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めんどくさい、という言葉を使うのは控えようと提案したら旦那にめんどくさいを連呼された悲しい話

こんにちは。かとみさ(@katomisa3)です。
今回は、とある車中でのやりとりと「めんどくさい」の言葉、特に子供への影響についての考察である。

ある車中でのやりとり

我が家の車は、今修理工場に宿泊中。車の底を私の運転で派手に傷つけたことが事の始まり。代車としてやってきたのは、かわいいピンクの軽。これはこれでフォルムがかわいい。保育園用の送迎用のカバンも後ろのトランク部分にすっぽり入る。ベビーカーは入らないが、どこか遠くへ行かない限りは問題なく過ごせるレベルの車である。

朝、ドッタバタの毎日。親と戯れたい3歳児、ぐちゃぐちゃにこぼしまくる1歳児、こぼしたご飯を待ち受ける愛犬。やっと食べれると思う頃には「ママー!デザート!!!」という息子のラブコールによりリンゴをむいたりする日々だ。

さて、そんなドタバタの末、なんとか代車に乗り込んだ時、唯一この車で時間をロスするものがある。車のキーだ。マイカーは鍵さえ持っていればひねるだけでエンジンがかかるタイプだが、この代車はいちいちキーを差し込んで回さなければならない。

私「あーーーーめんどくさい!」

これがすべての始まりだった

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私「めんどくさいって言っちゃった!言わなかったことにしよう!」
息子「めんどくさい?いや?」
私「大丈夫よ。ほーらエンジンかかったー!さあ出発しよう!」

ここでふと、息子が真似することを想像して私は旦那にこう言った。

私「めんどくさい、は言うのを控えよう。あなたもあまり使わないようにしてくれたら嬉しいな」
旦那「めんどくさい、はいいやろう。めんどくさいって、むっちゃ大事やで。だってめんどくさいってことはさ、。。。(以下略)」

私「今の間に何回言うねーーーーーーーーーーーーーーん!」

思わず突っ込み、「あーもういいいい、行くよ!その話やめよう!」と言って、彼の話をさえぎってしまったのである。ふくれっ面が映るバックミラーを見て、あちゃー、やっちまった、と私はちょっぴり後悔である。そして助手席では息子が「めんどくさい~めんどくさい♪」と歌い始めた。

めんどくさい、はいいか悪いか

滅多に私は「めんどくさい」という言葉は使わないようにしている。マイナスな要素というか、後ろ向きな要素を含んでいる気がして、つぶやけば呟くほど言霊として私の心を蝕む(むしばむ)ような気がするからだ。

帰りの車で、また息子が思い出したように「めんどくさい~めんどくさい♪」とどこで覚えたのか同じフレーズで歌い始めた。「ママはあまり好きじゃないなぁ」とつぶやくと、どうして?という顔である。そこでふと、聞いてみた。

私「めんどくさいは、怖いの?」
息子「こわくないよー。かーいーの。」
私「え?やっぱり怖いの?」
息子「ちがうよ。かーいーの。」

私「あ、わかった!もしかして、めんどくさいは可愛いの?」

やっと伝わった!という顔で、彼は満面の笑みだった。どうやら保育園で、かわいい何かが「めんどくさい~めんどくさい♪」をうたっているようである。なんとなく、私はホッと胸をなでおろした。まだまだ、本質的なめんどくさいの何かを知らないことに、どうやら安心したのである。

考察

旦那が言いたかったのは、おそらく「手間がかかる」という事象に対して「改善策を考えるきっかけになる」という点で、「めんどくさいはいいことだ」という発言に至ったようである。そして、それについては私も同意。疑問から発見は生まれないし、手間のかからない工夫も生まれないからだ。

でも、往々にして日々の生活の中で「めんどくさい = だからやらない」というロジックが目立つように思う。ビジネスをしていても、めんどくさいからやらない、はよく聞く。たとえば私が美容部員としてお客様にスキンケアについてお話をしても、綺麗になりたいと言って相談に来たはずなのに、洗顔はめんどくさい、私のめんどくささを知らないのね、もっと楽な方法はないの?という強者もいる。めんどくさい、という言葉は、なりたい自分はそこにあるのに遠回りする「言い訳」にも便利な言葉でもあるのだ

私が「めんどくさい」を子供の前であまり使いたくない理由は、ここにある。子供が何か手間だなあと感じたときに、「もっと楽にできる方法はないかなあ」という脳に切り替えるような生き方をしてほしいと私は思う。

「めんどくさいなぁ、やめよう」
「めんどくさいなぁ、知らないふりしよう」
「めんどくさいなぁ、めんどくさいめんどくさい!」
「あーもう!なんでこんなにめんどくさいねん!」

私たち親がもし、そんなマイナスの言葉ばかり呟いて楽しくなさそうに毎日を送っていたらどうだろう。子供だって「めんどくさい」という言葉がめんどくさい魔物になりはしないだろうか。そして子供の場合、めんどくさいと思って放置したとしても、だいたいは周囲が助けてくれることがほとんどである。結果、自分でやろうとしなくなる。私は一番、これを危惧している。

旦那も、自分のことは自分でやってほしいと子供に願っている。でも、いつも思うのだが「自分でやれ!父ちゃんは手伝わへんぞ!」と仁王立ちになって伝えるだけで、自分でやることの手本を見せたり楽しませる工夫はそこにない。

多分、めんどくさいのである。
一番の改善すべきは、旦那のマインドかもしれない。

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