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2023年3月の記事一覧

詩: 香り

全てを包み込むような香りを手に入れた 私のためだけに作られた香り 1日の終わりにその香りを…

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詩: 分からない

たくさんのあなたと たくさんのわたしと たくさんのきみと たくさんのぼくと 誰もが本当で 誰…

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詩: 思い出

赤と薄いピンク色の提灯が並ぶ川沿い 川へ垂れる桜を見ながら歩く どんな内容を話したか覚え…

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詩: 記念日

あなたと一緒に どこかへ行って なにかを食べて 感情を共有して また来年一緒に この日を過ご…

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詩: 夢

ねえ、あなた 夢に出てきてどうしたの やあ、きみ 伝えたいことがあったのさ ねえ、あなた …

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詩: 空へ放つ

想いを言葉で包んで 風船をつけて 空へ放つ 戻ってこないでね /かとうなみさ

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詩: 嘘でもいいから

騙してでも、嘘でもいいから 君をそばに置いておきたい 騙されてても、嘘でもいいから あなたのそばに居たい 朽ちるまでずっと、内緒にするから 嘘を共有しよう 嘘でもいいから /かとうなみさ

詩: 肌の温度

独り占めが好きなあなたの 香りは忘れてしまったけれど 狂気のような肌の温度を 可笑しいくら…

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詩: 君と僕

似ている僕らは 生産性のない関係で 互いにもたれ掛かる日々を 壊れるまで続けた 壊れた僕ら…

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詩: 会話

春だね 春ですね 交わされる短い会話 この一瞬だけ 永遠に続いて欲しい気がする /かとうな…

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詩: 忘れてしまった

湯船につかりふと思いつく これは素敵な言葉かも シャンプーをしていたら忘れてしまった 諦…

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詩: 当たり前

当たり前のように 握られている文鳥 鳥であることを忘れて 手のひらに鎮座して うとうと船…

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詩: 繰り返す

抽象的がわからない僕は 具体的な言葉を探す 語彙力がない僕は 抽象的にしか話せない 言葉が…

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詩: 柔らかい

柔らかな羽根の文鳥を 手で包みながら 柔らかい西陽に包まれる そんな柔らかな幸せ /かとうなみさ