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Tシャツが風に泳いでいる ちょっと早い鯉のぼりだと思って干した 今にも飛んでいきそうなほど…
おやすみ おやすみ 目を閉じても怖くないよ 頭を撫でる骨ばった手が魔法をかける おやすみ お…
指先に23グラムの文鳥が乗っている 軽く一緒にスクワット 意外とずっしり重みを感じる 命って…
憧憬の地へと旅した先人は 夢をトランクへ詰めただろう 彼の地で描かれた夕陽に染まる岩さえ…
目的を果たすためにここまで来た ここまで来れば何かが変わるはず 薄い期待の風船を持ってドア…
寝坊した薄暗い朝 カーテンから少しだけ漏れる光を頼りに起きたら 夢にうなされる君の唇へキス…
あなたの眼球が綺麗だから欲しいと歌う君 美しい君の声が欲しい僕 儚い愛の形をした感情を共有している幸せが ずっと続けばいいと思っている /かとうなみさ
ときどき生きている理由が分からなくなる あれ、どうしてここに居るのだっけ 何のために生きて…
どっちつかず 行ったり来たり 選択肢はたくさん 行き止まりもたくさん 何をするひと? 所属は…
画面の中のあなたの声を聞くたびに 生きててよかったと安心するの 隣で声を聞けたらなんて 贅…
ゆっくりと終わりに近づく やっとここまで来れた? もうここまで来てしまった? どちらとも…
隣に君がいない夜は うんと美味しいご飯を食べよう 隣に君がいない夜は 眠くなるまで映画を見…
乾いた日差しはまだ無くていい 湿度を帯びた眼差しが欲しい 透明な歌に手紙を乗せてあの人へ届…
天気が良い日はベランダでピクニックを グラスに炭酸水を注いで泡に映る虹を眺めるの きゅうりとハムと卵のサンドイッチを作って 柔らかな風とあたたかな日差しに囲まれながら頬張る テーブルに花なんかあればもう最高の気分 いつもより時間をかけてゆっくり過ごしたら 心地良さに後ろ髪を引かれながら部屋へ戻る そんな妄想をしながら窓の外を眺めている /かとうなみさ