小学生のキャリア観
昨日、地域の勉強コミュニティの集まりに参加をしてきた。
年に一度の総会の日ということで、事業報告とか理事の選任とか、そういう組織のお話みたいなことをお伺いした後に、私がワークショップを提供させて頂くお時間を頂いた。
内容は先日、講師役として行った授業と同様で、自分自身のキャリアを振り返り、その仕事観をグループメンバーで共有し、インプットを得ながら次のキャリアについて考えるというような主旨である。
昨日は1時間半くらいのセッションの中で、参加者の皆さんにこんな問いを投げさせていただいた。
「なんのために働くのか?」
参加者の中には小学生くらいのお子さんを連れている方がいたのだけれど、そのお子さんが元気よく発言してくれた。
「誰かの役にたつため!」
私は、びっくりして一瞬言葉を失ってしまった。
同じ質問をこれまで、中学生、高校生、社会人など様々な属性の人たちに投げかけてきたけれど、大抵の場合、第一声は「お金・生活のため」という答えだったからだ。
「お金・生活のため」という答えを聞いた後に、金銭的なもの以外の報酬にはどんなものがあるか?そういった投げかけをして、やりがいとか、社会貢献とかっていう答えが出てくるというのが通常の流れだった。
親御さんに聞いたところ、普段から池上さんの本を読んだり、なぜ働くのか?といった本を読んだりしていて、働くことについて普段から考えることが多いのだそう。
とはいえ、小学生で・・・と思ってしまうのだけれど、そのお子さんは自分で作った商品をフリマで売ったり、既に「働く」を経験していることを思い出した。
子供が働くことや、お金のことを伝えることについて、賛否両論あるし難しさもあるのだけれど、子供の頃から自分のなりの仕事観やキャリア観を持っているっていうのは純粋にすごいなと感じたし、将来が非常に楽しみだと感じた出来事だった。
あなたは、何のために働きますか?
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