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GWが明けて面接ウィークに突入。学生の質は下がる?上がる?

無事に?GWが終了。
我が家は今日から通常営業が再開です。

というか、GW明けてすぐに面接ラッシュ。新卒採用の新タームが動き出した感じ。私は面接官として、たくさんの学生のお話をお伺いする。


さて、20年近く前のこと。
採用広告の営業をしていた際にこんな話を耳にすることがあった。

GWを過ぎると、学生の質がグンっと下がる

優秀な学生は4月中に意中の企業から内定を得て就活を終了しており、GW以降も就活を継続している学生は、”1軍”から漏れてしまった2軍、3軍扱いということである。

果たしてこれは実際のところ、どうなのだろうか。

確かに、4月中に就活を終える学生はたくさんいる。納得の行く進路を見つけられた学生、100%ではないけれどそれなりに許容できる進路を見つけられた学生、とにかく早く就活を終えたくて内定が出た企業に進路を決めた学生などなど、様々である。


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例年のことながら、GW以降も多くの企業は採用活動を継続している。
採用活動を継続している企業の多くは、4月中に必要な採用人数を確保できなかったために、GW以降も母集団形成を行い、面接などの選考活動を継続するのである。

つまり、納得のいく内定が得られずに就職活動を継続している学生と、どこかしら共通点があるような気がする。


では、ここで一つの疑問を投げてみようと思う。

GW以降も採用活動を行っている企業は、質が悪いのだろうか?

企業の質とは何ぞや?という疑問が生まれるかもしれない。待遇が悪いとか、労働環境が悪いとか、仕事に面白さがないとか、やりがいが感じられないとか、将来性が悪いとか、財務体質が悪いとか、”企業の質”を定義するモノサシは沢山あって絞りきれない。

が、ここでは敢えて強引に、マルっとまるめて”質”と言ってみる。


この答えは、けっこう簡単でこんな感じだろう。
「GW以降も採用活動を行っている企業にも素晴らしい企業はたくさんあるし、確かにちょっとビミョウというか、あまりよろしくない企業もたくさんある」

もっと言うと、どのような企業を”質のよい企業”と定義するかは、人それぞれの仕事観やキャリア観によって異なってくる。

ある人にとって、素晴らしい企業と感じるところでも、別の観点からみるとイマイチということも多々ある。

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さて、最初の問いに戻ってみよう。

GWを過ぎると、学生の質がグンっと下がる」これは実際、どうなのか。

確かに複数の企業から内定を獲得しまくる、いわゆる就活無双のような学生はほとんど見られなくなる。
一方で、自分の頭(とペース)でしっかりと腹落ちするまで考えを深めているような学生に出会うこともある。或いは、素晴らしい能力を持っているにも関わらず何かしらの理由で単純に就活の開始時期が遅かっただけという学生もいる。

つまり、質が上がるとか下がるということではなく、異なるタイプの学生が動きが目に留まりやすくなるのがGW明け以降というタイミングなのだろう。

4月に時点で採用した人が入社後に大した活躍もしない可能性もあるしすぐに辞めてしまうかもしれない。5月以降に採用した学生が入社後に素晴らしい成果を出したり、粘り強く頑張ってくれる可能性だってある。

内定の時期と入社後のパフォーマンスにどれほどの因果関係があるのか。

こういうことは、企業内に居たときの方が検証しやすいのだろうけれどな。
誰か、知り合いの現役人事に聞いてみるかな。

就活生の皆さんはどう思いますか?

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