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【職について】キャリア選びを成功させる秘訣(抽象論なので注意)

日課のようにnoteを徘徊して、色んなクリエイターの方の投稿記事を拝見させて頂いている。特に「キャリア」カテゴリーの記事は毎日のように目を通している。


noteに投稿されるキャリア記事の分類

投稿されている記事についてかなり乱暴だが分類をしてみる。


キャリアカテゴリーには「求職者(転職活動している人)」「採用者(企業)」「第3者(キャリアコンサルタント、転職経験者)」など、異なる立場の方からの投稿がある。
※キャリアコンサルタントは独占名称資格なので、その肩書を名乗るためには現在では国家試験の合格などの条件がある。(私はキャリアコンサルティング技能士2級を取得済)


また求職者をさらに分類すると、「新卒採用で就活中の学生」「転職活動予備軍(転職しようかどうしようか迷っている人)」「転職活動中(現職)」「転職活動中(離職)」の3つにくらいに分類されるだろうか。


同様に「採用者」は「社長」と「人事担当者」に分類できる。


さらに付け加えるとするならば、投稿の種類は「お悩み相談&呟き系」「ナレッジシェア&アドバイス系」の2つくらいだろうか。


ここまでを図にするとこんな感じ。(特に図示する意味はない)

キャリアに関する投稿の分類


私が感じるキャリア相談の難しさ

さて分類をしてみたところで、私が難しさを感じていることがある。
それはナレッジシェア&アドバイスについて。


就職について、絶対的な「正解」なんてものはない。個人個人が自由に自分の理想を描き、実現に向けて試行錯誤すればよいものだと私は考えている。言い方を変えると、一人ひとりに異なる正解はあるし、また正解に至るプロセスも個々人によって異なる。


もちろん、普遍的に通用する考え方などはあると思っている。例えば「キャリアのことを考えるときに、まず自分のことを理解することから始める」というようなことだ。これまで自分が何をやってきたか、将来どうなりたいか、今どこに興味があるか、これらの順番はどこからはじめてもよいと思うが、いずれかの自分の姿を知らなければ、キャリアの選択をすることは非常に難しい。


しかし、誤解しないように注意しなければならないのは、上述の自己の理解を深めることについて、未来を考えるところからスタートした方が良いケースもあるし、過去を振り返るところから始めた方がよいケースもあるし、当然、現状を理解するところがスタートになるケースもある。


アドバイスは過去の個人的な成功体験に基づいている

キャリアに悩んだことがある経験者は自分の成功パターンを基に、他者にナレッジをシェアしたり、アドバイスを行う。このこと自体に間違いはない。未経験のことを語ることは非常に難しく、説得力が弱いからだ。ただ、受け手が注意すべきは、他者にとっての成功パターンが、自分にも適用される普遍的なものかどうかの見極めは非常に難しいということだ。私自身も他者からの相談を受ける際に、つい自分の成功体験を話してしまいそうになる。


私がアドバイスするときに意識していること

まずはアドバイスを提供する側としての自分のスタンスとして考えてみる。


私は採用に関する仕事を10年以上経験し、2,000人以上の方と面接や面談などを通じてお話をさせて頂いたことに加えて、前述のキャリアコンサルティングの資格取得のための学習や人事職として社員教育などを提供したことで、キャリアについて一定の知識と経験はある。(と思うのは自由だ)


同時に自分自身も就活や転職の経験、そして最近まで今後のキャリアについて悩み、検討をしていたので当事者としての経験もある。



現在は、それらの知識と経験を活用して、キャリアについて考えている方の相談対応などのサポートを行っている。
その中で大事にしていることは次の4点だ。

・相手のことを深く理解すること(現状、過去を紐解く)

・相手がどうなりたいと思っているかを相手の頭や心の中から拾い上げる(現在から未来を描く)

・描いた未来を実現するためのアクションを具体化する

・どのような未来が描かれたとしても、相談者を肯定しサポートする


相手を理解する

まずはここから始める。どういう人なのか、何をやっている人なのか、過去はどんな経験をしているのか、得意なこと不得意なこと、好き嫌い、影響を受けたもの(体験、本、映画、音楽、、、etc,)、モチベーションが上がった瞬間のこと、下がったときのこと。そして、現在どのようなことに悩んでいるのかということ。


特に最初の自己紹介で相手が何を語るのか、トピックの選び方からどういう志向性の人なのかを推測したり、ネガティブな側面を語るのか、ポジティブな側面を語るのか、具体的なのか、概念的なのか、などありとあらゆる点を観察し「どういう人なのか」をその人以上に理解できるように聴く。


