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スタッフコラム

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カタリバは首都圏だけでなく、岩手県や島根県にも拠点を構え、そしてオンラインという形でも多くのスタッフが子ども支援に携わっています。最前線で子どもたちと接しているスタッフは、日々何…
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#仕事について話そう

「困難を抱える子どもの“背中を押す存在”でありたい」学生スタッフの私が出会った、ある女子生徒

私が学生スタッフとして活動する「子どもの居場所」では、自分自身ではどうすることもできない、家庭環境などの課題を抱える子どもたちが安心して過ごし、一人ひとりが自己実現への一歩を踏み出せるよう、“きっかけづくり”や“対話をベースにした生徒への伴走”を行っています。 ここでは、「子どもの居場所」で出会ったある女子生徒とのエピソードと、居場所の存在意義について私が感じたことをお話できればと思います。 ―――――――――――――― かえでさん(仮名)と最初に出会ったのは、彼女が中

中高生が“自分らしくいられる”居場所。そこに込める想いとは

東京都文京区にある、中高生の秘密基地「b-lab」。私は現在大学4年生で、学生スタッフとして運営に携わっています。b-labでは中高生が日々ゲームやおしゃべりをしたり、ダンスやバンドの練習をしたり、勉強をしたり......自分らしい過ごし方をする光景が広がっています。 そんな自分らしさを表現できるb-labで立ち上げられている、b-labサークル(以下:サークル)。サークルは中高生同士が「好き」でつながる居場所であり、自分の「やってみたい」を表現できる機会でもあるコミュニテ

全国の仲間とつくる “高校生の探究的な学び” のムーブメント

高校生が身の回りの興味関心をテーマにプロジェクトを立ち上げて学ぶ「マイプロジェクト(以下、マイプロ)」。私はそのプロジェクトの事務局担当として、カタリバで働いています。 カタリバのミッションは、各地域でマイプロを軸にして主体的に学ぶ高校生を増やすとともに、高校生たちを支える人を増やすことで、各地で学び合えるコミュニティを広げていくこと。地域で高校生のマイプロを支える大人たちを「地域パートナー」と呼んでおり、私は地域パートナーと一緒に各地域でマイプロのムーブメントを作ることを

子どもだけでなく支援者にも‟聞いてもらえる”居場所は必要

経済的に困難を抱える家庭へオンラインによる伴走と学びのプログラムを提供している「キッカケプログラム」。私はそこで主に、子どもたちの支援者であるメンターのマネジメントを担当しています。 そんな私に、「子どもだけでなく “大人” にも居場所は必要」と思わせてくれたメンター・アキホさん(仮名)との出会いを今日はご紹介します。 ――――――――――― アキホさんと初めて会ったときの印象は、落ち着いていて思考力が高い子。とにかく真面目で、子どもたちへの対応が思うようにいかなかった