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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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#コラム

ヨットの帆を生まれ変わらせてみたら—。 【Colmun- 潮気、のようなもの】

 朝、ひと仕事終えてから愛犬と散歩に出かけるのが筆者の日課だ。最近、その散歩用のバッグを変えた。犬のオモチャやペットボトルの水、おやつを入れるのに少し大きめだけれど、シンプルで頑丈なショルダーバッグで、それを襷《たすき》掛けにして出かけている。物の出し入れがしやすくて、身体にほどよい感じでフィットする。けっこうオシャレだと思っていて、とても気に入っている。不要になったヨットのセールを利用してバッグなどを作って販売している〈Re Sail Factory(リセイルファクトリー)

木に惚れた理由

木が好きすぎて、 高校卒業時「木になりたい」と言いました。 …って言うと、よく変人と言われますが、 何を言われようと、木が好きです。 どれくらい好きかというと、 好きになってからの6年間を 全て木に費やすくらいには好きです。 こんなかんじ↓ 大学は森林科学科に進学。 大学4年間のアルバイトは木製雑貨屋。×3社 林業女子会という団体の京都代表を経験。 今は大学院で桜の木の研究中。 このnoteは、 海にいそうな名前の癖に山の木が好きな真珠が、 木愛をひたすら綴るだけ

世界からなにも消えないとしたら

かたちあるものは、いつかなくなる。 春の夜の夢のごとく。 風の前の塵のように。 それは感覚としてわかっているはずだったけれど、地学の授業で星の一生を学んだとき、本当にそうなんだなと感じた。 星が辿る道は、大きさによって異なる。 軽い星は、少しずつ終わりを迎える。 重い星は、星が一気に潰れ、超新星爆発を引き起こす。 先生は淡々と語り、私も平然とノートをとっていた。 でも、わずかに、目の前が、揺れた。 星もいつかは消えてしまうのだと知って。 星の一生は、人間の命

思い通りにならない世界だからこそ、努力で変えられるものくらい変えてしまおう

高校入学したてのとき、クラスの学級目標を先生が与えてくれた。 約10年前のことだが、印象的だったので鮮明に覚えている。 【過去と他人は変えられない、だから未来と自分を変えよう】 というものだった。当時の私は早くも音楽の世界を通して世の中の理不尽さを痛感していたのできっと心に留めていたのだろう。 この言葉を胸に頑張ってきた。 私が人生にひどく絶望していたとき、親友から 「生まれた場所、周りの環境なんて自分の努力では変えられないから、だからこそ自分の努力で変え

お寿司も指輪も自分で買える、私でいたい

子どもの頃から仕事をバリバリこなす女性に憧れていた。 当時、周りの女の子たちが「将来の夢はお嫁さん」や「20歳台前半で結婚するんだ」という理想の話を聞くたびに、「みんなそんなに早いんだ」とびっくりしていた。 小学生の頃から「すぐには結婚しないだろうなあ」とぼんやり思っていた私。中学か高校の卒業文集で「何歳に結婚したいですか」という質問に対して、めちゃくちゃ譲歩して「28歳」と書いたことを覚えている。 本当は30歳台で書きたかったけれど、みんなが25、26歳といった、割と

本当に欲しいのは自分への肯定かもしれない

今回は音楽の話を含む記事になっています。といっても始めの方だけでほぼいつものテイストです。けど音楽に興味がないという方にはつまらないと感じる箇所もあるかもしれません。その場合はすみません。 逆に音楽の話なら読んでみたいと思われる方。大歓迎です。普段私の記事を読んだことのない方でも、少しでも共感して頂けるようなことを書けていたら幸いです。 私は実は音楽が大好きで、米津玄師さんをはじめRADWIMPSやBUMP OF CHICKEN、[Alexandros]などが好きだったり