詩: 当たり前

当たり前のように

握られている文鳥

鳥であることを忘れて

手のひらに鎮座して

うとうと船を漕ぐ尻尾

手が汗で湿るほど

カイロのようにホカホカ

ちらと目を開け

私がそばに居ることを確認して

もう一度眠りにつく

当たり前のように


/かとうなみさ

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