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花の百名山、ユウバリにユウパリ @北海道 夕張岳

先週、林道開きの日に、ツアーに参加して夕張岳に登ってきました。

夕張岳は、花の百名山の一つ。名前の由来は、アイヌ語のユー・パロ (鉱水の・河口) からきている。夕張は昔、炭鉱の町として栄えた歴史のあるところだ。

夕方から雨の予報だったが、なんとか天気も持ってくれて、曇りの中、たくさんのお花たちに出会えた。

シラネアオイ

シラネアオイが、こんなにたくさん集まって咲いているのなんて、見たことない!!
お花畑というより、お花の畑といった方が正しい気がする。登山者を喜ばそうと、観光協会の人たちが植えておいてくれたのでは、と思ったほどだった。「こんなに頑張って登ったのに、お花が全然見られなかったらかわいそう」って。

若い葉っぱの、クルンとお辞儀をしているようなフォルム。

他にも。

ユウパリコザクラ

ユウリではなく、ユウリです!!どちらでもいいことだとは思うのですが、ここはちゃんと、ユウリを使ってほしいです。

私たちは大人だから、日々の言葉遣いも分別を持たないといけません…だからこそ、「ユウパリ」って、きゃわいいワードを堂々と言えるのが嬉しいです!!「ユウパリ」って口に出してみたら、言っていることが、きっとわかります。

ユウバリソウ

残念ながら、こちらはユウリです。強風吹きさらしの場所でたくましく生きていました。

エゾノハクサンイチゲ

雄しべの黄色がアクセント

夕張岳は、蛇紋岩 (じゃもんがん) という珍しい岩でできた地帯があるので、ここにしかない固有種も多いとのこと。ユウリコザクラもユウバリソウもここにしかいない。

夕張岳の登山口までの林道は、二年前の台風の被害から、車での通行は禁止されていた。この夏、林道が補修され、ようやく登山口まで車で行けるようになった。それでも、往復八時間かかった。私の普段の登山からは、だいぶレベルの高い山だ。
林道を車で通れない期間、夕張岳に登りたかったら、通常の山行にプラスして片道二十kmの単調な林道を歩かなければいけなかった。三日間くらいの山行になる。今の私には、到底できないことだ。行きたいと思ったタイミングで林道が使えるようになって、とてもラッキーだったのだ。
そんな中でも、どうしても夕張岳に登りたくて、林道をひたすらに歩いて山に登った人もいるのだろう。時間をかけて準備して、時間をかけて歩を進めて…そういうプロセスを経て、たどり着いた花は、同じものを見ていても私とは全く違う風に見えるだろう。その人たちは、楽ができた私たちのこと、ずるいとかとは思わないのだろうな。

可愛いつぼみ

向こうに見えた芦別岳

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