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note小説 三十路のオレ、がん患者   第25回 Xelox療法を終える

11月も半ばに入った。

半年の予定だった抗がん剤治療を終える月だ。

待っていた。

この治療に着いて行けず、途中で終えてしまったり、薬の量を減らす人もいるらしい。

だが、幸い途中で終えず薬の量もそのままで半年間を終える。


桜が咲く前に病気が発覚し、桜が満開の頃に手術をし、桜が散って始めた抗がん剤。

半年程度しか経過してないのに、もう何年もこういった生活をしてる気になっている。
逆浦島太郎の状態だろうか。


最後の診察と点滴が終わった。

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