見出し画像

note小説 三十路のオレ、がん患者   第9回 手術を終えて

意識が戻った。

多分、意識が戻る直前に夢みたいなものを見ていた。
目が覚めた瞬間、忘却の彼方に消えてしまったが。

目が開いた時、ドラマや映画と同じ光景だった。

嗚呼、そう言えば手術だったんだなと記憶が蘇って来た。

辺りを見回すと、叔父が視界に飛び込んで来た。

思わず「あれ?」と声が出る。

ここから先は

2,147字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?