「原子力防災」~原子力災害時の屋内退避~
原子力防災
防災は、災害による被害を最小限に抑えるための心構えです。
原子力と災害と聞いて記憶に新しいものは、
TEPCOの福島第一原子力発電所の事故ではないでしょうか。
福島第一原子力発電所の事故後、原子力防災の内容が見直されていることをご存じですか?
多くの人は、原子力施設が居住地域になく、馴染みがないことから
原子力防災を意識することは少ないのではないでしょうか。
そこで、本記事では、原子力発電所の事故の『原子力災害』で時に、周辺地域の住民が取る行動である屋内退避を紹介します。
原子力災害
原子力施設の外に放射能を持つ物質(放射性物質)が拡散してしまう状況を『原子力災害』といいます。
原子力施設で使われている放射性物質は、沢山のバリア(遮へい)をつくって厳重に管理され、扱われています。放射線は、コンクリートや厚い鉛の板のバリアでさえぎることができます。
しかし、何らかの要因でバリアがすべて破壊されたとき、放射能を持つ物質が外に拡散してしまいます。
このような原子力災害が起こった時、放射線に曝される状態を最小限にするために、「人がバリアの中に逃げる」必要があります。
これを屋内退避といいます。
屋内退避~建物の中に入る~
『原子力災害』で一般住民が取る行動のひとつは
「屋内退避」です。
屋内退避は、家や学校などの建物の中に入ることです。
建物の屋根や壁がバリアになり、
外にいる時よりも放射線を遮る効果があります。
窓の近くよりも建物の中心の方が
放射線を受ける量を減らすことができます。
また、空気中の塵やほこりに付着した放射性物質を
吸い込むことを避ける意味もあるので、
窓は開けないように注意しましょう。
周辺地域の情報を調べてみましょう
屋内退避の他にも、
避難や汚染の検査などがあるので少しづつ紹介していきます。
少しでも原子力防災に興味を持っていただけた方は、
自分の住んでいる県や市町村のHPに「原子力防災」の記載があるか調べてみてください。
参考資料
・原子力防災 - 内閣府 (cao.go.jp)
・日本原子力文化財団 エネ百科 (ene100.jp)
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