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人生メモ

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アイドルは偶像崇拝であり虚無、という考えが、ひっくりかえる

こやつ、勝ちにきている──── ZEROBASEONE 리키として現在活動している彼を、オーディション番組で始めて見た時、私は彼の自己プロデュース能力に目を見張り、一瞬にして心を奪われてしまった。 韓国で活動する、ZEROBASEONEという9人組ボーイズグループ。彼らは、BOYS PLANETというオーディション番組で選ばれ、デビューした。 そもそも、私は、中学生の頃からアイドルのファンだ。始めて見たオーディション番組PRODUCE 48でIZ*ONEのファンになり、I

    • 全力で幸せな時こそ全力で死にたくなる

      この夏は、人生のハッピーアワーだった。絶対だ。 大学2年生の冬休みが1番の幸せな時期だったと思っていた私の記憶を、簡単に塗り替えてしまった。この夏が、1番だ。 大好きな友達たちと夏を過ごした。夏のイベントってこんなにも楽しいんだと思って、嫌いだった夏が好きな季節に変わった。 私のことを好きだと言ってくれる人とも過ごした。家族とも過ごしたし、アイドルの応援も一生懸命にした。 海外に沢山行って、見たことない景色も沢山見た。 今年の夏は、今までの人生で1番花火と海を見た夏だ

      • [死ぬ]という現象の意義

        死の意義って、 1.死があることによって生が価値あるものになるから 2.残された人に一生消えない言葉と伝説のようなものと、儚さを渡せるから の2点だと私は考えている。 先週、2012年夏アニメ、『夏雪ランデブー』を視聴した。 簡単にまとめると、この作品では、死んだ夫が遺された妻に取り憑いて、妻が新たな恋に進もうと歩き始めた時に悉くその恋路を邪魔する姿が描かれている。 挙げ句の果てには、妻が新しく恋をしようとしている男の子の体に入り込んで、妻を騙す形で、2人で思い出を

        • 千羽鶴がだいきらい

          幼馴染が病気で入院していた。余命が決まっていて、あともう少しの、ほんのすこしの、命だった。 私はこの人の為に何も出来ないんだろうと知っていた。この人を救うことも、慰めることも、共感することも、何も出来ないんだろうと知っていた。 でも、何かしたいとも思っていた。 だからこそ、千羽鶴を作ってみた。千羽鶴を通して、私の気持ちを伝えてみようと、ただ安直に考えてみた。 それを受け取った幼馴染の言葉が、私は一生忘れられない。 「気持ちは嬉しいよ、有難う」 「でも、千羽鶴って、「可

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        アイドルは偶像崇拝であり虚無、という考えが、ひっくりかえる

          後悔の対象

          後悔の対象って、今までの人生でどのぐらい居たんだろう。 なんというか、見殺しにしてきた人数というか。 昔、鳥が車に轢かれて死んでたけど、私は電車に遅れそうだったから急いでいて、見て見ぬふりした。 道の端に運んであげるぐらいしてあげればよかった。 そんな後悔の対象は覚えているけど、その時なんの用事で急いでいたのかは覚えてない。 見殺しにしてしまったきっかけは、覚えていないほど些事な用事だったのに、それで後悔を増やした。 電車に乗ってきたおばあちゃんに席を譲らなかった、こけ

          後悔の対象

          無駄を踏んだ数だけ、大切なものを見極められるようになる

          私には、幼馴染がいた。泣きたくなるほど、大切なひと。 その人は、4年前、持病で亡くなった。高校生の頃から余命が決まっていて、終わりが決まっていた人だった。だからこそ、誰よりも悟っていて、私に色々な考えと、思想と、言葉を教えてくれた。 その人が教えてくれたその人の思想の欠片が、今の私を作ってくれている。 終わりが決まっている人間というのは、死によって生がとてつもなく輝いている。儚いからこそ憧れ、生と死のコントラストが共存するその人に、人生を掴まれた。 なぜ人を殺してはい

          無駄を踏んだ数だけ、大切なものを見極められるようになる

          子供を産みたくない、だから、結婚したくない

          この考えを、反出生主義というと、友達が教えてくれた。 基本的に、人は、自分の行動と感情を、自分自身で決定する。I love youだし、I hate youである。 しかし、産まれるという動作だけは、自分で選べない。I was bornだ。受け身。I am borning ではない。 勝手な性欲で作り出され、どこに産まれるかは自分で決められず、生きているだけで仄暗い感情が胸の奥底に溜まる世界に放り出され、親が叶えられなかった夢を押し付けられたり、親に通う小学校を決められ

          子供を産みたくない、だから、結婚したくない

          「好きになる」ということについて

          大学4年生、最後の夏が来た この4年間、私は音楽を頑張っていたと思う。毎月何曲もギターと歌をコピーして、ギターボーカルとしてコピーバンドを何個もした。その度に友達が増えて、知っている音楽も増えて、将来思い返した時に、「しあわせだった」と思うんだと思う。 そんな今の自分が、なぜ音楽を始めたか思い出してみると、はじまりは、「歌うことが好きだ」という感情があったからだ。 高校生になるまでは本気で歌手になりたいと思っていた。その後、事務所に入り、現実を見た。自分には歌の才能があ

          「好きになる」ということについて

          アニメは、スポーツに青春を捧げる気持ちも、純愛の瞬間も、童貞の気持ちも、異能を使う気持ちも、自殺願望も、全部教えてくれる

          私は、小さい頃からアニメが好きだ。 人生経験が足りない若い頃こそ、足りない人生経験を補うために、他者の人生を知れる映画やドラマ、アニメを見るべきだし、本や漫画も何冊も読むべきだ。 そのような思想の元、過去作を毎日1作品一気見し、放送中の作品も1つも落とさず全て視聴する。 21歳の今だからこそ、経験をエンターテイメントで補う必要がある。 それらのエンターテイメントを、全て愛しているが、特にアニメが本当に大好きで、アニメの仕事をしたいとテレビ局就活をした。 なんで、こんなに、

          アニメは、スポーツに青春を捧げる気持ちも、純愛の瞬間も、童貞の気持ちも、異能を使う気持ちも、自殺願望も、全部教えてくれる

          映画『ルックバック』 本気で好きになるということと、エンターテイメントの凶暴性

                  〜ネタバレあります〜 漫画家とか歌手とか、スポーツ選手とか、狭き門+運の世界の過酷さを考えない小さい頃は、そういった夢を抱える人が多いと思う。 その先で、現実を知って、他者からの否定的な評価をきいて、「普通」でいることがこの世で生き抜く方法だと知って、夢を捨てていくんだとおもう。 そんな時に、ただただ、純粋無垢な称賛を得ると、やっぱり自分が好きなものはこれなんだ!と思ってしまう。そんな経験が私にも、ある。 このなんとも言えない感情を、雨が降る田んぼの中で

          映画『ルックバック』 本気で好きになるということと、エンターテイメントの凶暴性