実際にあったこわいこわい集客セミナー

あれはもう数年前の話。

当時、集客に悩んでいた私は、

偶然、ネットで、

「フェイスブック集客セミナー」を

見つけた。

当時は、フェイスブック集客が
流行っていて、

アナログな自分は、

フェイスブックの使い方が
よく分かっておらず、興味をもった。

セミナーの詳細をみると、

あなたも簡単にフェイスブックで
集客ができます！！

とあり、

フェイスブックだけ使ってものすごい
実績を叩き出した（数字が並んでいる）

セミナー講師の女性が自信に
満ちた笑顔で載っている。

そして、

セミナーは、毎回、満員御礼で
たくさんの参加者がきています！

今回も残席５名！　

とある。

人見知りな自分。

たくさん人くるんだ〜
交流会とか、あったら面倒だなあ〜

と思いながらも、

まあ、聞くだけだし、
参加費安いし、近いし、
（※結局、背中を押したのはここ）

いっちょいってみるかと思い
申し込む。

セミナー当日。

会場は名駅裏手にある、

ガタガタと音がする自己主張の
強いエレベーターに乗って会場到着。

すでに会場には、
たくさんの人＆人。

おおよそ５０名ほど。
自分以外は全員女性。
３０〜４０代と見受けられる。

人見知りな自分は、

存在感を少しでも
消せそうな窓側の椅子に着席。

定刻になりセミナー講師登壇。

「さあ、みなさん、今日はみなさんが自分らしく
輝ける、とても貴重なセミナーです。

今日ここに集まれたのは、みなさんとても
ラッキーです。

まずは自己紹介をしますね　

私は、数年前夢をもって起業したの・・

育児をしながら大変だったわ・・

〜以下、苦労話が続く〜

参加者、うんうん、と神妙に聞き入る。

でも、これで私は変わったの、

それは「フェイスブック集客！！」

これに出会ってからは、

〜以下、嬉しい話が続く〜

参加者、へ〜、すごい、と
感嘆の声を上げながら聞き入る。

そして、私は、、

といって、突然、
数字をホワイトボードに書いていく。

これがいまのワタシの年収！！

その数字をみて、

参加者の目キラキラと輝く。

その後、発せられたセリフはこちら。

「みなさんは、これから起業・集客
しようとする子羊さんたち。

世の中には、その子羊さんたちを狙った怖い
狼講師のセミナーがいっぱいあるの！！

でも、安心して、私は、違うから！！　」

参加者、安心した笑顔で笑う。

じゃあ、みなさん、
ここで出会ったのもご縁です。

いまから、今このセミナーに
参加しているということを

早速フェイスブックで発信してみましょう！！

発信する時の約束は、

参加者どうしで名刺交換して
ツーショットの写真をとって
それをアップすること

そして、大切なのが、次！！
私をタグ付けすること！！

いいですか？

じゃあ、いまから４０分です。

アップして、一番たくさんのイイネを
もらった方には、

私から特別プレゼントをご用意しております！！

では、よ〜い、どん！！

と発せられた号令。
餅まきのような熱気ぶり。

呆気にとられて、
椅子から動かないでいる自分を

すいませ〜ん、
写真お願い、しま〜す〜

といって、声をかけられる。

名刺交換、写真撮影、
その場でアップ

が繰り返される。

きたらあかんところにきた、、

という後悔と自責に
苛まれながらも、

時間は過ぎていく。

結果、一番、いいねをもらった人は、
壇上に呼ばれ、表彰され、

そのセミナー講師の
無料コンサル券だかなんだかを
もらっている。

そして、講師いわく

「　いいですか、みなさん、これがつながるということです　」

と満面の笑み。

その後は、

つながることの大切さや
感謝の気持ち、夢を持つこと

の、ありがたい説法が続く。

セミナー終了後、会場に残って、
盛り上がり続ける参加者をよそに、

私は、打ちのめされたボクサーのように、
会場を一番先に退出。

翌日、フェイスブックを開くと
名刺交換した参加者からたくさんのメッセージ。

以下、

「　昨日はありがとうございました。

　〜自分のビジネスに対する熱い
思いが続く〜

これもご縁ですから、よければ
今度、私が主宰するイベントを
シェアしてくれませんか　」

心を込めて、削除するワタシ。

以上、長くなりましたが、

数年前、自分が実際に参加した、

狼じゃないよ、大丈夫だよ、

といいながらも子羊たちを
根こそぎ狩っていく、

それはそれは、怖いセミナーのお話でした。

お話には、たくさんの教訓が散りばめられています。

このお話がみなさんのお役に立つことを
願います。

ご参考まで。

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■加藤仁基のプロフィール
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■腸セラピー専門サロンCocokaraのホームページ
https://cocokara000.com/

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