見出し画像

返報性の原理

この返報性の原理は聞いたことがあるという人が多くいると思うが、この返報性の法則が多くの場所で使われていてこの原理が強烈にインパクトがあるということを皆さんは知らないため、この返報性の原理を詳しく述べていきたい。

画像1

まず返報性の原理を説明すると、「A君とB君がいてA君がB君に何かプレゼントを渡すとB君はA君に恩義を感じて、なにかA君にお返しをしなければならないという気持ちになること」である。日常でもよく使われている。例えばスーパーで試食するスペースがあるが、この試食がプレゼントと考えれば、なにか返さないと思い、その食品を買ってしまうということである。これはまさに返報性の原理を利用している。この原理自体は簡単なことであるが、この原理は強力な力を発揮することが分かっている。それは、「世界共通であること」、「自分から仕掛けることが出来る」、「好意に関係なしに使うことが出来る」この3つである。このGive and Takeや物々交換の考え方は世界共通であるため、初対面の人でもこの考えが根付いているため返報性の原理が発揮される。そしてこの法則を自分から使うことが出来る。そのため、この返報性の原理を悪用して使う人がいるが、そのプレゼントを拒否したり、恩義を返さないとこの社会集団から嫌われるような存在になるため断ることも難しい。以上より返報性の原理はとても威力がある。

その返報性の原理を使うときに最初にA君がB君にプレゼントや手助けをするがそのプレゼントする方法が2つある。それは、「前の人に恩恵を与えさせて相手に恩義を感じさせる」「譲歩」である。まず前の人に恩義を与えさせて相手に恩義を感じさせることが基本的な返報性の原理であるが、もう一つ「譲歩」という方法がある。それは最初に相手に断られるような内容を提出して、その後に最初より易しい内容を提出すると相手に申しわけない気持ちが生まれて要求を受け入れてしまうことである。例を挙げると、A君はもともと5万円をB君に借りたいと思っていて、B君にまず10万円借りたいと言うが、それは高すぎるとB君が断る。その後A君が5万円借りたいと言うとB君は一回断ったしなんか申し訳ない気持ちのため、5万円も高いのに貸してしまうという現象である。この「譲歩」も自分から意図的に使えて、そして知覚のコントラスト(前の高い値段を見ると後の値段がより安く感じられる)を融合することにより、恩義を受け取る人は強い責任感と満足感を感じるため強烈である。

ではこの返報性の原理を避ける方法を紹介する。まず返報性の原理を相手が使ってきたと思ったら、そのプレゼントを受け取らないという手段がある。受け取らないことにより相手に恩義を感じなくなるからである。また相手が本当の恩義を与えてくれるのか確認することが大切である。その時に返報性のルールを悪用しているのならば、それは返報性のルールではなく単に強要してると思えばよい。

このように返報性の原理はとても強力である。皆さんもこの法則を使われたときにしっかり理解して人にコントロールされないことが重要であると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?