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鯨の息継ぎ

東京の病院で重症筋無力症の診断を受けて1年が経った。
今は地元愛媛の病院でIVIg治療を受けている。
大体3ヶ月に1回のペース、これで4回目の入院だ。
今日は治療の副作用で体がだるいから久しぷりにブログを書いている。

東京とは違ってとにかく山が見える

体は正直なもので、治療の度に効果を実感できている。
私の学びは遅いもので、回復する度に想像以上に体調が落ちていた事と無理をしてきたことに気づく。

そんなことを繰り返しながら少しづつ、生活が地に足着いてきた実感がある。
社会と身体と思考が繋がっていたという感覚をぼんやり思い出すのに1年が必要だった。

私はまだまだ知らない。
次の息継ぎまでにどのくらいの時間がかかるのか。
浮上するまでにどのくらい深く潜るのか。

鯨のように潜るのだから、工夫が必要だ。
これからも試行錯誤しながら自分に合ったやり方を見つけていくだろう。

深く潜った場所にお宝や見たことの無い景色があるかもしれない。
こう思えるのは治療によって浮上できることを知ったから。

3ヶ月に1回入院が必要な状態を、10年間耐えてきたんだ。
1番辛い時の自分にかける言葉は未だ見つからないけれど、好きという気持ちだけで続けることが出来るものがあって良かったよ。

誰とも重ならない切なさを、拾ってくれる誰かがいるよ。

無機質さがおそろいなコップと体温計

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