早く行きたければ一人で行け、早く稼ぎたければ一人で行け
横のつながりを大切にしよう、仲間を作ろう、志は高くもとう、などの投稿の際によくみかける名言。
反論の余地がなさそうな名言かとは思いますが、個人事業主という立場で約10年働いてきた者としてはあえて次のようにお伝えしたくなります。
早く行きたければ一人で行け
早く稼ぎたければ一人で行け
後半、内容が変わってるんですけど…。と思われたかもしれませんが、
お伝えしたいのは、「みんなで」を否定したいわけではなく、一人になることへの覚悟を持とう、ということ。
会社員生活を何年もされていた方にとって、たとえ自分で選んだ道だったとしても、起業して、いきなり一人!というのは本当に不安だと思います。
そんな起業したばかりの個人事業主がやってしまいがちなこと、それは、群れること。
不安を少しでも解消しようと、起業した者同士でつるむんです。起業した者同士がつるんでも、生産的な時間を過ごすことって非常に稀。それどころか、非生産的。
偉そうにいいましたが、これは起業した当時の私の体験談。
一人の不安を解消しようと、起業した人同士で集まったり、交流会に参加していたりしていました。
名目は、みんなで、情報交換したり、勉強をしたり、刺激し合う関係を作ろう、と思って集まるんですが、結局、よちよち歩きの者同士が集まっても、
「 なかなか、うまくいかないねぇ。でも、みんな同じだねー 」
と、終わってみたら、うまくいっていないのは自分だけじゃないんだ、みんな同じなんだ、ちょっと安心。
みんなが同じレベルだから、居心地がいいんです。でも、これって刺激どころか、しているのは傷の慰め合い。
ぬるま湯の環境なんですね。
また、もう少し意識が高い人は、「 これもご縁だから、一緒に何かしよう! 」とイベントやコラボをし出します。
結局、これもよちよち歩きの者同士が集まっても、ほとんどが失敗します。
せっかく、自分らしく働こうと思ったのに、相手に気をつかってしまい、自分のペースを乱されて、挙句、イベントがうまくいかなければお互いの人間関係がギクシャクしておしまい。
そもそも集客のスキルがないものどうしが集まっても、うまく集客することはできず・・。経験値がないレベル1の者同士が集まったって、1✖️1=1 にしかならないんです。
偉そうにいいましたが、これもまた私の体験談。
振り返ってみると、起業した当時の私は、一人で仕事をする覚悟がまだなかったんですね。だから、つるんでしまったんです。
このままでは、ダメになる! と思った私は、そのぬるま湯の環境から飛び出ることにしました。
1人は孤独ではありましたが、もともと1人の時間が苦手ではなく、読書が好きな私は、それから貪るように経営・マーケティングの本を読んで勉強しました。また、少ない貯金を切り崩しマーケティング講座にも通いました。
すると、少しずつ結果がでるようになり、自分にも自信がついてきて、1人で行動することに対しての不安がなくなってきたんです。結果、稼げるようになりました。
一方、ぬるま湯にいた人たちは、個人事業主を辞めて会社員に戻っていた人もいれば、アルバイト生活を続けながら個人事業主を続けている人、また、まったく違うことで再度起業している人もいました。その多くの人たちが個人事業主として稼げてはいませんでした。
稼ぐ、稼ぐ、というと、ときどき、「金かよ!」「金よりもたいせつなものがあるじゃない!」とご指摘を受けることがあります。
でも、お金を稼ぐために、働いているのだから、稼ぐことに真剣になることってあたり前だと思うんです。
そもそも、稼ぐことって、人を笑顔にし、人の役に立つこと。やましいことではありません。
よく起業セミナーや協会などで、「 一緒に頑張る仲間を作ろう! 」「 ご縁がたいせつ 」といって、妙に仲間作りを推奨し、横のつながりを作るための仕組みづくりをしているところを見かけます。
同じTシャツ作ってきたり、やたらお茶会があったり、親睦会があったり・・。ホテルのラウンジにいたり。
友達・仲間・縁を否定するつもりはないのですが、それありき(意図的に)で集まる動機ってなんだか違和感があります。なぜなら、個人の事業主なんですもの。
私もセミナーや協会を運営しておりますが、生徒さんたちには最初からこのようにお伝えしております。
「 友達を作りにきてもらったわけではないですから、無理に交流しようと思わないで、自分の時間をたいせつにしてくださいね。」
最初はこの言葉にびっくりされる生徒さんもいらっしゃいますが、だんだんと理解してくれるようになります。
個人的には、自立してから自然に生まれる横のつながりやご縁のほうが、居心地がよく、自立しているからこそ、お互いに助けあえるほんとうのつながりだと思うんです。
冒頭のアフリカの名言も嫌いではないですが、私は次の名言のほうがしっくりきます。
スタート時は不安かもしれませんが1人でも大丈夫。
自分の時間をたいせつにしながら行動していきましょう。
自然に仲間はできていきますから。
ほんとに。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?