また「何に悩んでいるか?」という問いについては、注意して掘り下げる。
というのも、相談者が最初に口にする「悩み」は入り口であって、本質ではないことが往々にしてある。掘り下げていくと、本来の自分から目を背けていたり、可能性に気が付いていなかったり、大事なコトを忘れていたり、、、様々な本質的なテーマに行きつくことが多い。


その本質にたどり着くために、フレームワークを活用したり、テクニカルな手法を用いることももちろんあるが、出来るだけ私が誘導してしまはないように、バイアスを挟み込まないように、相手の言葉を待つようにしている。


経験を基にした第3者からの意見は「論理的に正しく」映ることがあるが、それが相手にとって「響く」かどうかは、別の話。そして、響かない言葉が行動に与える影響は弱い。


一方で自分の中から滲み出てきた言葉は強い。私は、出来るだけ相談者自身で自分自身で答えられるような手助けをしたいと思っている。


アドバイスする側に必要なこと

では相談を受ける側として、何が重要か。


私は洗練された答えではなく、深い問いかけだと思っている。ひらたく言うと、ティーチングではなくコーチングということになる。相談者の話を掘り下げ広げていくときに、どこに幹があり、何が枝葉なのかを慎重に見極めながら、掘り進む。雄弁に語れる内容、温度が上がるテーマなどの中に、幹があることが多い。その幹を探す作業は、宝石が眠る鉱脈を探すようなイメージだ。


このように相談者の中にある本質やテーマを見つけることができたなら、相談者が「どうなりたいか」を見つけるのは実は容易い。あとはその背中を少し押してあげるだけで、勝手に歩み始める。最初で躓かないように、目の前にある不安材料やロードブロッカーをどける手伝いをするだけで、勝手に軌道に乗る。


人は誰かに育てられなくとも、適切なポジションさえあれば、勝手に育つ。最初の数歩の後押しをしてあげること、出来ない理由を排除する(心理的なハードルを下げてあげる)手伝いをするだけでいい。


このような考えから、How toやTips、フレームワークを用いることは最小限にとどめ、問いかけ、一緒に考えることを大事にしている。


相談する側に必要なこと

では、相談をする側はどのような意識、スタンスでいることが必要か。
それは、どんなアドバイスもあくまで他者のケースにおける成功であって、自分に必ず当てはまるわけではないと認識すること。そして、自分にも必ず進むべき道やテーマがあると信じること。


キャリアについて、他者からのアドバイスは自分の思考を深める上で、重要なヒントになることが多い。口頭での相談、有識者が書いた書籍、そしてnoteにある無数の記事がそうだ。


その無数にある情報の中から、自分に合うものを見つけて、自分の中に落とし込んで、使用することが重要なのだが、どうするべきか。


何から始めるか

いくつかアプローチの方法はあるが、自身の深堀や仕事探しの経験が浅い間は、まずは色々試してみるというのが、ベタではあるがやはりオススメだろう。


キャリアに関する本を読む、誰かに相談する、noteを読む。なんでもいい。まずは行動を起こす。その中で、自分が興味をもった方法を少しでもよいのでやってみる。飽きたら辞めて次のことを始める。


その試行錯誤自体が、自分の特徴を浮き上がらせることもあるし、トライ&エラーの中で自分に合った方法が見つかるかもしれない。そして恐らくは、いくつかのトライ&エラーを繰り返した後、或いはその途中のふとした瞬間の中で、それまで点でしかなかったアイデアや情報が線となって繋がり、形になる瞬間が訪れる。(U理論という考え方があるが、これについてはまた後日別の形で記載する)


点が見つかり、線でつながり、形になるまでの期間は人による。数日で見える人もいれば、数週間から数か月、或いは数年に至るケースもあるだろう。しかし、その長さは決して優劣ではないし、時間をかけてつないだ形はきっとスケールの大きなものだろう。


キャリアを描くこととは

と、ここまでは個性にフォーカスをあてながら、キャリアを描く考え方について、記載してきた。


キャリアは私の中で「生き方」のことだと考えている。多くの場合、「仕事」がそのまま当てはまることが多いが、芸術などの創作活動かもしれないし、ボランティア活動かもしれないし、宗教家として特定の神様に祈りをささげることかもしれない。


「働くこと」はお金を稼ぐための一つの手段と割り切って、それ以外の時間を生きることも、選択肢として十分にあり得る。
冒頭で記載した通り、キャリアにおいて絶対的な正解はなく、個々人ごとに様々な正解の形がある。


自分自身の納得感を大切にする

自分が納得が得られる答えは、自分で決める。それがキャリア選びの本質なのだと思う今日この頃です。見つかるまでは、目の前のことだ集中してやればよいのでしょう。(目の前の仕事に本気出すでもOK,本気でダラダラするでもOK、一切何もしないももちろんOK)


※キャリア探しや自己分析のためのフレームワークやTipsについては別の機会に書きたいと思います。






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