見出し画像

血漿交換Part2 20220312

前回の血漿交換後に出てきた手足のしびれは血漿交換に伴う血中カルシウムイオンの低下によるものらしい。
いわゆるこむら返りなどの体のつりと同じような仕組みだそうだ。
夜中はずっと低周波治療を受けているようなしびれがあったけど、朝起きたら無くなっていた。
そのかわり、しびれがあった部分がちょっとこわばる。
呼吸もしんどいので重症筋無力症の症状を一時的に抑えるメスチノンという薬を服用したら少し楽になった。

血漿交換は2日に1回のペースで行われ、間の日には感染症などの問題が無いか血液検査が行われる。
6時半にベッド下で採血が行われるので、それまでに体を起こしておかないと一日を最悪なスタートで始めてしまうことになる。
血を賭けたスパルタ生活習慣改善法だ。どこぞのギャンブル漫画みたい。

そして次の日、2回目の血漿交換。
前回アレルギーが出たことから入院室から点滴で炎症を抑える薬を投与してもらった。

カテーテルから抗炎症薬を点滴

改めて自分の外部に供給管が伸びてる不思議さを感じる。
感覚はないけどダイレクトに作用する。
かつてへその緒で母親とつながっていた時も同じような感覚だったのだろうか。

透析室に向かいベッドで横になる。
2回目だからかカテーテルの通りもよく、順調に血漿交換が進んでいく。

血漿交換の様子。首から出て、自前の血漿は交換されて首に戻ってくる。

前日の血液検査の結果、血液凝固因子であるフェブリノーゲンが低下していたらしい。
そのため今回は置換液の量を減らして最後の1パックを新鮮凍結血漿を使うことになった。
凝固因子を含めた様々な血液タンパク質が含まれており、アルブミン製剤はこの血漿から分画して精製される。
そしていろいろな成分が入っている分アレルギーや感染症のリスクは上がるので説明を聞いたうえで再び同意書を書く必要がある。

そして最後の1パック、新鮮凍結血漿が投与される。
10分ほどして視界が黄色がかって体がだるくなる。
そのことをスタッフの方に伝えると少し場に緊張感が出てきた。
さっきまで愛媛県民のみかんの消費事情を話していたとは思えない。(みかんはもらうもの。親戚に生産者がいればコンテナで届く。)

そうこうしているうちにまた体にかゆみが出てきた。
一度血漿交換を中断して追加で抗炎症薬を入れる。
あと手足のしびれも出てきたからカルシウム製剤も投与。
こうもたくさん薬を入れるとカテーテルに感覚が無くてよかったなと思う。

発疹は結構広がってしまって、おでこのあたりはぼこぼこになってしまった。
経験上掻いたら悪化する感じがしたから我慢する。
実をいうと、最初にかゆみが出たのがち〇ち〇のヨコだったので恥ずかしくて言い出せなかった。
このせいで悪化が進んだかもしれない。

皮膚に発疹が出るという事は粘膜にも出る可能性があるので対応が遅れると呼吸困難などの危険があります。
別に看護師さんは見慣れているし、経験と訓練を積んだ優秀なスタッフさんばかりだと思うのでみんなは恥ずかしがらずにちゃんと言おうね!

薬剤を追加してからはかゆみも収まり無事に2回目の血漿交換終了。
結局アクシデントがあったので3時間半かかった。
前回の経験により覚悟をきめていたので膀胱もなんとか耐えられた。
そして1回目に比べて更に瞼が上がるようになった感覚がある。

ただ…すっげ~~~~だるい

高熱の日にサウナに入ったかような倦怠感。
腕を上げるのも指を動かすのも気力がない。
ベッド室に戻って大量の寝汗をかきながらぐっすり寝たのでした。


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?