伝える力の重要性
くまてつさんのNOTEが面白い。
いつも異文化の狭間で常に格闘をされていて、もがきながらも、常にポジティブな方向に向かおうとされている姿勢に感銘を受ける。
“つまり教師は少なくとも「教えるに値する知識」を持っていて、それをつたえることができないといけません。 この点で問題はなさそうですが、模擬授業を確認してみると洪水のように情報を提供するばかりで、相手が受け止めやすいかどうかは関係なさそうです。”
これは、ビジネスの場合でも全く同じ。「知識がある」とそれを「相手に伝える技術」は全くの別物で、「what to say」よりも「how to say」が重要。
プレゼンや営業が下手な人は、この「伝える」部分がめちゃくちゃ下手。自分本位で、相手の意図や意向お構いなしに自分主体で話をしてしまう。
何か問題が起こった際、NS(ナショナルスタッフ、うちの会社ではこう中国籍の社員を呼んでいる)に詰め寄り「どうしてこうなったんだ!」(5W)と、どうして〜を連発する駐在員。
“叱りたくなったときは、5Wを使わず、すべきことを具体的に言う。”
これである。私の周りの駐在員はこの手のタイプが残念ながら多い。所謂責任回避をすべく、犯人捜しを行うのだ。そもそもこんなレベルの人間を駐在員として派遣してくる会社が悪い。「どうして?」と詰め寄っても問題は解決することは永遠にない。
そんなことしてる暇があれば、問題をいち早く状況把握し、一時的対策、恒久対策を採っていく方が重要。
ただ、相手にこうして欲しいという要望があって、伝えても全く響かないことも多々ある。そもそも、本人が、その問題を認識していないことがあるからだ。
つまり、現状認識、問題認識がない場合、いくら伝え方を工夫しても、「なんでそんなこと言うの?」という感じで、会話が噛み合わないのである。めんどくさいが、そこを分かってもらうことから始めて、次の段階に進めることが出来る。
また、相手も同じ人間なので、話をしながら都度反応を見て、話し方や内容を変えることも必要。
中国でビジネスを行う上で、日中間の異文化コミュニケーションが難しいという話がよく上がるが、そもそも多くの人がその「ステージ」にすら立てていない気がする。
自分の指示や話が一方的(コミュニケーション下手)になってはいないだろうか?くまてつさんのNOTEを読んで改めて考えさせられた。
私も含めて、海外在住者は、文化的なギャップは省いて、もっと「伝える力」を勉強する必要があるのかもしれない。その点下記著書は子供しつけに関わる本でありながらも、大人の社会でも通じる内容がちりばめられており、お勧めする。
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