、事業構想から現状の進捗まで、開けっぴろげにとことん語ってくれる。或いは、説明会を担当している社員が情報を持っておらず数字にこだわりがなく答えられないということもあるかもしれない。

大事なポイントは、黒字化しているかどうかということよりも、その企業のカラーが自分と合っているかどうかだ。今は赤字だったとしても、正直な人柄の人たちと一緒に頑張りたいと思う人もいれば、しっかりと数字で予実管理したいと考える人もいるだろう。

繰り返しになるけれど、人それぞれに合う環境、カルチャーなどは異なる。
その相性を図るために、企業の実態をよる深く知るための着眼点を持てているかどうかが、入社後のミスマッチを防ぐポイントになる。


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今日は、就職活動の企業分析について、ちょっと違った切り口をご紹介してみました。
多くの就活生はビジョン、働く人の想い、ビジネス戦略といったデータには表れないところについて質問したり、話を聞いたりする傾向が強いです。
それらのポイントももちろん大事なのだけれど、プラスアルファとして、データや数字についての着眼点を持っておくと、他の就活生との違いを見せやすくなったりします。

上場企業であれば、企業HPの企業情報のところにある「決算資料」や「IR情報」というところから、財務諸表を見ることが出来ます。興味のある人は一度覗いてみてください。

同じ業界の企業の財務諸表を比較してみるのも面白いかもしれません。(スタバとドトールとか、吉野家と松屋とか、ソニーとパナソニックとか)

最初は少しとっつきにくいかもしれませんが、見方が分かると社会人になってからも使えます。頑張ってみてください。

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