『ちいさこべえ』がぐっときた件

『ちいさこべえ』(全4巻)、本当にいい漫画でした。

糸井重里さんがオススメされていたのをきっかけに知りましたが、

『マチネの終わりに』と同じくらい、

これからの人生を共にという気持ちにさせられた作品です。

なので、昨日は花粉と感動ですごく目が濡れる一日でした。


内容はもう読んでくださいなのですが、

適量の言葉と画によって登場人物たちの心の機微が最適に表現されていて、

登場人物と自分がスッと同化するような感覚になれました。

大きな事件があるわけでもなく、

日常を丁寧に切り取ったような世界観が本当に秀逸です。


「俺は意地っぱりか?」

「意気地なしより意地っぱりの方が男らしいです。」


主人公の問いかけに対してヒロインが答えたこの言葉、

長い人生、学校のテストみたく正解が決まっていることの方が少なく、

正解も自分で決めることの方が断然多いと思います。

自分がどう考えるかによっては、はたから見た失敗も含めて成功です。

正解よりも意地とプライドを。


もっとかっこよく生きたいと思った2月の夕暮れでした。



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