頑固は成長しない

日々動いていると、「頑固」に出会います。刻々と変わる外部環境、社内状況を加味して、迅速な判断と決断をしていかなければならない経営者は、頑固では続きません。ド素人から経営をはじめて10年、だいぶ鍛えられました。

農業分野は特に、農家さんは一家の主であり、農場長であり、頑固な方が多く見受けられます。新しいことを始めようとすると、まずシャッターを下ろしてしまう人が多い。しかし、若くてもやってきたことが否定されるとか、自身の存在を否定されると思うのか、耳目を閉ざす方も少なくない。頑固ではない農家さんや経営者は大小問わず、立派に経営をされ、勉強熱心で、高齢でも若者と楽しく会話ができる人がほとんどです。

色んな人の意見を聞き、情報を入れながら、少しでも生きやすい、仕事しやすい方向を選択していくのが良さそうですが、それができない。例えば、IT化、仕組み化は典型で、「これまでこうだった。」「慣れてる。」「業務が増えそうだ。」(増えないんですけどね。)と頑なに拒みます。

つまりは、頑固=寛容性の低さ、ということになろうかと思います。与えられる情報や出会う人の意見を受け入れられないがゆえに、学習が遅く、成長が抑制されて、流れから取り残されていく。

ちょっと違うなあと思いながらも、人の意見に少し耳を傾けたり、目を向けてみて、一歩動きだしみる、そんな感じで少しづつ寛容性を向上させてみたら、何歳になっても成長していけるし、人間関係もうまく回るようになるかと。

誰でも上手く生きていきたいですよね。働き方改革は、頑なになった方々に柔軟体操をしてもらうようなことから始めるとより進むのではと思います。ある団体にそんなワークショップをする予定で、この仮説が合っているかどうか検証していきます。


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