【ライブレポ】新たな融合の形~2019.07.04 真夏の全国ツアー2019 愛知@ナゴヤドーム

推しのいない風景

乃木坂46、2019年真夏の全国ツアーの開幕は名古屋から。その2日目に参戦してきたのでレポートする。

ライブ3日前に推しである井上小百合の不参加がアナウンスされてモチベーション下がりまくり。まあいたらいたでひたすらに推しを目で追い続けてしまうので、これは全体を観るいい機会だと自分に言い聞かせ会場に向かう。

井上以外にも大園桃子・北川悠理・白石麻衣・樋口日奈と欠席者の多かったこの日。

セトリはこちら。

Overture
01. インフルエンサー(飛鳥、山下)
02. 命は美しい(飛鳥)
03. 何度目の青空か?
04. 太陽ノック(飛鳥)
05. ガールズルール(秋元)
06. 夏のFree&Easy(堀)
07. 裸足でSummer

08. 三番目の風(山下)
09. 4番目の光
10. トキトキメキメキ(3期生&4期生)
11. キスの手裏剣(3期生&4期生)
12. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(生田)
13. ここにいる理由(寺田)
14. 不等号(飛鳥)

乃木坂46ミュージアムコーナー
15. 自分じゃない感じ(桜井センター、中田、和田、阪口、金川)
16. 自惚れビーチ(星野センター、岩本、向井、掛橋、矢久保)
17. 魚たちのLOVESONG(秋元センター、山下、筒井)
18. 隙間(秋元センター、山下、筒井)

19. 僕のこと知ってる?(飛鳥)
20. 制服のマネキン(飛鳥)
21. シンクロニシティ(飛鳥)
22. 滑走路
23. 日常

齋藤飛鳥ドラムパフォーマンス(M24~28まで生バンド演奏)
24. 世界で一番孤独なLover
25. スカイダイビング
26. おいでシャンプー
27. ジコチューで行こう!
28. Sing Out!

EN
EN1. ひと夏の長さより
EN2. ありがちな恋愛
EN3. 乃木坂の詩


全31曲、ほぼ3時間に及ぶボリューム満点、大満足(推しがいないのに!)のライブだった。

ミュージアムコーナーとは、あるメンバーが楽曲と参加メンバーをチョイスし恐らく演出にもかかわってパフォーマンスするというもの。前年の全ツで行なわれた「ジコチュープロデュース企画」と一緒である。

エスカレートする齋藤飛鳥依存

セトリを見てとにかく気になるのが齋藤飛鳥の負担。
やたらめったらセンターをやるわドラムも叩くわで、とにかく飛鳥一本かぶり。いくら鉄人と呼ばれる彼女とはいえ負担が大きすぎる。個人的には『乃木坂工事中』で復帰の煽りVまで流した山下美月をもっと押し出してくると予想していたのだが特にそういうこともなく。

西野七瀬卒業、白石不在、生田絵梨花は『レ・ミゼラブル』真っ最中ということでこうなるのもわかるのだが、それにしてももうちょっと何とかならなかったかというのが正直なところ。

早急に飛鳥の負担を軽減する体制を構築することが絶対に必要である。それはすなわち、エース格の増員。そのためにも24thシングルは「くぼした」Wセンターが良かったのであるが…

そして両国のめざましライブレポでも書いたのだが、オリジナルポジションへの過度なこだわりを捨ててほしい。その楽曲で元々2列目3列目だったメンバーを、卒業で空いたポジションに繰り上げてほしい。

「ライブでもセンターはエースにしかやらせない」から選択肢が狭まり、空いた良ポジに先輩を飛び越して3期を起用するからアンチが騒ぐ。

この悪循環を断ち切るために、ライブでは桜井玲香・星野みなみ・松村沙友理に1曲ずつぐらいセンターを任せてしまえばいいのだ。そのうえで若手も起用すればバランスが取れるし飛鳥頼りの危険な現状からも脱却できる。誰もが認めるエース格が現れるまではこれで凌ぐのが良いのではないだろうか。

白石不在のこの日、桜井センターの『シンクロニシティ』なんてぜひ観てみたかった。実現していたらきっと後々まで語り草になる美しさだったことだろう。映画『いつのまにか、ここにいる』の中での彼女のコメント「メンバーへの愛があふれ出して…」ともリンクして、熱い。

(2019年08月27日)

ここから先は

5,369字

激動の年となった2019年の乃木坂46を、筆者自身が現場で見聞きし感じたレポートを中心に描き出します。

ご覧いただきありがとうございます。サポートいただければまた次のひと記事を書くモチベーションが湧いてきます!