2/10の粒「泥の沼の底にいたって」

死ぬほど嫌いなしいたけ（漢字も見たくない）が
わたしの秘密の森の中にたっくさん生息していたからって

わたし、幸せって言っていい

一点の曇りもない青という言葉では足りないほどの青天のような
それが幸せだとしたら

わたし、全然幸せじゃないって思っていたけれど

となりのみーちゃんの持ってる橙色と笑顔
お医者さんちのあっこちゃんが持ってる玉虫色と煌めき
持ってないから

世界中の幸せのボードゲームに沿ってないから

だから
全然幸せじゃないって思っていたけれど

わたし、幸せでいい
いいえ、
わたし、幸せでなくたっていい
幸せにならなきゃいけないことなんかない

ただ
自分でありたい
自分の
細胞のひとつひとつを
感じた全てを
魂の求めるものを
光に包むことができる自分でありたい

それだけでいい
もしかしたら
それが
幸せ
ということなのかもしれないね

しいたけがぽこぽこと棲息していても
泥の沼の底にいたって
なにがあっても
どこにいても
わたし、全然幸せって思う

そんなわたしをみすえております