見出し画像

旅と文学作品と古典ラジオ

先日とある学生から質問を受けた。
将来起業したいと考えている場合、今のうちからやっておいたほうがいいのはどんなこと?って感じの内容だった。
これは、別の講義で与えられたお題がきっかけらしい。簡単にいうと、20年後のなりたい自分から逆算して今を捉えた場合、いま何をすべきか考えて実行してみようみたいなもの。で、その学生のなりたい自分像として起業している姿があったため、こういう質問をしてくれたようだ。

なるほど。と思いつつ、超難しいな〜って思った。
正解はないし、自分で考えることだし、っていう身も蓋も無い返事をするのもなんか違うなって思ったから。
だから、端的には答えられないまでも、僕なりに必要もしくは役に立つであろうスタンスについて伝えた次第。
ざっくりまとめると、日常生活において、しっかり観察すること、想像力を働かせて動くこと、違和感があれば流さず考えてみること、意識的に決める回数を増やすこと、などがクリエイティビティを発揮するうえでのベースになるって感じの内容。

で、その夜はcafe causaでの社会勉強だったこともあり、店がちょっと落ち着いたタイミングで遠矢さんにも聞いてみた。
学生から、こんな主旨でこんな質問を受けたんだけど、遠矢さんだったらどう答えるか?って感じで。
そしたら、なるほど、むずいねっていう反応ではあったけど、そこで出てきたキーワードが今回のタイトルにした、「旅と文学作品と古典ラジオ」だった。

まずは旅について。
とにかく若いうちに色んなところを旅したほうがいい。
そこで色んな人と出会うことで価値観が広がるし、いい出会いは自分自身の人生を豊かにするので。ただ、誰に会うかが大事なので、多少のリスクはある。そんな感じのことだった。
旅については、加えていうなら、文化や風習が違えば、あらゆるタイミングで日常と異なるため、常に色々と考えることになって脳も刺激されるし、旅先では常に次に何をするのかを決めることの連続であるから決断の訓練にもなるっていうのがいいところだと思う。

次に文学作品について。
教科書等で必ずとりあげられるような作品は、一度ちゃんと読んでみたほうがいいっていうことだった。教科書では、その一節みたいな部分しか登場しないけど、その作品を読むことで、その一節が書かれた背景や文脈をはじめ、様々なことに思考を巡らせることができ、その積み重ねが思考のトレーニングにもなり、すごく役立つっていう感じ。間違ってたらごめんなさいw
ただ、少なくとも、そんな受け取り方をした。

さいごに、古典ラジオ。
これは、「あと、これね!」って感じでキーワードだけ伝えてくれた。
その経緯は、以下の記事を読んでいただくとして、理由については僕なりの考えを書くことに。

↑の記事を書いて数日経ったいま、その後も聴き続けることを通じて実感しているオススメポイントがある。この番組を聴いていると、とにかく思考を巡らせることができ、それがとても心地よいってことだ。
パーソナリティの方々は、歴史を通じて、人が人のことをもっと知れるような世界を目指したいっていう想いを持っており、この番組が、そのための比較的簡単なアクセスポイントとなることを意識しているとのこと。
だからこそ、そんなふうに感じるのかもしれないけど、放送を聴くことで、自分自身と向き合い、自分自身への理解が深まっていくような感覚がある。己を知るっていうのは、すごく大事なことだと思うので、それをサポートしてくれるこの番組を若いうちから聴くってのが効果的なんだろうって思った。

これらのことについては、昨日その学生にも追加としてメールで伝えておいた。

ということで、今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?