保険証の廃止について考える
こんにちは、今回は、最近ニュースにもなることの多い「保険証の廃止」についての話をしていきたいと思います。
保険証の廃止の話ということはつまり、保険証の廃止の話ということです。
え、そんなの当たり前じゃないかって?
そうです。当たり前のことだからこそ、まずは保険証とは何かについて改めて整理していく必要があるのです。
保険証とは何か?
役割➀ 医療費の負担軽減
保険証、病院で受診するときに提出することがありますよね。
保険証って大変すばらしいもので、我々一般庶民が高度な医療を享受するときに、自費の負担を軽減してくれる役割を持っています。
保険証が無かったら全額(十割)負担という形にもなり、病院に行くにもハードルが高くなってしまいます。
保険証は、我々が健康的かつ文明的な生活を送るうえで、とても有用なものなのです。
役割② 身分証明
同時に、保険証は身分証明書としての機能を保持しています。
具体的には、ブックオフなどで漫画やゲームを売るときとかに役立ちます。
最近はお店で不要になったものを売却して生活費に回すとか、そういうムーブメントは一般的だと思いますが、そういった時にも保険証は身分証明をする書類として役立ちます。
保険証、無くなっちゃうの?
さて、保険証の基礎知識について整理したところで本題に戻りたいと思います。
先述の通り、保険証とは我々の生活にとても根付いたものですから。それを廃止したら社会は大変なことになってしまいます。
しかし、心配はいりません。保険証の廃止とは言っても、保険証の機能を持つ書類を全て廃止するという話では無く、いわゆるマイナンバーカードに保険証の機能を持たせるというのがその実態となります。
なので厳密に言えば、保険証機能をマイナンバーカードに統合させるというのが正確な話になります。
最近、保険証の廃止について、盛んに報道や議論がなされていますけれど、保険証機能をマイナンバーカードに統合させるかの是非について、賛成派と反対派が戦っているという構図になっています。
保険証機能を持つ書類をすべて廃止するという話ではありません。
反対がやや多い?
保険証の廃止について、世論調査が行われています。様々な報道機関の結果を見ても、少なくとも国民の半数は保険証機能のマイナカードへの一本化については否定的な見方を示しているということになります。
ツイッターなどの発信を見ていますと、賛成の方が多いと錯覚しますが、ツイッター世論と実際の世論は必ずしも一致しないことが推察できます。
それもそのはず。ツイッターというSNS自体、実際は敷居が高いものなんですよ。
いや、ツイッターに限定するのも変な話で、インターネット、あるいはデジタル技術について精通している人自体が日本の中では選ばれた存在なんですよ。
「たかがインターネットだろ」とか、「たかがツイッターだろ」とか思われるかもしれませんが、上記のツイートの内容のように、ツイッターの設定に5000円を払う人も世の中には存在するわけです。さもなければ、このような商売は成立しません。
我々の感覚は全てではありません。
現に、私の母にしても通販での買い物にも手間取ったりするような場合がありまして、私がそのヘルプを行うことも稀にあります。
ツイッターを利用できている時点で、限られた選ばれた存在であるわけで、ツイッターという空間での当たり前が世間的な当たり前ではないのは当然なのです。
当たり前の話ですが、ツイッター上にはツイッターを支障なく利用できるような人の声しか上がってこないのです。ツイッターの利用に支障がある人の声は上がってこないという前提は抑えておく必要があるように思います。
昨今では、SNSでのエコーチェンバーなどが問題視されていますが、そもそもツイッターという空間にいる時点で、エコーチェンバーは生じてしまっているのではないでしょうか?
SNSを利用する人は、単にグループや界隈、政治思想のみならず、ツイッターという限定的なコミュニティのおけるエコーチェンバーについても自覚的である必要があるように思います。
我々の当たり前は当たり前ではない
賛否が拮抗する世論調査、これはかなり実態に近いのではないかと私は考えます。最近ではデジタル化の波が押し寄せているとはいえ、まだまだ、デジタル世代が支配的と言える状況ではありません。
わが国は少子高齢化の社会でありまして、仮に若者全員がマイナ保険証に賛成していたとしても、多数派であるという訳でもありません。
デジタルに精通する世代よりも、そうではない世代の人口の方がはるかに多いのが現代の日本社会なのです。
デジタル化は世界の潮流です。抗うことが現実的だとは思いません。
であればこそ、単に保険証廃止の反対派を切り捨てるのではなく、慎重かつ漸進的に、マイナ保険証についての議論を深める必要があるのではないでしょうか?
我々の考える以上に、急激な変化に不安を覚える人は多いということを念頭に置く必要があるのではないでしょうか?
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以上、「保険証の廃止について考える」でした!
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