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フォロワー数が多いからといって、集客がうまくいっているとは限らないから大丈夫

こんにちは。

サロンオーナー歴、約10年。

ひとりサロン開業コンサル&コーチのけんとです。

これまでの投稿で、真面目なセラピストさんほど、

「セラピストの専門スキルが上がっていけば自然とお客さんは増えていく」と勘違いしている人がいるから、集客のスキル(以下、マーケティングスキル)を学んだほうがいいですよ

といったアドバイスをお伝えして参りました。

高い専門スキルを持っていたとしても、マーケティングスキルを持ち合わせていなければ、お客さんを集めることができないのですから、ビジネスには成り立ちません。

ここ数年で特にマーケティングという概念が知られるようになり、書店やネットでもマーケティングという言葉をよく見かけるようになりました。

個人的には、その背景には、ネットやSNSの普及によって、昔に比べて個人で物を、もしくはサービスを売る機会が急増してきたからだと思います。

例えば、メルカリで物を売る。いかに魅力的な商品かを伝えるためには、ライティングスキル(物を伝える文章力、これもマーケティングスキルのひとつ)というのが必要になります。

当然、個人事業主は会社がお客さんを集めてくれるわけではないですから、自分でお客さんを集めなければなりません。

個人事業主が増えていくにつれて、マーケティングの需要も高まっていくというのは自然な流れだと思います。

さらに、こうした傾向を後押ししている背景としては、インスタグラムが大きいと思っております。

いかに短い文章、端的な表現で、また動画や画像で需要を喚起するか、それに長けた人たちが注目を浴び、フォロワー数が増え、やがてインフルエンサーになり、 という流れは今の流潮です。

さて、ここからが本題なのですが、気をつけないといけないのは、見せ方がうまく、それによって注目をされて、集客が成功したとしても、当然セラピストに求められるのは、セラピストとしての専門スキルや知識です。

お客さんは、セラピストにエンタメを求めてはおりません。 求めているのは、セラピストとしての専門スキルの高さ。

となると、マーケティングスキルだけを身につけたところで、当然、セラピストとしての専門スキルが低くては、集めることはできたとしても、リピーターになってもらうことは非常に難しいこと。

皆さんも経験があるかと思いますが、素敵な旅館や温泉の写真、良さげだなと思って実際に行ってみると、まるで奇跡の一枚の写真のように、写真と現実のギャップに驚かれることもあったりするのではないでしょうか。騙された、2度とくるか、こんなところ!と思いますよね?

セラピストの場合でしたら、インスタみてきたけれど、どうもスキルがイマイチだな、症状があまり改善されないな、明らかに専門知識が少ないな、というのは、お客さんはすぐ見抜きます。

なので、セラピストの専門スキルを磨かずに、マーケティングスキルだけに特化して、フォロワー数が増え、注目をされているセラピストさんが、ビジネスとして上手くいっているとは限りません。

フォロワー数が多い=上手くいっている人、という誤解を多くの人が持ちがちです。

実際、フォロワー数が多いセラピストさんが、集客が全く伸びないので困っている、というご相談を受けたことがあります。

その方のインスタを拝見すると、フォロワー数は何千人もいて、それでいて、インスタの投稿のレイアウトやキャッチコピーも、それは見事なものでした。

しかし、お話しをお聞きしてみると、ご本人のセラピストしての知識や技術部分には勉強不足を感じました。

きっと、多くのお客さんを需要を喚起して、期待して来てくださったとしても、そのギャップに失望して帰られていったのだと思います。つまり、リピーターになってもらえなかったということ。

売上の構造を分解すると、売上というのは客単価×人数×リピート数なのです。 このリピート数というのが売上に大きく貢献することは言うまでもありません。

しかしながら、先のインスタグラムにはリピート率を高める、そういった投稿というのはあまり見受けられません。

私も10年、個人事業主としてサロンを営んで参りましたが、毎月多くのご新規の方が来てくださるわけではありません。

にもかかわらず、おかげさまで広告を出すことなく、運営してこれたのは、当サロンを気に入って支持してくださる常連さん、つまりリピーターの方たちが多かったから。

マーケティングスキルだけに頼ってお客さんを集めたところで、肝心のスキルがなければ、いつかメッキは剥がれてしまいます。

そもそも仕事って、人の役に立つこと、人を笑顔にすること、ではないでしょうか?

わたしたち、セラピストに必要なのは、サロンにきてくださったお客さんの役立つこと、笑顔になってもらう、そのためのスキルです。

お客さんを人として見ず、数字(フォロワー数)としてみてしまわないよう、くれぐれもご注意くださいね。

SNSを使った集客方法を否定するつもりはないのですが、どうも、刺激的な内容や、目立つことに抵抗感がない人が注目されているいまの傾向が長く続くとは思いません。

結局、真面目にコツコツとお客さんのことを思い続けて、勉強し続ける人が生き残れる世界だと思っております。

遠回りは実は近道です。焦らず、比べず、コツコツと勉強していきましょう。

大丈夫。

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