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私が東大に最低点で受かった話。

*「かとう」と言うのは単なる偽名なので、くれぐれも2020年入学者の中に(もしかしたら)いる加藤さんではありません。

 2020年3月10日、私は東京大学文科一類に現役で合格することができました。この時は本当に嬉しかったですが、noteに受かった話を投稿しようとは思っていませんでした。ところが、4月の半ばになって得点開示が届き、それが見事に文科一類合格最低点と合致していました。今度写真も貼っておきますが、

セ95.9444(=785)、国65、数40、英72、世36、地35で、Σ343.9444。

見事に最低点です。胆力のある人ならTwitterの#東大得点開示祭2020にでもあげてコンテンツ力!とか言っているのでしょうが、私には無理なのでこちらに書こうと思いました。

 ここからが本題です。恐らくこんな投稿を見つける人は2021年以降の東大受験者くらいだと思います。ということで、主にメンタル面についての私の反省や、ためになる話を書いていこうと思います。受験直前期から発表日まで書いていくので、もしこれを受験後に見ていらっしゃるならしばらく飛ばすことを推奨します。(そして、私に勉強の話を聞いてくださっても、もちろん大歓迎です笑)

 まずは私の受験における成績ですよね。あくまで個人特定されたくないので曖昧に書きますが、冠模試4回の判定は、ABAA(内2回冊子掲載)と現役にしては良い部類でしたし、1月の終わりにある東進の東大模試では290点オーバーの点数は取れていました。この辺りまではまだ塾の直前講習などもあり、友人とうまくリラックスしながら勉強に集中できていました。ここからが問題です。以下、時系列で並べていこうと思います。

①1月最終週→東進模試の成績が良かったため、少し調子に乗り、勉強を怠りはじめる。           ②2月10日ごろまで→浪人したときのことを考え、予備校のことを調べつつ将来に絶望する。惰性で勉強するも、解答をほぼ丸写ししているような状態。    ③2月20日ごろまで→長かった受験生活が終わりを迎えつつあるものの、まだ1週間強あることを身をもって感じ、毎日吐きそうになる。             とまあ、なかなかのメンタルの弱さを露呈しています。

そして、本番1日目→得意科目と認識していた数学で致命的に解けない経験を初めてして帰りの電車で泣きじゃくり、家に帰ってからも親の前では気丈な振る舞い、自分の机で2日目の勉強をするわけでもなく放心状態のまま過ごす。                     2日目→かろうじて駒場キャンパスまで行って試験を受けられるくらいには気力が回復するも、地理でとてつもなく出来なかったという手応えに終わり、英語もほぼ何がなんだったか覚えていないくらいには気が動転していました。恐らく、普通の人ならばもっとメンタルをうまく保ちどこかでいつものペースに戻っていたのでしょうが私にはできませんでした。受かっていたからなんとか笑える話ですが、落ちていたらほぼ確実にこの二段落にわたる私の態度が原因です。

ということでここまでで私が言えるのは、受験前に落ちた後のことを考えて勝手に病まない。受験1週間前なんて誰でもきついのだから誰かに相談するなりなんなりして1人でペースを落とさない。一科目ごとに切り替えられるくらいの強気な心持ちでいく。と、こんな感じです。オールE判の友達がこれくらいポジティブに受験に突っ込んで合格者平均点に乗っていたのでかなり大事だと思います。

さて、ここからは発表日までの話です。私は後期に出願をしていなかったので、受験勉強は一区切りついてました。ただ、後期を残している方も少なくとも第一志望の国立試験を戦ったのだからゆっくり休んで良いと思います。お疲れ様でした。2月の27日から3月の10日までは、全員揃って受かることなんてほぼありえないので、高校の友達と唯一同じ境遇でいられる最後のひとときです。学校の卒業式もここの期間にあるところが多いでしょうし最後の高校生活を存分に楽しみ、友達と大いに語らいあいましょう。というか私は実際にそうしていました。それでも友達と別れて家路に着くとき、お風呂に浸かったときなどふとした時に確実に2次試験のことが頭をよぎります。どの受験生にとっても余程余裕でない限り胸が締め付けられる思いがするでしょうし、本番不完全燃焼だった私は人一倍そうだった(だろう)と思います。こんな時に私がしていたことはずばり、自分はなんだかんだ受かる星の元に生まれてきているから受かるだろう。試験会場で、適当な3人組になったときに一番成績がよければ良いなら余裕かなと思うことです。実際、東大の試験会場にもなんで受けにきたんだろう?記念受験かな?みたいな人がちらほらいます。テスト中に寝出したり、答案用紙が半分くらいしか書かれてなかったり…と言った人が必ずいるのでその人たちを勝手に精神安定剤に使いましょう。あと、もう一つ体感として言えるのは確実に東大の教授陣はかなり好意的な点数の付け方をしてくれています。これを信じて、なんだかんだ上振れしてて合格者平均点くらいは取れてるんじゃないかと思うことも大事です。どうせ合否はそこからは変わりようがないので努めてポジティブに、10日までの日々を楽しませるようにすることが大切です。

さて、8割自己満のために書いていたので助長な文章になってしまいましたね。反省していますが校正をしたりとかは考えていません。こういうのは初めに吐き出した言葉が一番しっくりくるものです。長々と書いてしまい申し訳ありません。ここまで読んでくださった方がいたならそれはもう土下座をしたいレベルです笑そして、出来が不安で夜な夜な「東大 最低点」などと調べていたらここにたどり着いてしまった受験生の方々。お疲れ様でした。不安に思えるということは受験に真摯に取り組んだ証なので誇っていいです。もし私なんかで良いのならいつでも連絡をください。誰にもいえない不安な胸の内とかを聞いてあげられたらと思っています。

ではさようなら。また何か書きたいことが浮かんだら書こうと思います。

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