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海外経験は必要か?

Hallo Leute! ぷんくとです。
わたしのnoteでは、日本語と、英語のそれぞれで様々なトピックに関して、短い文章を書いています。翻訳の解説なども記しているので、英語の勉強に活かしていただけたら、と思っています。

15歳からの4年間をロンドンで過ごし、現在ドイツで大学生をしている
わたしだからこそ、今日はこの話をします。
「海外経験は、人生において本当にするべきことなのか。」

音声もstand.fmで、日英両言語で配信しているので、よかったらお耳を傾けていただければ、リスニング練習になるのでは...と思います。

今回は、#38、2021年3月13日の放送回になります。
それではどうぞ!

日本語 

 本日のタイトルは、海外経験はするべきか?としましたが、
本当にお伝えしたいことは、ものの本質を批判的に、色々な視点で見ませんか、という話です。

 高校の時、『知の理論』という授業が週に3時間ありました。私たちの持つ知識、アイディア、感情はいったいどこから来ているのか、なぜそう考えたのか、そんな大本を考える授業です。
 例えば、「海外経験はいいものだ。価値観が変わる」って、よく聞く話ですよね。おそらく海外に出たことのある人がそれを公言しているのだと思います。
でも、価値観が変わる=良いものって、誰が決めたんでしょうか。価値観が広い人と、狭い人、その幸福度に差はするでしょうか。幸福度の問題でないのなら、価値観の変化が必須だと思う理由はなんでしょうか。色々な視点から見ることができます。わたしが2年間教わった『知の理論』は、そういう授業でした。

 15歳から大学の今までを海外で過ごした私は、その間の、日本でしか出来ない経験を逃しています。これもまた、価値観の構築の一要素のはずです。
自分が何に重きを置くのか、それを考えると、海外経験は必要、必要でない、その答えは人それぞれになるのだと思います。


英語

 So I set a title today as “should one experience going abroad? “
but the point I want to make is that we should look at matters critically and from various aspects.

 When I was in high school, we had a class called Theory of Knowledge for three hours per week. It’s a class about considering the root of our knowledge, ideas or emotions: where they come from, why we think that way and so on.
 For example, it’s a common saying that going abroad is good for you because you get more diverse values. It’s probably the case that people who did go abroad are saying such a thing.
 But who decided that more diverse values are better? People with narrow sense of values or with wider ones: is there difference in how they perceive the happiness? If the point is not on the degree of happiness, what’s the reason for saying it? We can think of this from various perspectives. Such things are what I studied for two years in this “theory of knowledge” class.

 Since I spent my time from 15 years old abroad, I missed the experience I could have gained only in Japan during that time. This must also be an element to give me a different perspective.
The answer for if one should go abroad will be different depending on what one thinks the most important is.

ちょっと解説。

いかがでしたでしょうか? ここからは翻訳におけるキーポイント、反省点を5つ、選んで書いたので、お時間があれば読んでみてくださいね。

1.

...本当にお伝えしたいことは、ものの本質を批判的に、色々な視点で見ませんか、という話です。
...but the point I want to make is that we should look at matters critically and from various aspects. 

本当にお伝えしたいこと → the point I want to make
要点を示すことを "to make a point" と言います。

2.
色々な視点で → from various aspects
aspects の他にはperspectives, point of view, angle など色々な表現方法ができます。

3.

私たちの持つ知識、アイディア、感情はいったいどこから来ているのか、なぜそう考えたのか、そんな大本を考える授業です。
It’s a class about considering the root of our knowledge, ideas or emotions: where they come from, why we think that way and so on.

今日雨のほぇぇ

英語らしい構築方の文章なので抜き出しました。
英語の文章では基本的に大事なこと、伝えたいことを先に、おまけをあとに持っていきます。

この場合、日本語では"大本を考える"が最後に来ていますが、
英語ではそれが始めに "considering the root" と始めに来ています。

さらに具体的な質問例は、真ん中にやってくる日本語と違い、コロン (:)で分けて最後に持っていきました。

4.

でも、価値観が変わる=良いものって、誰が決めたんでしょうか。
But who decided that more diverse values are better?

反省点。
正しい英文法を考えるなら、もちろんここは、Did who decide that ...? ですよね。

カジュアルな場に限定されますが、海外では疑問文なのに、do, didで始まっていないということが度々あるような気がします。
テキストメッセージを書く時なんかは特にそうで、do/ didをいちいち書き入れるのが面倒くさくなっちゃうんじゃないかな、と勝手に思っています。

5.

これもまた、価値観の構築の一要素のはずです。
This must also be an element to give me a different perspective.

直訳すると、 one of the elements to construct my sense of values.
でも、これって、要するに 日本での経験がわたしに、新たな価値観、見方を与えてくれる、ということ。
だから、 to give me a different perspective という言い方に変換しました。

なんとなくですが、日本語の方がより抽象的な表現を、英語の方がストレートな表現が主流な印象があります。


終わりに。

結局、わたしは海外経験をするべきだと思うか? 正直、思っています
海外で得られるたくさんの貴重な体験、新たな知見を知ってしまった以上、それを否定することはありません。

でも、「知らぬが仏」とはまさにこのことで、何も知らなかったら、それはそれで、幸せで、充実した人生を送れると思います。
そして、もしかしたら、私も日本で得られる本当に素晴らしい体験を知らないだけなのかもしれませんね。

以上、ぷんくとでした。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
Auf wiedersehen!

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