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企業の採用活動での学びが、コロナ禍の婚活で大事なことを教えてくれた

この記事は、普段の仕事で採用面接をしている私が、このコロナ禍において優秀な人材を採用するにあたって必要なことが、”婚活”における新たな出会いにも共通していると痛感したことを書いています。
この1年間、コロナ禍で採用を続けてきましたが、正直失敗したことも、ありました。
そこからの学びを経て、「コロナ禍での新たな出会いって難しい…」と感じている方に、少しでも参考になりますと幸いです。

ごきげんよう、かたしです。
私は、現在は人事ではないにも関わらず、自チームの中途採用を担当しています。
担当するようになって1年。
多い日だと、1日3件も面接したりしています。
そんな中で、

・どんな人を採用するのが良いか(ペルソナ設計)
・採用したい人を集めるにはどうしたら良いか(採用マーケティング)
・面接でどんなことを話すのが良いか(アトラクト=魅力づけ)
・たった30分〜1時間の面接から優秀な人を見極めるにはどうしたら良いか(見極め)

これらのことを、実際の募集や面接、採用を繰り返しながら改善に努めてきました。
私が勤める会社は、コロナ禍においても絶賛人員募集中で、ガンガン採用していますので、採用活動を進めてきました。
まだまだスタートアップの会社なので、1人の採用が組織に大きなインパクトをもたらします。
猫の手も借りたい状況ではありますが、誰でも良いから採用する、というわけにはいきません。
(採用についてのプロは私以外にたくさんいますので、採用について知りたい人はここで回れ右してください。笑)

ここでは、この1年間、採用活動で学んだことが、コロナ禍の婚活においても共通することがありましたので、記載していきたいと思います。

もうまとめを先に言っちゃう

最初にまとめを書いちゃいます。以前こんなツイートをしました。

特にコロナ禍における婚活では、気軽に会ったりも難しいので、慎重になっている人が多いので、「無駄をいかになくすか」が重要だと感じています。

それぞれについて、詳しく書いていきます。

嘘つくだけ互いの時間の無駄

採用では、「優秀な人であれば誰でも良い」とはいかないのが、難しいところです。
どんなにスキルが高い人を採用しても、社風が合わなければ活躍できないで終わります。また、自社が目指すビジョン(=どんな会社を作っていきたいか)に共感できる人を採用しなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。

これは、マッチングアプリなどで婚活する場合も同じです。
どんなにスペックが高い人でも、「相性」が合わなければ、結局うまくいきません。
そして、その「相性」は偽って接していては、本当は合わない人と時間を過ごすことになってしまいます。

採用面接でも、表面的なことしか言っていない人(ある種、面接慣れしていて、自分を良く見せるのがうまい人)は、見極めに時間がかかってしまい、「うちの会社に合うのか?」が分からず、何度も面接する。複数回繰り返しても分からない場合は、採用しない、という判断することもあります。

複数回面接するのは、スキルが高い、選ばれし人だけです。「悪くはないんだけど、いまいちピンとこない人」は、残念ですが、お見送りになります。

「良い人」はたくさんいますから、「ピッタリ合いそうな人」でないと次に進めないのです。

もちろん、見せ方は大事です。短所を伝えるにしても、魅力的に映るような言い方ができる人は、賢い人だと認識されます。
ただ、身の丈に合わない偽りを続けていても、時間の無駄です。

自分を大きく見せようとしすぎると、媚を売っていると感じ、自分の価値が下がるのは採用も恋愛も同じだと思います。

最初に感じた違和感は正しい

これは、人事を長年経験してきた人もよく言いますが、第一印象で「違和感」を感じた場合、入社してもその違和感が拭うことはありません。
ちょっと引っ掛かる部分がある…という場合、面接時には小さかった違和感も、入社して時間が経つと、取り返しのつかない大きな違和感に繋がることがほとんどです。
それは、お互いを不幸にします。

最初にそこまで良いとは思わなかったけど、面接を経て良い人材だと感じることはあります。
それは、面接慣れしておらず緊張していた人が、面接が進むにつれ自分を出せるようになったり、企業のことをより深く知って自分に合う部分をアピールできるようになったりするからです。

