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キャリアの転機を考える 分岐点は日常の中に無数にある

先日、自ら講師として参加をさせて頂いたセミナーのことについて、一日ゆったりと脳内で振り返りをしていた。

セミナーの中で、私は「転機」について少し話をさせて頂いた。
進学とか、就職とか、転職とか、ライフイベントなど、いくつかの転機がある。
多くの人は、そういった大きな転機の時にこそ、自分のキャリアを振り返ったり、将来のキャリアについて考えたりする。
いわずもがな、それはとても大切な事である。

しかし、転機というのは、そういった大きなものだけではないと考えている。
日常の中で、小さな分岐点は無数に発生している。
それこそ、朝起きた瞬間から夜眠りにつくまでの間に、人間の脳は3万5,000回もの判断を行っているという研究もあるくらいだ。

言い換えれば、3万5,000個の分岐。
もっとも、そのほとんどは、どちらを選んでも人生に対する影響力など、極めて僅かなものだと思われる。
しかし、一つの判断が、次の分岐と選択肢を作ると考えると、1日に3万5,000回というのは、決して無視できない量になってくる。

常に進路をどうするか、キャリアをどうするかと首をひねって うんうん と唸ることが必要なわけではないけれど、日常的な思考の中に、少しだけキャリアというカテゴリを当たり前に存在させておくだけで、将来の方向は大きく変わりそうな気がする。それこそ、毎日「何食べようか?」と当たり前に考えて判断した結果が、数年後、数十年後の健康状態に多大なる影響を与えるように。


スパイダーソリティアというカードゲームがある。

これは、場にあるカードを全てA~Kまで順番通りに整頓していくという極めてシンプルなゲームである。しかし、どのカードをどのタイミングで動かしていくかによって、最後まで整頓しきることが出来るのか、途中で頓挫してしまうことになるのか、結末は大きく変わっていく。

日々の判断によって人生が大きく方向性を変えていくという事実が、なんとなく、このカードゲームに重なって感じられた。

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