2/13の粒

わたしの中に生息する

ぐるぐるぐるぐる同じ場所を延々と廻る愚か自分の波しか興味のない傲慢
あの瞳と手をひとりで抱え込みたい冷淡
頭の上の大きな口を閉じないエゴイスト

不出来なブラックホール
歪んだ妄想狂
愚鈍なナイフ
滑稽な陰
密やかに詰る意地悪
死んだ臓物のような沼

腐臭が漂う葉っぱどもを散らすことが

誰かの花に光を浴びせていたことを、
荒れ果てた地に水を与えていたことを、
知る

「便所がっ」と吐き捨てられ
無意味な世界だと 失笑された
わたしのこどもたちは

時に救いとなり 蜘蛛の糸となったのだ
凍える少女のマッチとなったのだ

だから!

その先に、なにがあると思う?
ひとりで歩きながら

わたしたちは光からうまれたことを
わたしたちは光でできていることを

一緒にさがそうよ
蒼いしずくを携えて
こどもたちをだきしめながら

よろこびを



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