ただ、違和感は拭えません。
たとえば、人生における仕事のウェイトがうちの会社には合わないな、とか、お客さんに対して卑下しているように感じるな、とか。
これは、婚活においても、人生設計をどのように考えているか、異性に対してどのような考え方を持っているか、などの違和感を感じた場合、拭えることはないのではないでしょうか。

ついつい、魅力的な人に出会うと、「違和感」を見逃してしまう(良い面ばかり見ようとしてしまう)のですが、引っかかりは絶対に見逃してはいけません。

妥協してもコストがかかるだけ

実は当社も「まぁいっか」とちょっと妥協して採用したこともありました。
しかし、結果的にその方々は、半年もせずにやめていきました。

採用には費用もかかりますし、早く活躍してもらえるよう育成に時間もかけます。そして、退職するというのは、チームにも大きなインパクトを残します。ときには、他のメンバーにネガティブな影響を与えることも多いでしょう(1人が辞めることで、他の人に仕事の負担が増えたり、大きな影響力をもつ人であれば、あの人が辞めるなら自分も辞めたい…と思う人も出てくるかも知れません)

コストとは金銭的なものだけではなりません。

最大のコストは、時間の浪費、精神的負担という意識をもっておくことです。

言わずもがな、恋愛においても、相手にかける時間や、付き合う〜別れるまでの精神的負担は大きいですよね。
すべての人に平等な24時間365日は、貴重に使うべきです。

対人印象も立派な評価のひとつ。そして、結局WEBだけでは分からないから対面必須

最後に。これが最も重要!!!
当社では、コロナ禍になり、WEB面接に切り替えました。
現在では、感染対策には配慮しつつ、最後の2回の面接は必ず対面で実施しています。

実は、全てWEB面接のみで採用した人は、全員早期退職したという失敗があります。

実際にこんなケースがありました。
お客様と接するような営業職を採用する際、WEB面接を3回実施し、3人の面接官はかなりの高評価。
ところが、役員が対面で面接すると、声が聞き取れないくらい小さかったのです。
役員を前に萎縮したのかもしれませんが、立ち姿や声、雰囲気を含めた「対人印象」もその人を構成する要素。

これは残念ながら、WEB面接だけでは分からないというのが、当社の今のところの結論です。

これは、婚活ではもっともっと言えることなのではないでしょうか。
つまり、ビデオデートを何度も重ねても意味がない。とにかく早く会ったほうが決着がつく、ということです。

婚活においては、採用活動以上に、会ってみないと分からない要素がたくさんあります。
身長、体臭、肌感、歩き方などなど。

コロナ禍で直接会うまでに慎重になっている人が多くなっていますが、
なんとか工夫してさっさと直接会える方法を探るしかないな、と思います。
公園やお散歩などでデートする、30分以内でお茶する、など。

現に私も、LINE電話したときは「とっても良い!」と思っていた人と、いざ会ってみたら、肌の感じがどうしても苦手、距離の詰め方が下心たっぷり…
と、会うまで期待値がガンガン上がっていただけに、地に落とされた気分になりました(涙)

人間は、環境に強い遺伝子を残していくために、遺伝子的に遠い人に魅力を感じるようにプログラムされているのですが、
特に女性は遺伝子が遠い人を嗅ぎ分ける能力に長けているそうですよ。
「良い匂い」がする人は、遺伝子的に遠い人=魅力的な人 というわけです。
思春期になると父親が臭いと思うのは、遺伝子が近いからなんですね。

匂いって、実際会ってみないと分からないですよね。
(リモートでもお互いの体臭まで分かるような技術は発達するのだろうか・・・)

最後に

以上が、採用活動をする中での気づきから、この慎重になりがちなコロナ禍でいかに無駄なく婚活を進めるか?に活きる点をまとめました。
このニューノーマルな生活はしばらく続くでしょうから、「コロナ早くなくなれ!!!!」と祈りつつも、この環境下で賢くやっていく方法にさっさと切り替えていかなきゃな、採用も婚活も。
と思った1年でした。
2020年はなんだか止まった…と感じた人も多いと思いますが、さっさと舵切っていっちゃいましょ。
このコロナ禍でも婚活をあきらめたくない方の参考になりますと幸いです。

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