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全てを包み込むような香りを手に入れた 私のためだけに作られた香り 1日の終わりにその香りを…
たくさんのあなたと たくさんのわたしと たくさんのきみと たくさんのぼくと 誰もが本当で 誰…
赤と薄いピンク色の提灯が並ぶ川沿い 川へ垂れる桜を見ながら歩く どんな内容を話したか覚え…
あなたと一緒に どこかへ行って なにかを食べて 感情を共有して また来年一緒に この日を過ご…
ねえ、あなた 夢に出てきてどうしたの やあ、きみ 伝えたいことがあったのさ ねえ、あなた …
想いを言葉で包んで 風船をつけて 空へ放つ 戻ってこないでね /かとうなみさ
騙してでも、嘘でもいいから 君をそばに置いておきたい 騙されてても、嘘でもいいから あなたのそばに居たい 朽ちるまでずっと、内緒にするから 嘘を共有しよう 嘘でもいいから /かとうなみさ
独り占めが好きなあなたの 香りは忘れてしまったけれど 狂気のような肌の温度を 可笑しいくら…
似ている僕らは 生産性のない関係で 互いにもたれ掛かる日々を 壊れるまで続けた 壊れた僕ら…
春だね 春ですね 交わされる短い会話 この一瞬だけ 永遠に続いて欲しい気がする /かとうな…
湯船につかりふと思いつく これは素敵な言葉かも シャンプーをしていたら忘れてしまった 諦…
当たり前のように 握られている文鳥 鳥であることを忘れて 手のひらに鎮座して うとうと船…
抽象的がわからない僕は 具体的な言葉を探す 語彙力がない僕は 抽象的にしか話せない 言葉が…
柔らかな羽根の文鳥を 手で包みながら 柔らかい西陽に包まれる そんな柔らかな幸せ /かとうなみさ